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2025.04.04
NTT系、宇都宮市の公共施設にオンサイトPPA導入 CO2年間89t削減
NTTアノードエナジー(東京都港区)と宇都宮ライトパワー(栃木県宇都宮市)は4月1日から、栃木県宇都宮市の公共施設5施設に対し、オンサイトPPAによる太陽光発電設備での再エネ供給を開始した。5施設における太陽光発電設備(出力179kW)の年間発電量は約220MWhで、年間のCO2排出量の削減効果は約89トン、20年間で約1780トンとなる見込みだ。
脱炭素先行地域提案事業の一環として行う再エネ供給
この取り組みは、栃木県宇都宮市による「脱炭素先行地域」事業の一環として行うもの。同市は2022年11月に、環境省の第2回脱炭素先行地域に採択され、提案事業「コンパクト・プラス・ネットワークによる脱炭素モデル都市構築~LRT沿線から始まるゼロカーボンシティの実現~」を推進している。
NTTアノードと宇都宮ライトパワーは、同市の脱炭素先行地域事業に共同提案者として参画しており、2023年度には宇都宮市立ゆいの杜小学校に対し、再エネを供給した。今回は新たに東市民活動センター、平石地区市民センター、清原地区市民センター、平石中央小学校、清原中央小学校に対しても再エネを提供する。なお供給先の各施設は蓄電池を設置しており、災害時のレジリエンス強化も図る。
提案事業「コンパクト・プラス・ネットワークによる脱炭素モデル都市構築」の概要
同事業では、2030年度までにCO2排出実質ゼロに向けて、LRT沿線の公共・民間施設などに太陽光発電・蓄電池などを最大限導入するとともに、宇都宮ライトパワーによる再エネの一括調達と高度なエネルギーマネジメントを実施する。また、LRTや電気バスなどを中心とした公共交通ネットワークの脱炭素化を図る「ゼロカーボンムーブ」を構築し、運輸部門のCO2削減も進める。
宇都宮ライトパワーは、NTTアノードエナジー、宇都宮市、東京ガス(東京都港区)、足利銀行(栃木県宇都宮市)、および栃木銀行(同)の共同出資により、2021年7月に設立した地域新電力。現在は、宇都宮市のごみ焼却施設「クリ ーンパーク茂原」のバイオマス発電などでつくられた電気を、市有施設の一部やLRT などに供給し、再エネの地産地消を推進している。
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2025.04.03
エネ庁、省エネ優良事業者発表 Sクラスは52.7%
資源エネルギー庁は3月31日、省エネ法における特定事業者による2023年度実績(2024年度提出)のエネルギー使用状況に基づく省エネ優良者(Sクラス事業者)を決定し公表した。
半数以上はSクラス、傾向変わらず
2023年度の実績は、2024年度に提出された報告をとりまとめたもの。Sクラスは前年度から0.7%増の52.7%だった。Aクラスは31.8%(前年度から2.1%減)、Bクラスは15.5%(同1.4%増)で、引き続き半数以上を優良事業者(Sクラス)が占める結果となった。
省エネ法では、事業者全体のエネルギー使用量(原油換算)の合計が年間1500キロリットルを超える事業者を特定事業者に指定し、毎年度エネルギーの使用状況等の報告を求めている。
この特定事業者からの定期報告書に基づき、省エネの結果に応じてS(優良事業者)・A(一般事業者)・B(停滞事業者)にクラスわけ、Sクラス事業者については資源エネルギー庁のウェブサイト上で公表している。
クラス分けの概要(出所:資源エネルギー庁)図内の語句解説
努力目標とは、5年度間平均エネルギー消費原単位又は5年度間平均電気需要最適化評価原単位を年1%以上低減すること。
ベンチマーク目標とは、ベンチマーク制度の対象業種・分野において、事業者が中長期的に目指すべき水準。
Sクラスの対応の注意点として、定期報告書・中長期計画書の提出遅延を行った事業者は、Sクラス事業の公表の対象外として取り扱うことがある。【参考】
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2025.04.02
JR九州ら、百年ソーラー事業開始 九州の中小型太陽光発電所を取得・集約へ
九州旅客鉄道(JR九州/福岡県福岡市)は3月25日、三菱UFJ信託銀行(東京都千代田区)などと九州エリアの中小型太陽光発電所を取得・集約し、デジタル技術を活用した長期かつ安定的な発電所として運用する「百年ソーラー九州事業」を開始すると発表した。
同2社のほか、芙蓉総合リース(同)、ヒラソル・エナジー(同・文京区)と「百年ソーラー九州合同会社」を新設し、それぞれが出資する契約を締結した。
