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2025.03.28
CPCC、排ガスから回収したCO2をコンクリートに固定 日鉄系と連携

実証イメージ(出所:安藤ハザマ) 安藤ハザマ(東京都港区)は3月12日、同社が主幹事を務めるCPコンクリートコンソーシアム(CPCC)が、清掃工場排ガスから回収されたCO2をコンクリートに固定する実証を行い、その成果を発表した。実証では43kg/m3のCO2を固定できたという。
コンクリは大阪万博パビリオンのベンチに活用
実証は、東京二十三区清掃一部事務組合が管理運営する東京都板橋区の「板橋清掃工場」で行われた。具体的には、日鉄エンジニアリング(東京都品川区)が独自開発した可搬式のCO2回収装置「m-ESCAP」を用いて分離回収したCO2を、CPCCが製作したコンクリートブロックに固定した。
また、このコンクリートブロックはCCUの社会実装に向けた価値のある取り組みであるとし、大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオン内に設置するベンチに使用する。
NEDOグリーンイノベーション基金事業の一環としてCO2分離回収に挑む両者
CPCCはこれまでも、コンクリートへのCO2吸収固定に向けてさまざまな取り組みを行っている。今回は、バイオマス由来の削減に焦点を当て、両者に協力を依頼し実現した。
なお、CPCCが実施している「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」および日鉄エンジニアリングが実施している「CO2分離・回収を前提としたCN型廃棄物焼却処理全体システムの開発」はそれぞれ新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業に採択されている。
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2025.03.27
脱炭素に配慮した購買行動を促す効果的なアプローチとは? 環境省が調査
環境省は3月18日、ネイチャーポジティブ市場創出に向け、消費者の購買行動に関する調査を実施し、その結果を公表した。
牡蠣・米・日用品を対象に、購買行動への影響を調査
同省は今回、デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)の一環として、ネイチャーポジティブに貢献する製品の普及拡大を目的としたキャンペーンを実施した。その際に、ECサイト・宅配事業を含めた小売店において、どのような情報・条が消費者の購買行動に影響を与えるのかを、3商品(牡蠣・米・日用品)を対象に、
- ウェブアンケートに基づく購買行動につながる要因をAI分析
- 効果的な介入策を探る実証実験
という2つの方法で検証した。

実施概要(出所:環境省) 購買行動につながる要因分析では、以下のような結果が得られた。
- 牡蠣の調査結果:よく牡蠣を購入する層は「自然豊かな地域で生産されたもの」を前提条件としているが、「品質がよさそう」「産地のブランド感」といった要素がプラスの影響を与えた
- 米の調査結果:トキ米の購入意欲には品種・銘柄・等級に加え、「有機栽培であること」「品質管理の記載」が購入意欲に影響した
- 日用品:RSPO認証を知らない人でも「持続可能な原料生産」が因果構造のスタート地点にあり、RSPOロゴやお得感に影響より、購入意欲が向上した
また、各種介入策の実施により、米ではトキ米の新規購入率が約2倍となったほか、牡蠣は販売数5%増、日用品は購入率17.71%増などの成果を得た。

介入策の実施内容とその効果(出所:環境省) 同省は今後、今回の成果を事業者や業界団体などとも共有し、取り組みのさらなる拡大を図るとしている。
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2025.03.26
AGCの太陽光発電ガラス「サンジュール」、東京建物所有ビルに導入
AGC(東京都千代田区)と東京建物(同・中央区)は3月19日、「東京建物八重洲ビル」に、AGC製太陽光発電ガラス「サンジュール」を導入したと明かした。
環境省事業を活用し、太陽光発電ガラスの導入を推進
AGCの「サンジュール」は、ガラスとしての役割と発電機能を備えた製品で、窓や壁などから太陽光由来の再エネを創出できる。これまでに、産業技術総合研究所「ゼロエミッション国際共同研究センター」のエントランスキャノピーや羽田空港第2ターミナル本館などで採用実績がある。
近年、気候変動による気温上昇や都市化に伴い、都心部の建物では電力需要が増している。一方で、スペースの制約などからオンサイトでの再エネ創出は進んでいない。
両社は今回、環境省が推進する建材一体型太陽光発電設備(BIPV)導入支援事業のうち、「窓、壁等と一体となった太陽光発電」に初採択されたことを受け、同施設への太陽光発電ガラス導入を決めた。
