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2025.01.14
東急建設、オフサイトPPA事業へ参入 太陽光発電所を中国電力管内に取得
東急建設(東京都渋谷区)は12月23日、太陽光オフサイトPPA事業へ新規参入すると発表した。その一環として、中国電力管内に所存する太陽光発電所20件を取得し、発電事業を開始した。今後、再エネ電力を必要とする顧客向けの発電所として運営し、発電した電力をオフサイトPPAにより顧客に供給する予定だ。
オフサイトコーポレートPPA事業を手掛けるスタートアップと協業
今回取得した発電所は、低圧の太陽光発電所で、20件の出力合計は1.7MW-DC。オフサイトコーポレートPPA事業を手掛けるクリーンエナジーコネクト(同・千代田区)が、Non-FIT発電所取得に伴う手続きについて支援した。今後も同社が発電所のアセットマネジメントおよび運営業務を受託する。
なおクリーンエナジーコネクトには、東急建設がスタートアップを対象とした投資ファンド「TOKYU-CONST GB Innovation Fund L.P.」( 運営:グローバル・ブレイン)を通じて出資している。
東急建設は、再生可能エネルギー事業として、太陽光オンサイトPPAサービスと系統用蓄電池事業を展開してきたが、新たにオフサイトPPA事業へ参入することで提案の幅を広げていく考えだ。
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2025.01.13
東亜道路工業、EV走行中のEVにワイヤレス給電 東京理科大と共同実証
東亜道路工業(東京都港区)は1月6日、同社が開発を進める「非接触給電舗装の実用化」が、東京都の2024年度「東京ベイeSGプロジェクト」先行プロジェクト(最先端再エネ分野)に採択されたと発表した。今後は、東京理科大学と共同で、EV車両の走行中ワイヤレス給電の試験運用を行う。
世界初、薄層パネル型送電コイル採用の路面設置型DWPT
道路分野では、道路のライフサイクルや長寿命化、低炭素化に向けて、CO2排出量削減技術の開発・導入が進められている。
同社では、舗装内部に送電コイルを埋設する走行中ワイヤレス給電(DWPT)技術開発に取り組んでいる。
今回の共同実証では、世界初となる薄層パネル型送電コイルを用いた路面設置型DWPTにより、低コストかつ効率的なシステムの構築を目指す。具体的には、東京都江東区にある「海の森水上競技場(陸上部)」の駐車場を実証フィールドとし、延長30メートルのDWPTシステムを設置して、受電コイルを取り付けたEV車両(ゴルフカート)を走行させる。
具体的には、DWPTの設置コスト縮減を目的に、薄いコイルであるエッジワイズコイルを補強板や樹脂で保護した薄層パネル型送電コイルを作成。
東京都江東区にある「海の森水上競技場(陸上部)」の駐車場を実証フィールドとし、延長30メートルのDWPTシステムを設置して、受電コイルを取り付けたEV車両(ゴルフカート)を走行させ、受給電の効果を行う。
実証の進捗状況については、東京ベイeSGプロジェクト特設サイトで公開される予定だ。
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2025.01.09
京セラ、豪雪地域向け新太陽発電システム開発 410Wモジュール搭載
京セラ(京都府京都市)は3月から、410W太陽電池モジュールを搭載した多雪地域向け太陽光発電システムの販売を開始する。独自技術により、最大2.5メートルの積雪地域にも設置できる。
特許取得の固定方法で耐久性が向上
近年、大雪による太陽光発電設備の破損事故が増えている。積もった雪の重みによる架台の破損や太陽電池モジュールの変形が主な要因だという。
こうした状況を受け、京セラでは、積雪による影響を最小限に抑え安全性を強化した太陽光発電システムの開発に注力している。
今回発表した太陽光発電システムは、両面ガラス仕様で長寿命設計の同社製太陽電池モジュールに加え、太陽電池モジュール裏面に支持金具を設置する特許取得の固定方法により耐久性が向上した。耐積雪荷重は7500パスカル、最大2.5メートルの積雪地域にも対応可能だ。
同システムでは、支持金具が太陽電池モジュールへの加圧の影響を最小限にとどめる。通常時は太陽電池モジュールの裏面と離れているが、積雪の荷重で太陽電池モジュールがたわみ始めると、裏面が接触し支持する構造となっている。これにより、高い耐荷重性能を発揮する。