中小型太陽光発電の廃棄・放棄課題を解決するビジネス百年ソーラー九州事業は、オーナーの高齢化や厳しい経営環境などにより、管理や修繕が行き届かない中小型太陽光発電所を取り巻く廃棄・放棄課題の解決と長期安定稼働による脱炭素化の推進を目的とする社会課題解決型ビジネスとなる。地方創生プロジェクトとして、地元金融機関である肥後銀行(熊本県熊本市)等からの融資による資金を調達する。
2027年までに10MWをリパワリング
百年ソーラー九州事業では、2027年までに合計10MWの九州エリアにある中小型太陽光発電所の取得を計画している。取得した太陽光発電所はアセットマネージャーを担うヒラソル・エナジーの技術を活用して性能評価・分析を実施し、必要に応じで本来期待される発電量に回復させるリパワリングを行う。ヒラソル・エナジーは、独自に取得した気象データと30分単位の発電データを活用したモデリング技術により、発電所の性能の強弱や課題を特定し、確実な手法で太陽光発電所のリパワリングを実施する。
ヒラソル・エナジーの技術とノウハウを活用したリパワリングにより太陽光発電所の性能を再生し、発電所の長期安定的な運営を担うことで九州の再生可能エネルギー電源の比率を増加させ、九州におけるカーボンニュートラルの達成に貢献する。
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2025.04.01
TREと東芝、太陽光リユースパネルの有効性実証を開始
TREホールディングス(東京都千代田区)は3月24日、同子会社のリバー(同・墨田区)が、東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS/神奈川県川崎市)および東芝環境ソリューション(TESC/同・横浜市)と、使用済み太陽光発電パネルの有効性に関する共同実証を行うと発表した。
リバー社新事業所の屋根に新旧太陽光パネルを設置
同実証では、2025年8月に開業予定の「リバー壬生事業所(仮称)」(栃木県壬生町)の屋根に新品の太陽光パネル(約178kW分)およびリユースパネル(約156kW分)を混合で設置する。発電した電力は自家消費する予定。
使用するリユースパネルはTESCが健全性を評価したもので、新品と同様の条件で稼働させ、東芝ESSが発電量などのデータを取得し、安全性と発電効率を評価する。これによりリユースパネルの有効性を実証する。
各社の役割は以下の通り。
- TRE:リユースパネルの有効性実証場所の提供、太陽光発電パネルのリサイクル事業の推進
- 東芝ESS:リユースパネルを活用した太陽光発電システムの建設、発電所診断、発電量評価
- TESC:健全性を評価した太陽光発電パネルの提供 (すでに商用展開している診断サービスを適用済み)
今後必須となるリユースパネル、実運用に向け有効性を検証
太陽光発電パネルは、2030年頃から使用済みパネルの大量廃棄が予想されており、経済産業省や環境省は太陽光パネルの3R推進に向けリサイクル法の法制化を検討している。一方で、リユースパネルの活用はこれまで活用実績が少なく、有効性の実証が求められていた。
TREは、太陽光発電パネルのリサイクル事業を手がけている。また、東芝ESSは太陽光発電パネルの開発および太陽光発電所の建設・保守・運用を、TESCは太陽光発電パネルの健全性を評価する診断サービスの提供を展開している。3者はそれぞれの強みを持ち寄り同実証を行うことにより、リユースパネルの活用推進を加速する。
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2025.03.31
コスモ系、神奈川県大磯町の公共施設向けに再エネ100%電力の供給開始
コスモ石油マーケティング(東京都港区)は4月1日から、神奈川県大磯町の公共施設向けに、再エネ100%電力の供給を開始する。
対象施設は町役場庁舎や小中学校などの17施設で、今回の導入により、全施設の年間使用電力量約318万kWhが再エネ電力に切り替わる。CO2排出量削減効果は年間約1500トンを見込んでいる。
風力由来の環境価値を大磯町に提供
今回の取り組みでは、同社の再エネ電力プラン「コスモでんきビジネスグリーン」を提供するという
同プランは、コスモエコパワー(東京都品川区)が発電する風力電源などを活用し、再エネFIT電源に紐づくトラッキング付非化石証書により、実質的にCO2排出量ゼロを実現するサービス。顧客の年間合計販売量相当以上の非化石証書などを購入し、電力販売に使用することで、使用電力のすべてが実質的に再エネ由来の環境価値を持つ電気となる仕組みだ。2020年の販売開始以来、脱炭素化を目指す企業のほか、横須賀市(2023年10月4日掲載)や鎌ケ谷市(2023年12月4日掲載)、栗東市(2024年4月17日掲載)など多くの自治体も採用している。
