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2024.10.04
読売新聞・東京電力など3社、太陽光発電の電力購入契約 蓄熱槽も活用
読売新聞東京本社(読売新聞社/東京都千代田区)、東京電力エナジーパートナー(同・中央区)、東京発電(東京都台東区)の3社は9月26日、企業が太陽光発電所から電力の供給を持続的に受けるオフサイトフィジカルコーポレートPPAを締結した。
デマンドレスポンスで再エネ活用を最大化
このPPAでは、東京発電が茨城県と群馬県に建設する複数の太陽光発電所(発電容量合計:1300kW)から約230万kWh/年が、読売新聞社本社ビルと東京北工場(同・北区)に供給する。これにより、使用する電力の約13%が再エネ電力となる。
また、同ビル地下に設置されている2000トンの蓄熱槽を活用したデマンドレスポンス(DR)も行い、再生可能エネルギー由来の電力の活用の最大化を図る。
PPAと蓄熱槽を組み合わせたデマンドレスポンスは東京電力エナジーパートナーとしても初めてとなる先進的な取り組みだ。
なお、発電所の場所の選定には、山林の伐採などを避け休耕地を選定するなど環境保護の観点を重視した。2025年3月から順次供給を開始する予定だ。
蓄熱と放熱、運転時間を機動的に
DR技術としては、アズビル(東京都千代田区)が開発した蓄熱制御アプリケーションの導入により、蓄熱と放熱の運転時間を機動的に変更することを可能とし、エナジープールジャパン(同・港区)が有する発電と需要の予測技術や運用ノウハウを組み合わせることで、予測に基づいて蓄熱槽の蓄熱と放熱の運転時間を最適な時間帯に調整する。
従来は夜間に蓄熱するところ、空調の利用が少ない春や秋の休日の昼間等に蓄熱することで、このスキームにおける再エネ電力の自家消費率100%達成を期待されている。
東京都社会実装事業の一環
なお、同取り組みは、東京都と東京電力エナジーパートナーが「蓄熱槽を活用した節電マネジメント(デマンドレスポンス)の社会実装事業」として連携してきた対策を導入するもので、東京都が進めるHTTアクションとして今年度から補助事業に加わった「蓄熱槽等を活用したエネルギーマネジメント推進事業」の補助を受けて実施する。
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2024.10.02
IHI、太陽光発電の余剰電気で蒸気を生成、熱利用で再エネ地産地消を実証
IHI(東京都江東区)は9月20日、福島県相馬市とともに今年4月から相馬市下水処理場で実証運転を開始していた再生エネルギー(再エネ)熱利用システムが、安定的な運用が可能であることを実証したと発表した。
この再エネ熱利用システムは、太陽光発電所で従来廃棄されていた余剰の直流電力すべてを安価な投資で、カーボンフリー蒸気として利用するシステムで、IHIが開発したもの。日照条件により発電量が変動する太陽光発電のデメリットである余剰電力を無駄なく利用し、電力を低コストで柔軟に熱エネルギーに変換する技術(P2H:Power to Heat)を用いて構築した。
太陽光発電で発電した直流電力を、低コストの蓄熱式ボイラーでカーボンフリー蒸気に変換し蓄熱することができ、さらに、パワーコンディショナーの定格以上に発電した直流電力も逃さず蓄熱し効率よく熱利用することができるのが特長だという。
蓄電式電気ボイラー7台で、最大189kWを吸収
相馬市下水処理場では、年間で最大240kWの交流電力を使用しており、これに対して、 300kWの自家消費型の太陽光発電所と200kWのパワーコンディショナーを設置、最大200kWの交流電力の供給が可能だ。また、IHI検査計測が製造・販売する蓄熱式電気ボイラー「蒸気源」を7台設置し、最大189kW(1台あたり27kW)の直流電力を吸収できるシステムとした。
4月に開始した実証運転では、現在までに発電した電力すべてを有効利用し安定的に運用できることを確認した。具体的には、6月の電力利用実績は交流電力で23160kWh、直流電力で11860kWh。また、1日の電力利用状況の例として、一般的なシステムで利用可能な定格200kWを超え、最大で250kWの電力を利用できている時間帯があることがわかった。
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2024.10.01
宣伝会議、人気講座「第7次エネ基本計画事前解説」の動画販売へ
宣伝会議(東京都港区)は9月23日から、過去のライブ配信時に好評だった講座「第7次エネルギー基本計画 事前解説講座」を、オンデマンド配信として販売する。価格は4万2900円(税込み)。
次期エネ基本計画が事業に与える影響を先取り考察
同講座は、同社が展開するe-ラーニングサービス「脱炭素ビジネスライブラリー」において9月3日に配信したもので、第6次エネルギー基本計画の振り返りとともに、第7次エネルギー基本計画基本計画策定後について考察している。