高耐久封止材で長寿命設計を実現
また、太陽電池モジュールは、独自の高耐久封止材を使用。隙間からの水分の浸入をブロックし、水分による出力低下を抑制するとともに、積雪や風によって太陽電池モジュールが曲がることで発生するセル割れの出力低下を防ぐ。
さらに、太陽電池モジュールの周囲4辺のアルミフレームには、同社京独自の切り欠き構造を採用した。表面ガラスに付着したホコリを雨水や雪解け水と一緒に排出することで、発電量低下を抑制し、故障率を低減させる。
同社は今後、同システムの導入拡大を図り、雪害による事故発生リスクの軽減を目指す。
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2024.12.26
九州太陽光パネル資源循環で新たな動き 九電グループ・AGCなど7社が協業
九州電力(福岡県福岡市)は12月19日、同社を含む九電グループ5社が三菱ケミカルグループの新菱(同・北九州市)およびAGC(東京都千代田区)と、太陽光パネルリユース・リサイクルに関する包括連携協定を同日締結したと発表した。九州エリアにおける新たな太陽光パネル循環モデルの構築を目指す。
太陽光パネルに関する課題を整理し、各種検討を進める
新たな循環モデル構築に向けては、太陽光パネルのリユース・リサイクル技術やパネルの回収・運搬など多様な検討項目がある。
まずは7社でさまざまな検討を進め、そこで得た知見やネットワークを基に賛同企業を募りネットワーク拡大を図るとしている。その後、本格的な循環モデルづくりを推進していく。
九州電力によると、太陽光パネルに関しては、以下の課題があるという。
- 処理施設数の不足
- 収集運搬方法の未確立
- ガラスを再資源化後のガラスの活用方法 など
また、2030年代後半には、太陽光パネルの大量廃棄が予想される。こうした状況を踏まえ、7社は今回、九州の太陽光パネル循環モデル構築に向けて協業を開始した。
今回参画する九電のグループ会社は、九州電力のほか、九電みらいエナジー(福岡県福岡市)、九電産業(同)、、九電工(同)およびサーキュラーパーク九州(鹿児島県薩摩川内市)。
北九州市ら、全国初「太陽光発電の北九州トライアングルモデル」構築へ
九州における太陽光パネルのリユース・リサイクルの取り組みでは、北九州市が12月6日、太陽光発電の導入拡大と大量廃棄の課題を同時に解決する全国初の「太陽光発電の北九州トライアングルモデル」を構築したと発表した。
今後は、高いリユース・リサイクル技術を持つ地場企業と連携し、同市において実績の少ないリユースパネルの導入拡大を目指すとしている。
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2024.12.25
再エネ活用が不十分、エネルギー基本計画の練り直し要求 自然エネルギー財団
公益財団法人自然エネルギー財団は12月20日、政府による第7次エネルギー基本計画の原案発表を受けて、声明を発表した。脱炭素の失敗や高コスト化は日本の競争力を損なう危険な選択になるとし、エネルギー効率改善と自然エネルギー最大化の道を目指すべきと述べた。
自然エネルギー最大化に背を向ける目標設定と警告
12月17日に経産省の基本政策分科会で発表された原案では、2040年に2013年比でGHG排出量を73%削減するというエネルギー需給の見通しが示された。
国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)では、「2030年までに自然エネルギー設備容量の3倍化」「エネルギー効率の改善率の2倍化」という世界目標を打ち出したが、政府が基本計画案で示した内容は、この2つの方策を中核に据えていないと指摘する。
特に、同財団が問題視しているのが、太陽光発電とともに電力供給の中心になるべき風力発電の発電割合の低さだ。原案では、自然エネルギーによる供給を4~5割程度、風力発電は全体の4~8%程度としている。
政府は重点項目として浮体式も含め洋上風力発電の推進を掲げているが、このような低レベルの目標では、世界の風力発電産業と投資を日本市場に呼び込むことが困難になると強調した。
原発、火力活用については課題が残ると指摘
また、原案では、2040年に原子力発電による供給量を2割に、火力発電を電力の3、4割とする方針を示している。