今回導入を決めた大磯町は、2023年にゼロカーボンシティ宣言を行い、2050年までにCO2排出量実質ゼロを目指し、持続可能なまちづくりを推進している。今回の取り組みでは、同町の事務事業で排出されるCO2排出量の約73%に相当する削減が期待できるとし、目標達成につなげたい考えだ。
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2025.03.30
羽田第2、北側サテライト接続完了 太陽光発電ガラスと電動モビリティ導入
日本空港ビルデング(東京都大田区)は3月10日、羽田空港第2ターミナルの北側サテライトと本館を結ぶ接続施設の整備に伴い、建材一体型太陽光発電ガラスを導入したと発表した。太陽光パネル設置について制約の多い空港では、これまで太陽光発電施設は屋上のみに設置していたが、今回新たに壁面に導入する。
ガラス面で太陽光発電できる「サンジュール」導入
採用したガラスは、AGC(東京都千代田区)製太陽光モジュール。太陽光セルを複層ガラスに挟みこんだ仕様が特徴で、3階到着動線のガラス面の一部に採用された。出力は221kW、発電量は73.73MWh。
研究開発の新拠点で実証した電力モビリティも採用
また、ターミナルが拡張したのに伴い、日本初となる複数人乗りの電動自動走行モビリティ「iino(イイノ)」2台が採用された。同モビリティは歩行者と共存可能な歩く速さ(最大速度5km/h)での自動走行が可能。充電式で安全に乗降できる低床設計のほか、センサーによる衝突防止機能も搭載する。
導入にあたっては、36の企業・団体・大学とともに空港課題の解決や未来の羽田空港の実現を目指す研究開発の新拠点「terminal.0 HANEDA」で、ゲキダンイイノ(大阪府大阪市)とともに実証実験を重ね、導入に至ったという。
連絡バスを使わず搭乗が可能に
日本空港ビルデングは2023年4月に、羽田空港第2ターミナル本館と北側サテライトを接続する整備工事を行ってきた。今回、整備が完了したことで、従来専用バスでの移動が必要だった北側サテライトと本館が接続することで、バスを利用せず搭乗できるようになる。
またターミナルから直接航空機へ搭乗できる固定搭乗橋を3カ所(50~52番)新設、最大5スポットが使用可能となる。
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2025.03.29
「電力価格の高騰抑制と安定供給の実現を」 東京都、東電HDに株主提案
東京都は5月10日、東京電力ホールディングス(東京都千代田区)に対し、電力価格の高騰抑制と安定的な電力供給の確保、再生可能エネルギーの活用促進を強く働きかけていく必要があるとし、株主提案を行ったことを発表した。
電力価格の高騰抑制や電力需給の安定化を提案
電力価格の高騰抑制に向けて、コスト削減を含めた不断の経営改革を行うことや、省エネや電力の効率化による利用者の負担軽減につながる取り組みを最大限実施していくことを求めた。
また、電力需給の安定化や脱炭素社会の実現では、以下の取り組みに最大限努めていくことを盛り込んだ。
- 迅速かつ経済的な再生可能エネルギーの導入拡大
- 再エネ電力の出力制御抑制につながる優先的な系統利用や需要シフトの促進
- 国と連携した系統整備への積極的な取り組みの実施
都は、事業所における省エネ対策・エネマネの推進、再エネの導入やZEVの普及促進など、ゼロエミッション東京の実現に向けた取り組みを推進している。
一方で、電力の価格や需給の問題は、都民の生活や事業者の業務に直結することから、脱炭素化の視点も踏まえつつ、価格高騰を抑制しながら、確実に電力の安定供給を進めていくべきとしている。
東京都による東電HDへの株主提案の内容
定款に以下の章を新設し、以下の条文を追加する。 第7章 電力価格の高騰抑制・安定供給の確保・再生可能エネルギーの活用促進 (電力価格の高騰抑制) 第40条 電力価格の高騰抑制に向け、次の取組に最大限努めることとする。
(1)様々なコスト縮減を含めた不断の経営改革
(2)省エネや効率的な電気の使用の推進による利用者負担軽減の促進
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2025.03.28
CPCC、排ガスから回収したCO2をコンクリートに固定 日鉄系と連携

実証イメージ(出所:安藤ハザマ) 安藤ハザマ(東京都港区)は3月12日、同社が主幹事を務めるCPコンクリートコンソーシアム(CPCC)が、清掃工場排ガスから回収されたCO2をコンクリートに固定する実証を行い、その成果を発表した。実証では43kg/m3のCO2を固定できたという。
コンクリは大阪万博パビリオンのベンチに活用
実証は、東京二十三区清掃一部事務組合が管理運営する東京都板橋区の「板橋清掃工場」で行われた。具体的には、日鉄エンジニアリング(東京都品川区)が独自開発した可搬式のCO2回収装置「m-ESCAP」を用いて分離回収したCO2を、CPCCが製作したコンクリートブロックに固定した。
