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2025.02.02
「新エネ大賞」決定 地中熱を冷暖房に利用するシステム
脱炭素化が求められる中、地中の熱を冷暖房に利用するシステムが、2025年の「新エネ大賞」に選ばれました。「新エネ大賞」は、再生可能エネルギーなどの導入の促進を図ることを目的としています。
2025年は55件の応募があり、主催する新エネルギー財団は、特に優れた取り組みに贈る経済産業大臣賞に、「三菱マテリアルテクノ」が開発した地中熱利用システムを選びました。このシステムは、地中の熱を冷暖房に利用します。独自の工法で広い掘削スペースを必要としないことから、ボーリングマシンを使う従来方式より設置工事費を2〜5割近く削減できるとしています。狭い都市部で地中熱を利用できることが期待されるということです。
表彰式ではこのほか、3Dプリンターによる小水力発電機など合わせて17件が表彰されました。(ANNニュース)
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2025.02.01
米FRB 4会合ぶりに利下げ見送り インフレ再燃を警戒 トランプ大統領は利下げ圧力強める
アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は、4会合ぶりに利下げを見送りました。トランプ大統領は早期の利下げを求めていて、今後、圧力が強まることも予想されます。
アメリカのFRBは29日、現在4.5%を上限としている政策金利を据え置くことを決めました。利下げの見送りは4会合ぶりです。 先月の消費者物価指数は2.9%と3か月連続で上昇率が拡大していて、FRBとしては金利を高い水準に保つことでインフレの再燃を防ぎたい考えです。
FRBのパウエル議長は「経済は好調を維持していて、政策の調整を急ぐ必要はない」と述べ、利下げは慎重に進める姿勢を強調しています。ただ、このパウエル議長の姿勢はトランプ大統領の考えと溝があります。
トランプ氏は景気を冷やす金利の高止まりは避けたい考えで、先週「原油価格が下がれば、ただちに利下げを求める」と発言し、独立した政策運営が重視されてきたFRBに対して公然と圧力をかけています。
パウエル議長は記者からトランプ氏の発言について問われましたが、「私は大統領の発言に対して反応もコメントするつもりもない。私がコメントするのは適切ではない」と述べるにとどめました。トランプ氏から直接の連絡はないとも明らかにしています。
一方、トランプ政権の政策が経済に与える影響については「関税、移民政策、財政政策、規制緩和で今後、何が起こるか分からない。経済への影響を評価するためには、これらの政策がもっと明確になる必要がある」と指摘しました。
日本時間午前6時の時点でトランプ氏はFRBが利下げを見送ったことに反応していませんが、今後、FRBに圧力を強めることも予想されます。
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2025.01.31
充電できる街路灯を実証へ、糸島市サイエンス・ビレッジ構想と連携 岩崎電気
岩崎電気(東京都中央区)は1月21日、災害時の非常用電源にもなる多機能な街路灯「エネルギーポール」の実証実験を福岡県糸島市のサイエンス・ビレッジ構想と連携し、開始したと発表した。太陽光パネルを搭載し自立運転する街路灯で、ドローン用無線給電ステーション、蓄電池を実装。災害時の非常用臨時電源スポットにもなるという。実証は2026年までの予定で、耐環境性能やドローン運用の検証などを実施する。
■ドローン用無線給電ステーション装備の街路灯
この照明設備は、フレキシブル太陽光発電パネルをポール側面に設置し、通常時は再生可能エネルギーで自立運転する街路灯だ。さらに、上部にはドローン用無線給電ステーションを配置、蓄電池および制御機能も実装した。無線給電技術は、ビー・アンド・プラス(埼玉県比企郡)より提供を受けた。
■災害時でもドローンの活用・スマホ充電などが可能
災害時には、ドローンを活用したインフラ監視・確認などができることも視野に入れており、非常用臨時電源スポットとして、スマートフォンなどの小型機器の充電が可能だ。照明器具は、直流LED照明を採用しエネルギー効率を高めた。
■実証は2段階に分けて、2026年までに検証
実証実験の第1段階として、フレキシブル太陽電池および無線給電部の耐環境性能や電源供給能力を検証する。第2段階では、ドローンの運用方法の検証を含め、総合的な検証を2026年までの期間(予定)で行う計画。
なお実証は、糸島市サイエンス・サイエンスビレッジ構想の中で、DC Power Vil.(東京都港区)が行っている、地域の電力供給を再生可能エネルギーによる「直流給電システム」と連携している。
