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2024.12.24
脱炭素技術を認証する「環境省LD-Tech」、2024年度の募集を開始
環境省は12月13日、先導的な脱炭素技術を認証する制度「環境省LD-Tech」について、2024年度「製品認証」の審査基準を公表し、これに基づいた環境省LD-Tech認証に向け、製品情報の募集を開始した。募集期間は2025年1月31日(17時)まで。
認証された製品には、審査時点のLD-Tech水準を識別するための識別情報が付与され、継続的に「環境省LD-Tech」の名称と認証マークを使用できる。
認定製品一覧は「環境省LD-Tech 2024年度」として公表
環境省は、募集期間の終了後に審査を行った上で、「環境省LD-Tech 2024年度」として、認証製品一覧を公表する予定。
また、「環境省LD-Tech認証制度」のウェブサイトでは、同制度を活用している、補助金、審査時の加点要素、税額控除などの取り組み・支援策を一覧にして紹介している。
2024年度 募集内容
募集対象は、日本法人が製造または販売する製品で、以下すべての条件を満たすが求められる。
- 2024年度環境省LD-Tech水準表(最新版)に掲載されている、設備・機器などに該当する製品(ただし、トップランナー制度に規定されている設備・機器などおよび該当する製品(型番)については、メーカーなどによる申請は不要)
- 発売済または2025年3月31日までに発売予定の製品
- 国内で製造または販売している製品
LD-Tech水準表では、産業・業務、家庭(給湯・照明・断熱など)、運輸(自動車など)、エネルギー転換(再エネ発電設備など)、廃棄物・リサイクルなどの部門を設けている。
審査項目は以下の通り。
- 技術の原理・しくみが科学的に説明可能であること
- 申請された製品の性能が、「LD-Tech水準」と一致しているまたは「LD-Tech水準」よりも優れていること
- 申請された製品の性能が、2024年度環境省LD-Tech水準表(最新版)に記載されている 計算方法と試験条件に準拠して算出されたものであること など
2023年度は1,605製品を認証
2023年度環境省LD-Tech認証製品として、1605製品(親型番製品数:667製品)が認証されている。また、トップランナー制度の対象機器として指定される製品(型番)は認証の対象外となるが、これら製品群のうち、CO2削減に係る最高性能を有する製品情報については、事務局にて調査を行い、「その他のCO2削減に係る最高性能を有する製品一覧」として取りまとめている。
環境省LD-Techとは
環境省LD-Techは、2050年カーボンニュートラルに向け、エネルギー起源CO2の排出削減に最大の効果をもたらす先導的な技術として同省が整理し、普及促進を進めているもの。事業者などが設備・機器などを導入する際に参考にしてもらい、大幅なエネルギー起源CO2の排出削減を推進することを目的としている。
環境省LD-Techでは、設備・機器などのカテゴリを整理した「LD-Techリスト」、認証製品の審査基準となる「LD-Tech水準表」「LD-Tech認証製品一覧」の3つのツールを用いて、先導的な技術を整理している。
今回、意見募集と、個社・業界団体からの情報提供や有識者からの意見を参考に、「2024年度 環境省LD-Techリスト・水準表」をまとめ公表した。また、この水準表に基づいた環境省LD-Tech認証に向け、製品情報の募集を開始した。
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2024.12.23
第7次エネルギー基本計画、再エネを最大電源に 太陽光は22〜29%程度
資源エネルギー庁は12月17日、「第7次エネルギー基本計画」の原案を公表し、2040年度に再エネを全体の4、5割程度に拡大して最大の電源とする方針を示した。また、再エネとともに、原子力を最大限活用していくことも盛り込んだ。
2040年度の電源構成、初めて再エネを最大電源に位置付け
今回公表された原案では、2040年度に発電電力量は、1.1、1.2兆kWh程度と、2023年度の9854億kWhから2割程度増えると想定している。