原発については、2040年時点での新設原子炉の稼働を見込むことは現実的ではなく、再稼働を控える原子炉を活用したとしても不十分であると分析する。また、火力発電についても、脱炭素化に関する記述は曖昧であり、技術的に確立されていない脱炭素化火力発電に3~4割もの電力供給を見込むのは、日本の脱炭素化を失敗させる大きなリスクだと、警鐘を鳴らす。
自然エネルギー最大化に向けた戦略の練り直しを要求
同財団が公表した最新シナリオによると、日本には2040年に電力の90%以上を自然エネルギーで供給できる十分なポテンシャルがあり、大量の変動型電源を使っても電力の安定供給を実現できるという。
電力価格に関しても、安定的な水準とすることが可能であるとし、政府に対しては、エネルギー効率改善と自然エネルギー最大化を実現する戦略の策定と、それを実現する具体的な施策、制度改革を進めることを要求した。
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2024.12.24
脱炭素技術を認証する「環境省LD-Tech」、2024年度の募集を開始
環境省は12月13日、先導的な脱炭素技術を認証する制度「環境省LD-Tech」について、2024年度「製品認証」の審査基準を公表し、これに基づいた環境省LD-Tech認証に向け、製品情報の募集を開始した。募集期間は2025年1月31日(17時)まで。
認証された製品には、審査時点のLD-Tech水準を識別するための識別情報が付与され、継続的に「環境省LD-Tech」の名称と認証マークを使用できる。
認定製品一覧は「環境省LD-Tech 2024年度」として公表
環境省は、募集期間の終了後に審査を行った上で、「環境省LD-Tech 2024年度」として、認証製品一覧を公表する予定。
また、「環境省LD-Tech認証制度」のウェブサイトでは、同制度を活用している、補助金、審査時の加点要素、税額控除などの取り組み・支援策を一覧にして紹介している。
2024年度 募集内容
募集対象は、日本法人が製造または販売する製品で、以下すべての条件を満たすが求められる。
- 2024年度環境省LD-Tech水準表(最新版)に掲載されている、設備・機器などに該当する製品(ただし、トップランナー制度に規定されている設備・機器などおよび該当する製品(型番)については、メーカーなどによる申請は不要)
- 発売済または2025年3月31日までに発売予定の製品
- 国内で製造または販売している製品
LD-Tech水準表では、産業・業務、家庭(給湯・照明・断熱など)、運輸(自動車など)、エネルギー転換(再エネ発電設備など)、廃棄物・リサイクルなどの部門を設けている。
審査項目は以下の通り。
- 技術の原理・しくみが科学的に説明可能であること
- 申請された製品の性能が、「LD-Tech水準」と一致しているまたは「LD-Tech水準」よりも優れていること
- 申請された製品の性能が、2024年度環境省LD-Tech水準表(最新版)に記載されている 計算方法と試験条件に準拠して算出されたものであること など
2023年度は1,605製品を認証
2023年度環境省LD-Tech認証製品として、1605製品(親型番製品数:667製品)が認証されている。また、トップランナー制度の対象機器として指定される製品(型番)は認証の対象外となるが、これら製品群のうち、CO2削減に係る最高性能を有する製品情報については、事務局にて調査を行い、「その他のCO2削減に係る最高性能を有する製品一覧」として取りまとめている。
環境省LD-Techとは
環境省LD-Techは、2050年カーボンニュートラルに向け、エネルギー起源CO2の排出削減に最大の効果をもたらす先導的な技術として同省が整理し、普及促進を進めているもの。事業者などが設備・機器などを導入する際に参考にしてもらい、大幅なエネルギー起源CO2の排出削減を推進することを目的としている。
環境省LD-Techでは、設備・機器などのカテゴリを整理した「LD-Techリスト」、認証製品の審査基準となる「LD-Tech水準表」「LD-Tech認証製品一覧」の3つのツールを用いて、先導的な技術を整理している。
今回、意見募集と、個社・業界団体からの情報提供や有識者からの意見を参考に、「2024年度 環境省LD-Techリスト・水準表」をまとめ公表した。また、この水準表に基づいた環境省LD-Tech認証に向け、製品情報の募集を開始した。
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2024.12.23