同省としても今後、採択事例を増やしていきたい考えで、企業などによる自家消費型・地産地消型の再エネ導入を支援していく方針だ。
なお、「東京建物八重洲ビル」は日本規格協会発効のJSA規格S1024「太陽電池パネルを設置した建築物等の土地有効活用スコアの評価方法」で規定された「土地有効活用型PV設置建築物等」として初認定された。 これにより、同施設のESG評価は高まり、価値向上が図られるとしている。
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2025.03.25
福井県、断熱性能などに独自基準 新築住宅の省エネ基準適合義務化で
福井県は3月14日、独自の省エネ住宅モデルである「ふくいエコはぴねす住宅」の基準を策定した。2025年4月から新築住宅において、国の省エネ基準適合が義務化されるが、国の省エネ基準では、同県の気候特性が考慮されていないことを受けたもの。同県は、厳冬期の気温の低さや、年間を通した湿度の高さなど、「断熱性能」「気密性能」「防露性能」の項目について気候特性に対応する独自基準を策定した。
国基準より「高断熱」「高気密」な福井省エネ住宅モデル
この「ふくいエコはぴねす住宅」では、7段階ある断熱性能の評価等級について、国が「等級4」に対しより厳しい「等級6」を定めた。
具体的な独自基準は、以下の通り。
- 断熱性能:UA値0.46以上(国の基準:UA値0.87)
UA値とは「外皮平均熱貫流率」のことで、外皮を介して住宅全体の熱がどれくらい逃げやすいかを示す数値。UA値が小さいほど熱が逃げにくく、「断熱性能の高い住宅」となる。 - 気密性能:C値1.0以上
C値とは「相当隙間面積」のことで、住宅全体にどれくらい隙間があるか、気密性能を表す数値。C値が小さいほど隙間が少なく、「気密性の高い住宅」となる。 - 防露性能:結露計算にて内部結露が発生しないことを確認すること。
これ以外の基準は、国の省エネ基準に従う。
なお「ふくいエコはぴねす住宅」は、高い断熱性能・気密性能・防露性能を確保する住宅を推奨する省エネ住宅モデルであり、強制力はない。
「冷暖房エネルギー3割削減」など導入メリット
同県は、同モデルを導入することのメリットを以下の通り挙げている。
- 快適:省エネで、冬は暖かく夏は涼しい。国の省エネ基準(2025年4月義務化)と比べ、冷暖房エネルギーを3割削減
- 健康:住まいの断熱化により室温を一定に保ち血圧上昇を抑制。機密性アップと計画換気でカビなどによるアレルギーを低減
- 経済的:高性能な省エネ住宅は、新築時や改修時の工事費(イニシャルコスト)が高くなるが、冷暖房費(ランニングコスト)が安くなる
県基準の普及に向け、認証制度や事例集・見学会を予定
同県では同基準の普及に向け、2025年度事業として、施行事業者向けには認証制度創設や技術研修、マニュアル作成を、消費者向けには独自基準を導入した改修事例集、住宅見学会開催などを予定している。
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2025.03.24
ちふれHD、川越第5工場屋上に太陽光設置 CO2年間約25t削減
総合化粧品メーカーのちふれホールディングス(埼玉県川越市)は3月10日、川越第5工場の屋上に太陽光発電システムを設置し、同月7日から運用を開始したと発表した。年間発電量は約57MWhで、CO2排出量は年間約25.6トン削減できる見込みだ。今後、約半年から1年かけて効果を測定し、高い効果が得られた場合には規模拡大を図るとともに、他拠点での設置も検討する。
再エネ導入やCO2削減に関する取り組みを推進
同社グループは、2030年までに事業活動(スコープ1、2)においてカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、再エネ導入やCO2削減に向けたさまざまな施策を実施している。
太陽光活用では、2022年10月にグループ初の太陽光発電システムを埼玉県の飯能工場屋上に設置した。
CO2削減では、長距離輸送について、北海道・西日本・九州の3拠点で、トラック輸送から鉄道輸送に切り替えるモーダルシフトを実施。現在は全体輸送の80%が鉄道輸送によるものだという。この取り組みにより、同HDは2024年12月、国土交通省のエコレールマーク認定制度に認定された。
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2025.03.23
東京ガス系、災害拠点病院に都市ガスコジェネ導入 沖縄ガスと連携
東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES/東京都港区)と沖縄ガス(沖縄県那覇市)は4月1日から、琉球大学大学病院および同大学医学部がある西普天間キャンパスで、都市ガスを燃料に電気と熱をつくるガスコジェネシステム(GCS)の全面運転を開始する。停電時も電気・熱の利用が可能となる。