2040年度の電源構成については、再エネを初めて最大の電源と位置付けた。再エネの中では、太陽光が比率が最も高く全体の22~29%程度とした。そのほかは、水力が8~10%程度、風力が4~8%程度、バイオマスが5、6%程度、地熱が1、2%程度。
また、火力は3、4割程度、原子力は2割程度とする方向性が示された。原子力については、東京電力福島第一原発の事故以降、エネルギー基本計画には「可能な限り依存度を低減する」という文言が盛り込まれてきたが、第7次計画では、この文言が明記されなかった。今後は再エネとともに、原子力も最大限活用していくとしている。
2040年度電源別発電コストを試算、事業用太陽光は7.0~8.9円
分科会では、2040年度の電源別発電コストの試算結果も示された。
2040年に発電設備を新設・運転した際の1kWh当たりのコストを⼀定の前提で試算したところ、事業用太陽光は7.0~8.9円、原発が12.5円以上、陸上風力は13.5~15.3円、着床式洋上風力は14.4~15.1円、アンモニア専焼は22.3~27.9円、バイオマス専焼は32.9円だった。
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2024.12.20
第7次エネルギー基本計画、再エネを最大電源に 太陽光は22〜29%程度
資源エネルギー庁は12月17日、「第7次エネルギー基本計画」の原案を公表し、2040年度に再エネを全体の4、5割程度に拡大して最大の電源とする方針を示した。また、再エネとともに、原子力を最大限活用していくことも盛り込んだ。
2040年度の電源構成、初めて再エネを最大電源に位置付け
今回公表された原案では、2040年度に発電電力量は、1.1、1.2兆kWh程度と、2023年度の9854億kWhから2割程度増えると想定している。
2040年度の電源構成については、再エネを初めて最大の電源と位置付けた。再エネの中では、太陽光が比率が最も高く全体の22~29%程度とした。そのほかは、水力が8~10%程度、風力が4~8%程度、バイオマスが5、6%程度、地熱が1、2%程度。
また、火力は3、4割程度、原子力は2割程度とする方向性が示された。原子力については、東京電力福島第一原発の事故以降、エネルギー基本計画には「可能な限り依存度を低減する」という文言が盛り込まれてきたが、第7次計画では、この文言が明記されなかった。今後は再エネとともに、原子力も最大限活用していくとしている。
2040年度電源別発電コストを試算、事業用太陽光は7.0~8.9円
分科会では、2040年度の電源別発電コストの試算結果も示された。
2040年に発電設備を新設・運転した際の1kWh当たりのコストを⼀定の前提で試算したところ、事業用太陽光は7.0~8.9円、原発が12.5円以上、陸上風力は13.5~15.3円、着床式洋上風力は14.4~15.1円、アンモニア専焼は22.3~27.9円、バイオマス専焼は32.9円だった。
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2024.12.19
プロロジス新データセンターは再エネ100%で稼働 屋根に太陽光設置
プロロジス(東京都千代田区)は12月11日、福岡県小郡市にある物流施設敷地において、コンテナ型データセンターの建設工事を開始したと発表した。
新施設では屋根に太陽光発電設備を設置し、施設内のサーバーへ直接給電を行う。消費電力の約3割を太陽光の再エネ電力で賄い、不足分はFIT非化石証書を活用し、実質再エネ100%を実現する。
余剰電力は入居企業が有効活用
データセンター(DC)の運営に必要な電力が余った場合には、「プロロジスパーク小郡」の入居企業である福岡ロジテム(福岡県宇佐町)が、倉庫内の電力に使用する。
また、サーバー(米半導体大手エヌビディアが開発した最新の半導体搭載)には計60枚のグラフィックス・プロセシング・ユニット(GPU)を搭載する。これにより、今後利用拡大が見込まれる生成AIに必要な高速演算処理に対応していく。
2025年4月運用開始、国内大手メーカーが入居予定
同施設は、福岡県小郡市で運営中のBTS型物流施設「プロロジスパーク小郡」の敷地内に完成する施設。サービス開始は2025年4月からで、すでに国内大手メーカーによる利用が決定済みだという。