また、このコンクリートブロックはCCUの社会実装に向けた価値のある取り組みであるとし、大阪・関西万博の未来社会ショーケース事業「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオン内に設置するベンチに使用する。
NEDOグリーンイノベーション基金事業の一環としてCO2分離回収に挑む両者
CPCCはこれまでも、コンクリートへのCO2吸収固定に向けてさまざまな取り組みを行っている。今回は、バイオマス由来の削減に焦点を当て、両者に協力を依頼し実現した。
なお、CPCCが実施している「CO2を用いたコンクリート等製造技術開発プロジェクト」および日鉄エンジニアリングが実施している「CO2分離・回収を前提としたCN型廃棄物焼却処理全体システムの開発」はそれぞれ新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業に採択されている。
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2025.03.27
脱炭素に配慮した購買行動を促す効果的なアプローチとは? 環境省が調査
環境省は3月18日、ネイチャーポジティブ市場創出に向け、消費者の購買行動に関する調査を実施し、その結果を公表した。
牡蠣・米・日用品を対象に、購買行動への影響を調査
同省は今回、デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)の一環として、ネイチャーポジティブに貢献する製品の普及拡大を目的としたキャンペーンを実施した。その際に、ECサイト・宅配事業を含めた小売店において、どのような情報・条が消費者の購買行動に影響を与えるのかを、3商品(牡蠣・米・日用品)を対象に、
- ウェブアンケートに基づく購買行動につながる要因をAI分析
- 効果的な介入策を探る実証実験
という2つの方法で検証した。

実施概要(出所:環境省) 購買行動につながる要因分析では、以下のような結果が得られた。
- 牡蠣の調査結果:よく牡蠣を購入する層は「自然豊かな地域で生産されたもの」を前提条件としているが、「品質がよさそう」「産地のブランド感」といった要素がプラスの影響を与えた
- 米の調査結果:トキ米の購入意欲には品種・銘柄・等級に加え、「有機栽培であること」「品質管理の記載」が購入意欲に影響した
- 日用品:RSPO認証を知らない人でも「持続可能な原料生産」が因果構造のスタート地点にあり、RSPOロゴやお得感に影響より、購入意欲が向上した
また、各種介入策の実施により、米ではトキ米の新規購入率が約2倍となったほか、牡蠣は販売数5%増、日用品は購入率17.71%増などの成果を得た。

介入策の実施内容とその効果(出所:環境省) 同省は今後、今回の成果を事業者や業界団体などとも共有し、取り組みのさらなる拡大を図るとしている。
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2025.03.26
AGCの太陽光発電ガラス「サンジュール」、東京建物所有ビルに導入
AGC(東京都千代田区)と東京建物(同・中央区)は3月19日、「東京建物八重洲ビル」に、AGC製太陽光発電ガラス「サンジュール」を導入したと明かした。
環境省事業を活用し、太陽光発電ガラスの導入を推進
AGCの「サンジュール」は、ガラスとしての役割と発電機能を備えた製品で、窓や壁などから太陽光由来の再エネを創出できる。これまでに、産業技術総合研究所「ゼロエミッション国際共同研究センター」のエントランスキャノピーや羽田空港第2ターミナル本館などで採用実績がある。
近年、気候変動による気温上昇や都市化に伴い、都心部の建物では電力需要が増している。一方で、スペースの制約などからオンサイトでの再エネ創出は進んでいない。
両社は今回、環境省が推進する建材一体型太陽光発電設備(BIPV)導入支援事業のうち、「窓、壁等と一体となった太陽光発電」に初採択されたことを受け、同施設への太陽光発電ガラス導入を決めた。
同省としても今後、採択事例を増やしていきたい考えで、企業などによる自家消費型・地産地消型の再エネ導入を支援していく方針だ。
なお、「東京建物八重洲ビル」は日本規格協会発効のJSA規格S1024「太陽電池パネルを設置した建築物等の土地有効活用スコアの評価方法」で規定された「土地有効活用型PV設置建築物等」として初認定された。 これにより、同施設のESG評価は高まり、価値向上が図られるとしている。
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