同構想は、糸島市が長期総合計画の基本構想に掲げている「学術研究都市づくり」の中で「糸島サイエンス・ヴィレッジ(SVI)の実現」に向け取り組んでいるもの。糸島市、九州大学、民間企業、金融機関が「SVI推進協議会」を立ち上げ、九州大学伊都キャンパス西側地区(志摩馬場)での「科学の村」をつくるための活動をしている。
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2025.01.30
良品計画、再エネ発電事業へ参入 JERAと連携
無印良品を展開する良品計画(東京都文京区)は1月10日、CO2削減の一環として、再エネ発電設備への投資と発電事業の本格検討を開始したことを発表した。発電事業推進に向けては、JERA(同・中央区)および子会社のJERA Cross(同)と連携し、SPC設立などを行う予定。
協業第1弾は12MW規模の再エネ電源開発
良品計画は、2050年にGHG排出量実質ゼロ実現という目標を掲げ、さまざまな施策に取り組んでいる。
2023年12月には、2030年までに店舗への再エネ導入100%、自社の店舗設備での太陽光パネル設置100%を打ち出し、無印良品単独店においては、店舗屋根に太陽光発電設備を導入する取り組みを開始。現在は25店舗まで拡大した。良品計画が直接電力契約を結んでいないテナント店舗では、環境価値の利用などを進めている。
良品計画によると、同社が定めた目標達成に要するCO2削減量は4万トンで、太陽光発電で賄う場合、2030年までに約60MWの電源開発が必要になるという。
来春開始予定の3社による再エネ電源開発第1弾は、事業開始1年間で約12MW規模を想定、開発費用は約36億円を見込む。事業スキームとしては、JERA Crossが太陽光発電所で発電した電力の環境価値を良品計画に提供するバーチャルPPAの採用を検討中だ。
このほかにも、良品計画はソーラーシェアリング事業などを開始し、新たな雇用の創出や生産による地域貢献を目指すことも明らかにしている。
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2025.01.29
千葉大、環境マネジメントのエキスパート育成 授業カリキュラムに取り入れ
千葉大学は1月20日、西千葉キャンパスにおいて2024年度「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」の資格認定証授与式を昨年末に実施したと発表した。大学の環境マネジメントシステムの運用に貢献した「環境ISO学生委員会」の3年生45人が新たに資格を取得した。
千葉大独自の環境マネジメントシステムを実践
千葉大では、環境・エネルギーマネジメントシステム(EMS)の構築と運用を、学生の実務教育の機会と捉え、学生主体による「環境マネジメントシステム実習」を授業に取り入れている。
1年次はEMSの理解や仕事の進め方、内部監査などのノウハウの習得とともに、環境ISO学生委員会の環境活動に参加。2年次はリーダーとなり、10~30人程度の班員を牽引して、さまざまな活動・業務を行うほか、EMSの根幹に関わる「基礎研修講師」「内部監査員」「外部審査の議事録作成」などの実務を担当する。3年次には、2年間の経験を基に、自治体や企業のEMS関連部署などで5日間のインターン科目(希望者のみ)を行い、インターン科目とは別に3年次まで学生委員として大学のEMSに貢献した学生には、「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」という学内資格が与えられる。
今回新たに45人が取得したことで、同資格取得者は累計774人となった。
同大学は今後も、同認定取得者の拡大を図るとともに、企業と連携したプロジェクト活動を継続し、SDGs達成につなげていく。
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2025.01.28
太陽光の電力を山形・秋田新幹線に導入へ CO2排出量を20%削減
山形・秋田新幹線の運転に必要な電力の約20%が4月から、JR東日本専用の太陽光発電所が生み出す電力になる。JR東と東北電力が発表し、二酸化炭素(CO2)排出量を約20%削減できるとしている。
山形新幹線の福島―新庄、秋田新幹線の盛岡―秋田で導入する。電力は東北電の送配電ネットワーク経由で、運転用変電所に供給される。
供給される電力は年約3500万キロワット時。一般家庭約1万1200世帯分に相当する。CO2削減量は年約1万6500トンを見込み、JR東管内の新幹線全体で排出されるCO2の約2%に相当するとしている。