GCS導入により、災害時の医療救護活動を支援
供給先の琉球大学病院は、「災害拠点病院」に指定されており、災害時の医療救護活動において中心的な役割が期待される。
この取り組みでは、沖縄ガスが延伸した災害に強い中圧導管を活用し、系統停電時における電気と熱の供給継続を図る。
キャンパス内に設置したGCSは、停電状態で発電機を自立起動させ運転を再開するブラックアウトスタート仕様のほか、TGES独自のエネマネシステム「ヘリオネットアドバンス」を導入。気象情報や施設の稼働状況を基に、エネルギー需要予測や最適自動制御を行い、平常時の省エネ・省CO2を推進する。
今回の導入設備は、ガスコージェネレーションシステム(1.2MW計2基)、廃熱投入型吸収式冷温水機(1.969MW計2台)、ターボ冷凍機(1.758MW1台)、空冷ヒートポンプチラー(1.08MW計2台)、蒸気ボイラ(1.0トン/h計2台)、温水ヒーター(465kW計2台)、非常用発電機(2.5MVA)、ほか特別高圧・高圧受変電設備一式。
なお、国立大学法人がエネルギーサービスプロバイダ(ESP)事業を採用するのは今回が初めてで、TGESとしても沖縄県内の医療機関にエネルギーサービスを提供するのは初の取り組みとなる。
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2025.03.22
JFE系と東京センチュリー、北海道芽室町に20MW系統用蓄電池設置
東京センチュリー(東京都千代田区)とJFEエンジニアリング(同)は3月17日、北海道芽室町で系統用蓄電池事業を開始すると発表した。
北海道電力ネットワーク(北海道札幌市)が所有する北芽室変電所の隣地を賃借し、出力20MWの特別高圧系統用蓄電池(容量79MWh)を設置・運用する。運転開始は2027年度の予定。
再エネポテンシャルが高い北海道、出力変動への対応が喫緊の課題
近年、再エネの導入拡大に伴い、日本国内では系統用蓄電所を開発する動きが広がっている。
特に、今回両社が進出する北海道エリアは、再エネの出力変動への対応を課題としており、系統用蓄電池を含む多くの調整力が求められると予想される。両社はこの事業を通じて、同エリアにおける電力供給の安定化を目指す。
開発事業は、両社が共同設立したJ&TC北芽室蓄電合同会社(東京都千代田区)が主導する。JFEエンジニアリングは、蓄電池の選定や工事計画の検証などのオーナーズエンジニアリング業務を担う。また同子会社のアーバンエナジー(神奈川県横浜市)が電力供給および蓄電池の運用を受託し、自社開発のJFEマルチユースEMSを活用し、充放電計画および各電力市場での取引の最適化を図る。
なお、同事業は一般社団法人環境共創イニシアチブの2024年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」の採択を受け実施するもの。
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2025.03.21
東芝系ら、余剰電力を岩石に蓄熱 国内最大数十MWh規模の実証開始
東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS/神奈川県川崎市)と中部電力(愛知県名古屋市)は3月12日から、岡崎市内の電力・熱の需要実績データを基に、岩石蓄熱エネマネ設備導入に向けた調査と検証を開始した。期間は2026年度まで。
適切な熱容量や設置場所を検討、2027年度に機器製作を開始予定
両社が実用化を目指す岩石蓄熱エネマネ設備とは、国内最大規模となる熱容量数十MWh規模の岩石蓄熱とエネマネ技術を用いたプラント。余剰電力を熱に変換して岩石などの蓄熱材に蓄え、需要が増す時間帯にタービンによる発電を行う。
実施に向け、東芝ESSと中部電力は今回、岡崎市と岩石蓄熱エネマネ設備導入に向けた協定を締結した。今後はプラントの最適な熱容量や設置場所などを検討し、2027年度からは機器の製作を進める。
なお、今回の取り組みは環境省の2024年度「地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の一環として実施するもの。
早くから岩石蓄熱技術に着目する両社
東芝ESSと中部電力は早くから岩石蓄熱技術に着目し、共同で研究を進めてきた。
2022年には熱容量約500kWhの岩石蓄熱システムの試験設備を開発し、東芝の横浜事業所内で、本格的な技術開発・実証試験を実施したほか、2024年11月には新東海製紙(静岡県島田市)、静岡県島田市を含めた4者間で協定を締結。2026年度から新東海製紙島田工場で熱容量約10MWh級の岩石蓄熱エネマネ設備を用いた実証を行う。
岩石蓄熱エネマネ設備を廃棄物発電施設に導入