脱炭素ビジネスライブラリーでは、これまでもライブ講座の受講者に対し、アーカイブ(見逃し)配信を実施してきたが、今回、ライブ配信講座を受講していない人も視聴できるよう、販売を開始する。なお、同社がライブ配信講座をオンデマンド配信として販売するのは、今回が初めて。
「第7次エネルギー基本計画 事前解説講座」の講師は、日本総合研究所(東京都品川区) 創発戦略センター/リサーチ・コンサルティング部門 戦略企画部長 プリンシパル 段野 孝一郎氏。
収録内容は、以下の通り。
- エネルギー基本計画とは
- 第6次エネルギー基本計画の概要
- 第6次エネルギー基本計画策定後の状況
- 第7次エネルギー基本計画の位置付け
- 第7次エネルギー基本計画に関する議論動向
- 第7次エネルギー基本計画による各産業への影響(考察)
- まとめ
「脱炭素ビジネスライブラリー」の概要
環境分野の専門季刊誌「環境ビジネス」を発行する宣伝会議が手がけるe-ラーニングサービス。脱炭素社会のリテラシー醸成に向けて、脱炭素やGX人材育成に役立つプログラムを提供している。
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2024.09.30
出光興産、研究所敷地内に太陽光発電所建設 25年度稼働で自家消費用へ
出光興産(東京都千代田区)は9月19日、グループ会社であるソーラーフロンティア(同)、ソーラーフロンティアエンジニアリング(同)とともに、同社の次世代技術研究所(千葉県袖ケ浦市)敷地内の遊休地を活用し、同研究所向けの自家消費用太陽光発電所を建設することについて発表した。
研究所の一部電力の3割を太陽光発電で賄う
同発電所は、発電設備容量3.3MW、最大供給電力1.9MWで、同研究所の一部エリアで使用する電力量の約33%が太陽光発電で賄われる予定で、運転開始は、2025年度上期を予定している。
建設工事は、ソーラーフロンティアエンジニアリングが担う。太陽光発電設備の保守・維持管理(O&M)はソーラーフロンティア社が務め、出光グループの太陽光発電所の建設・運営に対する技術力向上と知見拡大を目指す。
なお建設にあたり、9月18日に地鎮祭が執り行われた。
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2024.09.27
オリックス、アマゾンに続きグーグルにも再エネ供給へ 北米事業強化の一環
オリックス(東京都港区)は9月19日、グループ会社を通じて、米Googleと、コーポレートPPAを締結したと発表した。2026年からGoogle社に対し、再エネ37MWを供給する。
子会社所有の米テキサス州の太陽光発電所を活用
再エネ供給は、スペインに本社を置くオリックスの子会社Elawan Energy S.L.が主導する。
Elawanが保有する米テキサス州ヒル郡の太陽光発電所を活用し、発電した再エネをGoogle社に供給するとしている。
なお、供給にあたっては、Googleが再エネ取引インフラの開発を手がける米企業LevelTen Energyと共同開発したデジタルプラットフォーム「LEAP(リープ」)が用いられる。
同プラットフォームは、再エネ需要家の提案依頼(RPF)と電力購入契約(PPA)の一連の契約プロセスをプラットフォーム上で統合し、PPA契約に必要な時間を従来の12カ月以上から2、3カ月に短縮できるという。
Google社は現在、2030年までに自社で使用するすべてのエネルギーの脱炭素化を目標に掲げており、今回のプロジェクトは、同社のクリーンエネルギー調達を支援するものとなる。
米Amazon社に対しても、再エネを供給
オリックスグループは、2050年カーボンニュートラル実現に向けて、再生エネ事業のグローバル展開に取り組んでいる。
特に、北米での事業強化を重要戦略の一つと位置付けており、2024年1月には今回の取り組み同様、Elawanを通じて、米Amazonに対してコーポレートPPAを活用し再エネを供給すると発表。供給量は160MW規模となる見込みだ。
Elawanは、世界15カ国で、風力・太陽光発電所の開発と運営を手がける。開発中のプロジェクトは、現在稼働中の分(約1.8GW)と合わせて、約8GWを誇る。
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2024.09.26
都が「臨海副都心カーボンニュートラル戦略」策定 再エネ・水素活用を推進
東京都は9月19日、脱炭素化を契機とした臨海副都心のブランド力・魅力向上を目的に、一般社団法人東京臨海副都心まちづくり協議会(東京都江東区)と連携し、「臨海副都心カーボンニュートラル戦略」を策定し公表した。
次世代型ソーラーセル、水素混焼ボイラーなどの技術に着目