両社は昨年12月、需要先(山形新幹線など)から離れた場所に発電設備を置き、再生可能エネルギーの発電・電力売買をするための契約を締結していた。
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2025.01.27
環境省、再エネなど5分野のCO2削減技術・実証を後押し 25年度公募開始
環境省は1月9日、CO2排出量大幅削減と地域活性化の同時達成に向けて、「交通」「住宅・建築物」「再生可能エネルギー」「バイオマス・循環資源」「社会システム革新」の5分野で、将来的な気候変動対策の強化につながるCO2排出削減効果の高い技術の開発・実証の公募を開始した。今回は1次公募で、公募期間は2月7日15:00(必着)まで。
『環境省R&D事業』1次募集
事業名は2025年度「地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業(環境省R&D事業)」。この事業では、民間企業、公的研究機関、大学等から技術開発・実証の課題(提案)を募集し、外部専門家から成る委員会において選定・採択し、委託、補助またはその両方により実施する。
1課題当たりの単年度の予算額は総事業費ベースで3000万円〜5億円。補助事業を含む場合は、当該事業費に対する補助率は1/2以内(最大2.5億円)。提案内容に応じて、委託、補助又はその両方の区分を選択して応募する。実施期間は原則として3年度以内。延長を認めることがある。
なお、既に環境省で実施されている事業との差異が小さく、実施の意義が小さいと判断された提案課題は、対象分野に合致したとしても採択しない。
公募対象に2枠
公募の概要は以下の通り。公募対象枠は下記のアとイで、併願はできない。
(ア)地域共創・セクター横断型テーマ枠
国の政策を踏まえつつ、地域社会におけるニーズと各セクターにおける取り組みについて、相互に連動した課題をテーマとして設定し、様々なステークホルダーがイノベーションのパートナーとして参画する地域共創・セクター横断型の技術開発・実証を実施する。
2025年度は、特に以下のテーマについて重点的に実施する。
「気候変動×住宅・建築」:対象となる技術開発・実証課題の例は次の通り。
- 更なる再エネ導入拡大のための建材一体型太陽光発電システム等の次世代太陽電池の用途開発・実用化
- ストックの省CO2改修技術や共同住宅向け技術の開発
- ヒートポンプ給湯器等の高性能化、低コスト化、寒冷地対応の促進等、高効率な省エネ機器の開発
- エネルギーの使用状況を把握し、見える化やCO2診断等のフィードバックを行うとともに、住宅・建築物の快適性や生産性を確保しつつ、機器・設備について最適な運転の支援を行うエネルギー管理システムの開発
- グリッドと協調することで電力消費を効率化し、調整力を提供することで地域の再エネ導入拡大に寄与するビル・工場等の開発
「気候変動×農林水産・自然」:対象となる技術開発・実証課題の例は次の通り。
- 地域ごとに異なる原料資源を用いた産業形態に対応した資源利用の効率化に係る技術開発
- 地域内で利用率の低いバイオマス原料等を含む多様な資源を安定的かつ持続的に調達する技術の開発
- エネルギー効率の高い熱利用に係る技術開発
- 生物模倣(バイオミミクリー)による革新的な省CO2技術の開発
「気候変動×地域交通」:対象となる技術開発・実証課題の例は次の通り。
- 大型・長距離モビリティ(自動車、鉄道、船舶、産業機械等)のインフラを含む電動化に係る技術開発
- 従来のエンジンでも使用可能な非化石燃料の製造(バイオ燃料・合成燃料等)に係る技術開発
- 複数のモビリティで構成される交通システム全体のエネルギー消費量を最小化するためのプラットフォーム構築(エネルギーマネジメント、モーダルシフト等)
(イ)ボトムアップ型分野別技術開発・実証枠
将来的な地球温暖化対策の強化につながり、各分野におけるCO2削減効果が相対的に大きいものの、開発リスク等の問題から、民間の自主的な取組だけでは十分に進まない技術開発・実証を実施する。
応募方法について
応募様式等をダウンロードし、公募要領・作成要領に従って必要事項を記載の上、所定の方法で提出する。
2024年度事業では14件を採択
2024年度事業では、1次公募で7件、2次公募で7件を採択している。
地域共創・セクター横断型テーマ枠の「気候変動×住宅・建築」では、タイガー魔法瓶らの「ステンレス密封長寿命不燃真空断熱パネル技術開発・実証」、「気候変動×農林水産・自然」では、東山フイルムらの「革新的な氷雪付着防止材料による積雪地帯における太陽光パネルの発電効率向上実証事業」、「気候変動×地域交通」では、井本商運らの「普及型第二世代電気推進船及び低コスト化・標準化を実現する汎用プラグインハイブリッド電気推進船(PHEV)プラットフォームの開発と実証」が採択されている。