なお、建造にあたっては、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業)」を活用する。
送電ロスという運用上の課題克服に注力
同社では、運用中の物流施設の屋根に太陽光を設置する取り組みを推進している。2024年12月時点で、発電容量は67MWに及ぶ。
一方で、近年は物流施設内で消費しきれない電力の有効活用が課題だという。その対策として、現在は余剰電力の自己託送やPPAなどを実施しているが、送電ロスが生じ必ずしも最適な選択肢ではない、としている。今回は、DCへの直接給電という形で無駄なく利用するとともに、再エネの地産地消に貢献する。
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2024.12.18
気候変動による経済損失、2035年までに年間最大93兆円 WEFが警鐘
世界経済フォーラム(WEF)は12月11日、気候変動リスクに関する2つのレポートを公開した。気候変動対策で遅れをとった企業は、2035年までに年間収益の最大7%消失する可能性があると警鐘を鳴らす。
2023年までに年間収益の7%が焼失する可能性も
同団体は今回、アクセンチュアおよびボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の協力の下、「Business on the Edge: Building Industry Resilience to Climate Hazards(絶体絶命のビジネス:産業における気候災害レジリエンスの構築)」と「The Cost of Inaction: A CEO Guide to Navigating Climate Risk(無行動のコスト:気候リスクをナビゲートするCEOのためのガイド)」を作成し、気候リスクを乗り越え長期的な価値を引き出す企業のためのロードマップを提示した。
レポートの中では、猛暑をはじめとする気候変動による上場企業の固定資産損失は、2035年までに年間5600億~6100億ドル(約85兆円〜約93兆円)に上ると推測している。遅れをとった企業は、2035年までに年間収益の最大7%が消失するという。この数字は、新型コロナウイルス感染症レベルの混乱が1年おきに発生した場合と同様のインパクトだと解説している。
業界別では、電気通信・公益事業・エネルギー関連企業への影響が大きく、仮にエネルギー集約型セクターの企業が脱炭素化に失敗した場合、移行リスクの高まりに直面し、2030年までにカーボンプライシングのみで収益の最大50%が消失する可能性があると分析する。
一方、世界のCEO131人が参加する「CEO気候リーダー・アライアンス」の調査では、気候への適応とレジリエンスに1ドル投資するごとに最大19ドル(約2900円)の損失回避につながるという試算結果がある。これは、急速な移行を実施した場合に、ほとんどの産業が排出コストの50%以上を経済的に削減できるということを示すものであり、CEOや企業がリスクを回避し機会を捉えるための青写真だとしている。
グリーン市場、2030年には約2130兆円規模に拡大
また、レポートでは、進化する気候関連市場は大きな成長機会ももたらすとし、グリーン市場は2024年の5兆ドル(約762兆円)から2030年には14兆ドル(約2130兆円)規模に拡大すると予想する。
いち早く市場に参入した企業はさまざまなセクターやバリューチェーンにまたがっており、最大のセグメントでは代替エネルギー(49%)、持続可能な輸送(16%)、持続可能な消費財(13%)と、いずれもGDPを大きく上回る成長を遂げていると報告した。
世界経済フォーラム取締役のギム・フエイ・ネオ氏は、気候変動対策を積極的に推進する企業の先進的な取り組みは、環境を改善し地域社会を支援すると同時に、企業がどのように価値を創造できるかを示すものだとしている。
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2024.12.17
マンションの停電対策と再エネ制御を両立 DER設置無料の新サービス第1号
マンション一括受電サービスを手がけるレジル(東京都千代田区)は12月9日、「マンション防災サービス」を導入した第1棟目が完工し、運用開始したと発表した。