第7次エネルギー基本計画、再エネを最大電源に 太陽光は22〜29%程度
資源エネルギー庁は12月17日、「第7次エネルギー基本計画」の原案を公表し、2040年度に再エネを全体の4、5割程度に拡大して最大の電源とする方針を示した。また、再エネとともに、原子力を最大限活用していくことも盛り込んだ。
2040年度の電源構成、初めて再エネを最大電源に位置付け
今回公表された原案では、2040年度に発電電力量は、1.1、1.2兆kWh程度と、2023年度の9854億kWhから2割程度増えると想定している。
2040年度の電源構成については、再エネを初めて最大の電源と位置付けた。再エネの中では、太陽光が比率が最も高く全体の22~29%程度とした。そのほかは、水力が8~10%程度、風力が4~8%程度、バイオマスが5、6%程度、地熱が1、2%程度。
また、火力は3、4割程度、原子力は2割程度とする方向性が示された。原子力については、東京電力福島第一原発の事故以降、エネルギー基本計画には「可能な限り依存度を低減する」という文言が盛り込まれてきたが、第7次計画では、この文言が明記されなかった。今後は再エネとともに、原子力も最大限活用していくとしている。
2040年度電源別発電コストを試算、事業用太陽光は7.0~8.9円
分科会では、2040年度の電源別発電コストの試算結果も示された。
2040年に発電設備を新設・運転した際の1kWh当たりのコストを⼀定の前提で試算したところ、事業用太陽光は7.0~8.9円、原発が12.5円以上、陸上風力は13.5~15.3円、着床式洋上風力は14.4~15.1円、アンモニア専焼は22.3~27.9円、バイオマス専焼は32.9円だった。
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2024.12.20
第7次エネルギー基本計画、再エネを最大電源に 太陽光は22〜29%程度
資源エネルギー庁は12月17日、「第7次エネルギー基本計画」の原案を公表し、2040年度に再エネを全体の4、5割程度に拡大して最大の電源とする方針を示した。また、再エネとともに、原子力を最大限活用していくことも盛り込んだ。
2040年度の電源構成、初めて再エネを最大電源に位置付け
今回公表された原案では、2040年度に発電電力量は、1.1、1.2兆kWh程度と、2023年度の9854億kWhから2割程度増えると想定している。
2040年度の電源構成については、再エネを初めて最大の電源と位置付けた。再エネの中では、太陽光が比率が最も高く全体の22~29%程度とした。そのほかは、水力が8~10%程度、風力が4~8%程度、バイオマスが5、6%程度、地熱が1、2%程度。
また、火力は3、4割程度、原子力は2割程度とする方向性が示された。原子力については、東京電力福島第一原発の事故以降、エネルギー基本計画には「可能な限り依存度を低減する」という文言が盛り込まれてきたが、第7次計画では、この文言が明記されなかった。今後は再エネとともに、原子力も最大限活用していくとしている。
2040年度電源別発電コストを試算、事業用太陽光は7.0~8.9円
分科会では、2040年度の電源別発電コストの試算結果も示された。
2040年に発電設備を新設・運転した際の1kWh当たりのコストを⼀定の前提で試算したところ、事業用太陽光は7.0~8.9円、原発が12.5円以上、陸上風力は13.5~15.3円、着床式洋上風力は14.4~15.1円、アンモニア専焼は22.3~27.9円、バイオマス専焼は32.9円だった。
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2024.12.19
プロロジス新データセンターは再エネ100%で稼働 屋根に太陽光設置
プロロジス(東京都千代田区)は12月11日、福岡県小郡市にある物流施設敷地において、コンテナ型データセンターの建設工事を開始したと発表した。
新施設では屋根に太陽光発電設備を設置し、施設内のサーバーへ直接給電を行う。消費電力の約3割を太陽光の再エネ電力で賄い、不足分はFIT非化石証書を活用し、実質再エネ100%を実現する。
余剰電力は入居企業が有効活用
データセンター(DC)の運営に必要な電力が余った場合には、「プロロジスパーク小郡」の入居企業である福岡ロジテム(福岡県宇佐町)が、倉庫内の電力に使用する。