ボトムアップ型分野別技術開発・実証枠では、東芝エネルギーシステムズらの「岩石蓄熱プラントの技術実証および地域社会に適した大規模蓄熱エネルギーマネジメントモデルの技術開発」や、豊田通商らの「風力発電の発電効率向上に向けた機械学習を用いた最適制御の技術開発・実証」などが採択されている。
また、2023年度事業で採択された、マクニカは、この事業の一環で、フィルム型ペロブスカイト太陽電池(PSC)の実用化に向けた大規模実証を実施している。同じく2023年度事業で採択された住友商事らは、もみ殻由来のバイオ燃料・バイオケミカルを製造する実証実験に取り組んでいる。
脱炭素社会と循環共生型社会を構築へ
脱炭素社会の実現に向けて、各地域の特性を活かして、脱炭素かつ持続可能で強靱な活力ある地域社会を構築することが求められている。この事業は、CO2排出量大幅削減と地域活性化の同時達成、これらを通じた「パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略」で掲げる早期の脱炭素社会の実現、ひいては第六次環境基本計画に掲げる「循環共生型社会」の構築に貢献することを目的としている。
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2025.01.26
中央開発、地中熱を活用した帯水層蓄熱システムを脱炭素化ツールとして促進
建設総合コンサルタントの中央開発(東京都新宿区)は1月7日、地中熱を活用したカーボンニュートラルの実現に向けて、大規模帯水層蓄熱システムの技術支援の取り組みについてとりまとめた。
同技術の先進国であるオランダに比べ、地層の複雑さや法規制などの問題から開発・導入が遅れている日本において、同社の技術を紹介し、導入実績の公開とともに、普及促進を目指す。
オランダでは主流のATES
帯水層蓄熱システム(ATES)とは、地下水を豊富に含んだ帯水層を巨大な蓄熱槽として活用し、夏季の冷房時温排熱を貯蔵し冬季の暖房に活用する技術(冬季の暖房時冷排熱を貯蔵し、夏季の冷房に活用する技術)をいう。オランダでは、建物空調における熱の再生可能エネルギー技術として主流となっているが、日本では地層が複雑なことや、法規制・ノウハウが少ないなどの問題から、開発や導入が遅れている。
同社は、大林組(東京都港区)、三菱重工サーマルシステムズ(同・千代田区)と共同で、愛三工業(愛知県大府市)の安城新工場において、大規模帯水層蓄熱空調システムを提案。脱炭素化に向けたソリューションとして採用されている。
また、大阪府大阪市や大阪公立大学(大阪府大阪市)、森川鑿泉工業所(同・摂津市)等に協力して、このシステムの開発や普及促進を行っている。
愛三工業・安城新工場における取り組み
愛三工業は2023年12月、主に水素関連製品・電動化製品を製造する「安城新工場(仮称)」を建設すると発表した。大林組は2023年4月に、この安城新工場において、700kW以上の大規模帯水層蓄熱空調システムをはじめとする省エネ技術などを活用し、工場全体のカーボンニュートラル化を進めていることを発表している。
安城新工場の大規模帯水層蓄熱システムでは、空調延べ床面積約1万m2をまかなう700kWのヒートポンプに見合った最大100m3/hの揚水と安定した全量還水を実現する揚水・還水切換型熱源井の設置技術を提供する。新工場では、このシステムの導入により、従来の空調システムに比べて約52%のエネルギー削減を見込んでいる。
この新工場の建設にあたり、中央開発は帯水層蓄熱システムの導入検討と井戸設置業務などのソリューション提案を行ってきた。
大阪市域における地下水の有効利用検討
大阪市では、2015年から産学官連携による大容量帯水層蓄熱利用システムの技術開発・実証事業を実証し、普及拡大をめざしている。中央開発は第一回検討会議より携わっており、2016年度うめきた実証事業や、2018年度大阪市域における地盤環境に配慮した地下水の有効利用に関する検討結果(第1次とりまとめ)など多数のプロジェクトに協力している。
ATESにおける井戸掘削技術の開発
地中の温度は地下10~15メートル以上の深さになると、年間を通して温度が一定になり、地下水の流れが遅い場合、ほぼ年間平均気温から+1℃程度になっている。そのため、地中の温度は、暑い夏では涼しく、寒い冬では暖かくなる。この温度差を空調などに利用するのが一般の地中熱利用で、さらに、冷暖房の排熱を、季節を超えて帯水層に蓄熱し、冷暖房に必要なエネルギーをより減らすエコな取り組みが、帯水層蓄熱システム(ATES)となる。