岡崎市は、2029年度までに廃棄物発電施設へ岩石蓄熱エネマネ設備を導入し、熱や電気を市内の住居や公共施設、企業向けに供給することを計画している。また、新電力会社の岡崎さくら電力(愛知県岡崎市)と連携し、岩石蓄熱エネマネ設備を活用した電力の需給調整も検討中だ。
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2025.03.20
北電と三菱商事、再エネアグリゲーションの新会社設立へ
北海道電力(北海道札幌市)と三菱商事(東京都千代田区)は3月12日、道内で再エネアグリゲーション事業を手がける新会社「北海道再エネアグリゲーション」(北海道札幌市)を設立したと発表した。
再エネ電力の地産地消を目指す
アグリゲーションとは、英語で「集約」を意味する言葉で、再エネアグリゲーションとは、風力や太陽光なの再エネ電源を束ね、需要家と電力会社の間に立ち、需要と供給のバランスを調整しながら、各需要家のエネルギーリソースの最大化を図る事業のこと。
新会社は今後、道内の豊富な再エネポテンシャルの最大活用に向け、市場取引などを通じて発電量が変動する再エネ電力を調整し、顧客のニーズに応じて電力を供給する。また事業推進により、再エネ電力の地産地消を促し、「ゼロカーボン北海道」の実現に貢献していく。
新会社は3月5日設立。資本金1億円、出資比率は50%ずつの折半となる。
北電、再エネアグリゲーション事業で東芝グループと連携
北海道電力は、2030年度までに2019年比で再エネ発電300MW以上増という目標を掲げ、再エネアグリゲーション事業や蓄電所制御、PPAなどを組み合わせた新たなビジネスモデルの構築を目指している。
このうち再エネアグリゲーション事業では、経済産業省「再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業」の一環として、東芝グループがリーダーを務めるコンソーシアムに参画し、取り組みを進めている。
三菱商事は2016年に欧州で電力取引事業を展開するアイルランドのエレクトロルート社への出資を行い、電力事業の拡大を図っている。エレクトロルート社は2024年6月、同社日本法人を通じて、静岡ガスグループの静岡ガス&パワー(静岡県富士市)と需給調整市場契約を締結し、需給調整市場への参入を果たした。
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2025.03.19
阪神タイガースファーム新本拠地、市の廃棄物発電活用でCO2ゼロ
阪神電気鉄道(大阪府大阪市)は3月12日、エネット(東京都港区)と「ゼロカーボンベースボールパークパートナー契約」を締結した。エネットが兵庫県尼崎市のクリーンセンターで発電した電力を「ゼロカーボンベースボールパーク」(兵庫県尼崎市)に提供する。これにより同施設は、太陽光発電・蓄電池を活用した自家発電電力の自家消費と併せて、全事業活動の実質CO2排出量ゼロが実現する。
尼崎市エネルギー地産地消促進事業に参画
この取り組みは、阪神電気鉄道が「尼崎市エネルギー地産地消促進事業」に参画することで実現する。
同事業は、エネット、尼崎市および尼崎信用金庫の3者が連携し2020年8月から推進してきたもの。尼崎市立クリーンセンター第1・第2工場の廃棄物発電による余剰電力を、エネットが実質CO2排出量ゼロの電気として買取り、2021年4月より市内事業者に対し供給、再生エネルギーの地産地消を行ってきた。同事業により、2023年度は尼崎市内の施設のCO2排出量を年間6,032トン削減している。
今回この電力を、「ゼロカーボンベースボールパーク」でも活用する。同施設には、太陽光発電・蓄電池が導入されており、自家発電した電力を自家消費しているが、不足分を同市のクリーンセンターで発電されたCO2排出量ゼロのクリーンエネルギーを使用電力として活用する。これにより、施設の全事業活動において、実質CO2排出量ゼロになる。
今後、この取り組みをゼロカーボンベースボールパークのウェブサイトや施設内のメインビジョンなどでPRし、環境保全に対する地域住民や来場者の意識・行動変容を促す。
「脱炭素先行地域」としての取り組み
「ゼロカーボンベースボールパーク」は、プロ野球・阪神タイガースのファーム施設として、2025年3月に開業した。太陽光発電・蓄電池の導入、省エネ徹底による「脱炭素化」、ペットボトル・プラスチックカップの回収・リサイクルや雨水・井戸水の活用などに取り組んでおり、脱炭素社会や循環型社会の実現を目指している。
なお同施設とその周辺地域は、尼崎市と阪神電気鉄道株式会社が共同提案し、2022年4月26日に環境省から第1回「脱炭素先行地域」に選定された。2025年2月19日には、野球施設として初のZEB認証を取得した。
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