同戦略では、臨海副都心における2030年のカーボンハーフ、2050年のカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、実現に向けて、事業者や研究機関と連携し、省エネルギー促進や再エネの導入、水素利活用などの取り組みを進めていく。
臨海副都心は、羽田空港に近く、東京湾岸道路を通じて成田空港にもつながり、国際・広域交通の結節点となっている。また、職・住・学・遊のバランスのとれた複合的なまちを目指し、親水環境を生かした都市開発や、地域熱供給の導入など環境に配慮したまちづくりが進められている。
こうした地域の特性を考慮し、同戦略では、軸となる理念として「脱炭素化と調和した社会・経済の実現によるまちの魅力向上」を掲げ、以下3つの将来像を設定した。
- 先進的な脱炭素化施策を推進しているまち
- 水と緑にあふれた持続可能な観光・交流や先進技術に触れられるまち
- 次世代の環境・防災機能を備えたまち
具体的には、脱炭素施策として、以下のような取り組みを実施していく。
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2024.09.25
MIT、蓄電コンクリート社会実装に向けたプロジェクト始動 會澤と連携
米マサチューセッツ工科大学(MIT)は米東部時間の9月16日、電子伝導性炭素セメント材料「EC3(蓄電コンクリ―ト)」の社会実装プロジェクトの開始式を開催した。
蓄電コンクリートの概要や社会的意義を紹介
式典には、MITの関係者のほか、MITとともに蓄電コンクリートの共同研究コンソーシアムを立ち上げた會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)の會澤 祥弘代表取締役社長が登壇し基調講演を行った。
會澤社長は、EC3-Hubをベースとする蓄電コンクリートの社会実装の目的などを紹介した上で、「MIT研究者たちのハイレベルな実証工学と同社の量産ノウハウの蓄積により、近いうちに同技術は確立できる」と抱負を述べた。
長期的な活用が期待できるEC3
EC3は、MIT土木環境工学部のフランツ・ヨーゼフ・ウルム教授とアドミール・マシック准教授らの研究チームが開発を進めているセメント系素材の最先端技術。
「カーボンブラック」と呼ばれる炭素の微粒子をコンクリートに添加することで、コンクリート内部に電気を蓄える機能を持たせることができる。
また、一般的な電池は、繰り返し利用することで蓄電能力が低下してしまうデメリットがあるが、EC3を活用する蓄電コンクリートは、劣化が起きることなく、長期的な活用が期待できる。そのため、たとえば、建物やインフラなどに適用することで、定期メンテナンスは不要となる。
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2024.09.24
空港の再エネ・EVインフラ導入・省エネ化補助金 3次公募開始 国交省
国土交通省は9月13日から、空港の脱炭素化を推進する「空港脱炭素化推進事業費補助金」の3次公募を開始した。受付期間は10月15日(17時)まで。
空港内や周辺への太陽光発電設備や蓄電池導入など
この事業では、空港の脱炭素化推進に向け効率的な設備導入および課題解決を行い、他空港へも横断的に展開されるような先進的な取り組みに対して補助を行う。
対象となる事業は以下の通り。
- 太陽光発電などの再エネ導入に係る事業
空港車両のEV・FCV化に必要なインフラ設備導入に係る事業 - 空港建築施設の省エネ化に係る事業
このうち、太陽光などの導入に関する事業では、空港内および空港周辺の用地に設置し、発電した電力の70%以上を当該空港に供給することなどが求められる。
対象者は、国内すべての空港の空港管理者および空港内事業者、ジョイントベンチャー(JV)など含むその他民間事業者。
補助率は50%以内 。補助額の上限は、 事業期間により異なるが、2024年度中に完了する場合は約8億円。2025年度までの2カ年で完了する場合は、2025年度事業分の上限額は約2億円。
なお全体計画が3カ年以上となる事業の場合、3年目以降の事業計画が分かる資料を作成し、2026年度以降の補助金については、今回の募集での審査結果に関わらず改めて応募することが必要となる。
【参考】
記事内容へ - 太陽光発電などの再エネ導入に係る事業
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2024.09.20
空港内専用車両のEV・FCV化を支援、環境省補助事業 公募開始
環境省は9月10日、空港内専用車両に、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)導入を支援する補助事業の公募を開始した。期間は11月15日(18時必着)まで。
グランドハンドリング車両などが対象
同事業では、執行団体のウェブサイトに事前登録された補助対象車両情報一覧に掲載された車両を導入する事業が対象となる。