ATESでは、1対の井戸を設置して一方の井戸から汲んだ地下水の熱だけを利用し、もう一方の井戸に100%戻すこと(全量還水)を基本とする。このため、ATES実装のための井戸掘削では、「リバースサーキュレーション工法」という手法を用いる。この工法では、帯水層の透水性や井戸の還水性能に悪影響を与えるベントナイトを使用せずに、堀削を行う。
井戸掘削の際には、掘削泥の粘度やpHを管理し、水圧のバランス調整を行い、掘削孔の安定を保つなど、施工時の技量が必要となる技術だ。
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2025.01.25
パナソニック、独グループ会社ビルで3電池による電力需給運用の実証
パナソニック(東京都港区)は1月8日、独のグループ会社パナソニック インダストリー ヨーロッパのオフィスビルで、純水素型燃料電池と太陽電池を活用し電力を賄う実証を2025年春に開始すると発表した。この取り組みにより、オフィスビルは100%再エネ化される見込みだ。
10kW新型・純水素型燃料電池を導入
同社は2024年12月、水素を活用するエネルギーソリューションの総称を「Panasonic HX」と定めた。
同ソリューションでは、5kWタイプと10kWタイプの純水素型燃料電池を、太陽電池・蓄電池と組み合わせた3電池の活用により、高度な連携制御を行う。これにより、電力需要変化や天候による再エネの出力変化に追随する電力需給調整を行い、発電の余剰や無駄を抑えた安定供給を実現する。
これまで滋賀県草津にある燃料電池工場のほか、海外では英国ウェールズ・カーディフの電子レンジ組立工場に実証施設を導入してきたが、今回初めてオフィスビルを対象に、水素を活用した再エネによる電力需給運用の実証を行う。なお、水素型燃料電池は、10kWタイプの新型を導入する。
今後は、さまざまな使用シーンや地域特性に最適なソリューションを開発するとともに、水素事業に関連する現地パートナー企業やビジネス顧客との関係構築に取り組んでいく。
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2025.01.24
省エネ支援拡充を パルシステム連合会が政府案に意見
パルシステム連合会(東京都新宿区)は1月21日、昨年末に政府が策定した第7次エネルギー基本計画案のパブコメ募集開始を受け、武藤容治経済産業大臣宛に意見書を提出したと発表した。省エネ支援の拡充のほか、再エネ転換の見直しや原子力発電ゼロなどを求めた。
再エネ電源構成比の見直しなどを要望
同連合会は今回、原子力や化石燃料に依存しない脱炭素社会の実現に向けて、以下5項目に関する提言を行った。
1.エネルギーに関する国民各層の理解促進に向けた啓発強化
2.エネルギー需要量の大幅縮小を可能とする社会の構築を目指すための支援制度の拡充
3.原子力発電ゼロへの早期移行と工程具体化
4.2030年の再エネ導入目標を国際的水準である50%以上とする
5.石炭火力は2030年までに段階的に廃止
第7次エネルギー基本計画案では、2040年度の再エネ電源構成比は、4、5割程度とすることが示されたが、環境や社会の長期的な持続可能性を考慮し、2050年には100%を目指すべきとした。また、「第28回気候変動枠組条約締約国会議(COP28)」で採択された決定文書において、再エネ発電容量を2030年までに世界全体で3倍にするという目標が掲げられたことを挙げ、2030年時点で50%以上の再エネ導入を目指し、蓄電池の早期開発をはじめ、あらゆる政策を総動員し強力に進めることを求めた。
企業支援に向けては、業務・家庭部門、運輸部門への取り組みの必要性を訴えた。業務・家庭部門では、断熱窓への改修や高効率給湯器の導入に対する支援などの住宅の省エネルギー改修、建築物の省エネルギー改修の支援制度の拡充を、運輸部門では、商用トラックの電動車の導入に対し費用負担が大きく導入が進まない現状を踏まえ、国や自治体の支援制度の拡充、国が定める目標拡大などを意見書に盛り込んだ。
「原発依存度低減」を外した政府案に意見
第7次エネルギー基本計画では、第6次エネルギー基本計画において「可能な限り原発依存度を低減する」とされていた表現が、「安全性の確保を大前提に、必要な規模を持続的に活用していく」と変更された。これに対し、パルシステムは、再稼働に対する不安や使用済み核燃料の最終処分問題が未解決であることから、原子力発電所の再稼働や新規増設費用を国民に負担させることはあってはならない、と提言した。
このほか、化石燃料からのダイベストメント(投資撤退)も含め、脱石炭火力に向かう世界の潮流を示した上で、石炭火力については2030年までの段階的廃止を要求した。
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