また、サーバー(米半導体大手エヌビディアが開発した最新の半導体搭載)には計60枚のグラフィックス・プロセシング・ユニット(GPU)を搭載する。これにより、今後利用拡大が見込まれる生成AIに必要な高速演算処理に対応していく。
2025年4月運用開始、国内大手メーカーが入居予定
同施設は、福岡県小郡市で運営中のBTS型物流施設「プロロジスパーク小郡」の敷地内に完成する施設。サービス開始は2025年4月からで、すでに国内大手メーカーによる利用が決定済みだという。
なお、建造にあたっては、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業)」を活用する。
送電ロスという運用上の課題克服に注力
同社では、運用中の物流施設の屋根に太陽光を設置する取り組みを推進している。2024年12月時点で、発電容量は67MWに及ぶ。
一方で、近年は物流施設内で消費しきれない電力の有効活用が課題だという。その対策として、現在は余剰電力の自己託送やPPAなどを実施しているが、送電ロスが生じ必ずしも最適な選択肢ではない、としている。今回は、DCへの直接給電という形で無駄なく利用するとともに、再エネの地産地消に貢献する。
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2024.12.18
気候変動による経済損失、2035年までに年間最大93兆円 WEFが警鐘
世界経済フォーラム(WEF)は12月11日、気候変動リスクに関する2つのレポートを公開した。気候変動対策で遅れをとった企業は、2035年までに年間収益の最大7%消失する可能性があると警鐘を鳴らす。
2023年までに年間収益の7%が焼失する可能性も
同団体は今回、アクセンチュアおよびボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の協力の下、「Business on the Edge: Building Industry Resilience to Climate Hazards(絶体絶命のビジネス:産業における気候災害レジリエンスの構築)」と「The Cost of Inaction: A CEO Guide to Navigating Climate Risk(無行動のコスト:気候リスクをナビゲートするCEOのためのガイド)」を作成し、気候リスクを乗り越え長期的な価値を引き出す企業のためのロードマップを提示した。
レポートの中では、猛暑をはじめとする気候変動による上場企業の固定資産損失は、2035年までに年間5600億~6100億ドル(約85兆円〜約93兆円)に上ると推測している。遅れをとった企業は、2035年までに年間収益の最大7%が消失するという。この数字は、新型コロナウイルス感染症レベルの混乱が1年おきに発生した場合と同様のインパクトだと解説している。
業界別では、電気通信・公益事業・エネルギー関連企業への影響が大きく、仮にエネルギー集約型セクターの企業が脱炭素化に失敗した場合、移行リスクの高まりに直面し、2030年までにカーボンプライシングのみで収益の最大50%が消失する可能性があると分析する。
一方、世界のCEO131人が参加する「CEO気候リーダー・アライアンス」の調査では、気候への適応とレジリエンスに1ドル投資するごとに最大19ドル(約2900円)の損失回避につながるという試算結果がある。これは、急速な移行を実施した場合に、ほとんどの産業が排出コストの50%以上を経済的に削減できるということを示すものであり、CEOや企業がリスクを回避し機会を捉えるための青写真だとしている。
グリーン市場、2030年には約2130兆円規模に拡大
また、レポートでは、進化する気候関連市場は大きな成長機会ももたらすとし、グリーン市場は2024年の5兆ドル(約762兆円)から2030年には14兆ドル(約2130兆円)規模に拡大すると予想する。
いち早く市場に参入した企業はさまざまなセクターやバリューチェーンにまたがっており、最大のセグメントでは代替エネルギー(49%)、持続可能な輸送(16%)、持続可能な消費財(13%)と、いずれもGDPを大きく上回る成長を遂げていると報告した。
世界経済フォーラム取締役のギム・フエイ・ネオ氏は、気候変動対策を積極的に推進する企業の先進的な取り組みは、環境を改善し地域社会を支援すると同時に、企業がどのように価値を創造できるかを示すものだとしている。
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