要件として、新車を導入することやガソリン・ディーゼル型から切り替える車両であること、新規に追加導入する車両であることなどが求められる。
空港内専用車両は、空港のグランドハンドリングに必要な空港内を走行するランプステッカー(空港の制限区域内における車両使用の承認を受ける車両)を掲示させた車両で、航空機が空港に到着してから出発するまでに行われる、航空機の誘導、客室の清掃、旅客の案内、手荷物・貨物の搭降載などの地上支援作業に用いる車両をいう。
具体的には、トーイングトラクター、連絡車、ランプバス、カーゴトラック、航空機牽引車、ベルトローダー、ハイリフトローダー、パッセンジャーステップ車、デアイ シング車、給水車、汚水車などが該当する。ただし、フォークリフト、電源車(移動式GPU)、自動車検査証(車検)を取得する車両は、同事業の対象外。
補助対象経費・補助金交付額・補助事業期間について
補助金の交付額は、実際の車両購入価格のうち執行団体が認めた経費と、導入車両価格と同規模・同など仕様のガソリン又はディーゼルエンジン車両の価格(標準車両価格)の差額の2/3となり、執行団体のウェブサイトにて公表する「事前登録情報」における「補助基準額」を上限とする。
なお、「補助基準額」は、事前に自動車製造業者から報告のあった導入車両価格と標準車両価格の差額の2/3で設定している。ただし、自動車製造業者が自社で標準車両の取り扱いがない場合は執行団体の調査価格を標準車両価格としている。
補助事業期間は単年度。
補助金に応募できる者
補助事業の申請者は車両の「所有者」で、「使用者」ではない。補助金に応募できるのは、民間企業のほか地方公共団体、一般社団法人など団体など。
応募の上限台数は1空港につき車両種別ごとに5台まで。上限台数を超える申請があった場合は、該当の車両について、公募期間中の申請を取りまとめて審査・抽選の上、採択事業者を決定する。予算の執行状況によっては、公募期間の途中で上限台数を緩和する。
空港における再エネ活用型GPU等導入支援は2次公募中
事業名は、産業車両などの脱炭素化促進事業のうち、空港における脱炭素化促進事業(2)空港におけるEV・FCV型車両導入支援」。空港における脱炭素化を促進し、2050年カーボンニュートラルの実現に資することを目的としている。2024年度当初予算「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金」で実施している補助事業のひとつ。
また、空港における脱炭素化促進事業(2)空港における再エネ活用型GPU等導入支援の2次公募を執行団体である北海道環境財団が9月6日より実施している。
同事業は、駐機中の航空機への電気・冷暖房の供給について、従来の航空機燃料を活用したAPU(補助動力装置)から再生可能エネルギー由来電力の活用が可能な固定式GPU(地上動力装置)または移動式GPUへの切替えを行う事業の支援を行う。公募期間は10月31日(午後6時必着)まで。
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2024.09.18
富士電機3工場、10MG超太陽光からオフサイトPPAで再エネ電力調達
中部電力ミライズ(愛知県名古屋市)は9月12日、富士電機(東京都品川区)および富士電機パワーセミコンダクタ(長野県松本市)に対し、両社専用の太陽光発電所で発電した再エネを供給すると発表した。この取り組みでは、PPAを活用する。
総出力は10MW、両社3工場で活用
供給先は、富士電機の松本工場(長野県松本市)、富士電機パワーセミコンダクタの大町工場(同・大町市)と飯山工場(同・飯山市)の3工場。
中部電力ミライズが、15カ所ある専用太陽光発電所(総出力は10.7MW)で発電した再エネ電気を調達し、供給する。この連携により、3工場のCO2排出量は、年間約5726トン削減できる見込みだ。
3工場は2022年6月から、中部電力ミライズが提供する「Greenでんき」を導入しており、今回のPPAを活用した再エネ供給により、年間使用電力量の約33%がCCO2フリー化される。また、これらの取り組みを通じて、富士電機は、CO2排出量を、年間約7241トン(2023年度における富士電機全体の生産時の温室効果ガス排出量の約2%に相当)削減できるとしている。
なお、中部電力ミライズがPPAの取り組みで、出力10MW超の太陽光発電所を活用するのは今回が初めて。
富士電機は、2030年度目標として、生産時のGHG排出量を2019年度比で46%超を削減するという目標を掲げ、脱炭素化に向けた取り組みを推進している。
今後も、設備の省エネ化や自社生産拠点への太陽光発電設備の導入や再エネ電力の購入拡大などを実施し、2030年度の全社電力使用量における再エネ電力比率55%(2023年度6%)の実現を目指す。
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