マンションの管理組合などが設置にかかる費用負担することなく、太陽光発電設備や蓄電池などの分散型エネルギーリソース(DER)を導入できるサービスで、マンション全体へ「実質再エネ」を供給し1棟全体の脱炭素化と共に、災害時の停電対策を強化する。
初期費用・メンテ費を抑え、停電時の不安を解消
同社の「マンション防災サービス」は、マンション一括受電サービスと DERを組み合わせたサービスで2023年4月から提供を開始している。設備設置などの初期費用は同社が負担するが、メンテナンス費用や保守・運用費用は電気料金に含まれているため、別途徴収は不要だという。
2024年は地震や風水害が頻発し、政府も11月に防災庁設置準備室を発足させ、防災対策を強化している。民間企業による防災対策も求められ、特にマンションは堅牢な建物であることから在宅避難が推奨されている。
マンションでの避難生活には、エレベーターや給水ポンプなどを復旧するDERが不可欠だ。しかしDERは初期費用が高額であることや、設置後のメンテナンスの負担などが障壁となり、多くのマンションでは導入が進まない。
同社が実施した「マンションの備えに関するアンケート調査」によると、住んでいるマンションの防災対策が十分かどうかを住民に聞いたところ、「十分ではない」と答えた人が半数を超え(53%)、「全くされていない」「わからない」を含めると83.2%だった。多くの居住者が防災対策が不十分であると感じており、特に共用部の設備(各戸へ配水する給水ポンプ、非常用コンセント、エレベーター など)に対して停電対策を求めていると回答したという。
DERを、マンション住民の安心と、再エネ電気の需要側の制御に役立てる
同社はこのサービスを通じて、マンション住民が心理的・金銭的負担を感じることなく災害時の生活環境維持を図るともに、DERの設置を拡大し、供給が不安定な再生可能エネルギーを需要側で制御する仕組みを構築していく考えだ。低コストで提供する分散型エネルギープラットフォームを展開することで、日本社会全体におけるエネルギーの安定供給と再生可能エネルギーの有効活用を支える基盤構築を目指す。
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2024.12.16
マクドナルド関西約130店舗、100%再エネ化 コーポレートPPA活用
日本マクドナルド(東京都新宿区)は2025年2月から、関西地区にある約130店舗にコーポレートPPAを活用し再エネを供給する。太陽光発電による再エネ電力と環境価値の活用により、対象店舗は店舗での使用電力のCO2排出量が実質ゼロになる。
関西電力、KDSとフィジカルPPA実施
再エネ導入にあたり、日本マクドナルドは関西電力(大阪府大阪市)およびKDS太陽光合同会社(東京都港区)と、コーポレートPPA契約を締結した。
今回の取り組みでは、離れた場所から小売事業者を介して電力と非化石証書を提供する「フィジカルPPA」と呼ばれるスキームが活用される。
具体的には、KDSが太陽光発電設備(約4MW)を開発・運営し、関西電力が小売事業者として、対象店舗に再エネ由来の電力の供給と環境価値を提供する。さらに、コーポレートPPAと関西電力の電気料金メニュー「再エネECOプラン」を組み合わせることで、店舗における使用電力の実質再エネ100%化を図る。このコーポレートPPAにより、CO2は年間約3143トン削減できる見込みだ。なお、4MWの再エネを活用するのは、日本の外食産業としては最大規模となる。マクドナルドは、2050年までに店舗・オフィス・サプライチェーン全体でネットゼロエミッション達成という目標を掲げる。現在は、東北・中部・関西・九州エリア約450店舗で、CO2を実質排出しない電力による店舗運営を実施している。同社は今後も、他地域での再エネ導入拡大を目指す。
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2024.12.13
パナソニック、冷蔵庫を活用したDR実証実施 中部電力系と
パナソニックくらしアプライアンス社(東京都品川区)は12月10日、中部電力ミライズ(愛知県名古屋市)と共同で、家電機器を自動でデマンドレスポンス(DR)制御する実証実験を行い、その結果を公表した。家電の中でも「冷蔵庫」に対象を絞りDRを実施した。
あえてアクションしづらい家電を用いて実証
再エネ導入が拡大する中、電力供給に合わせて需要側が賢く電力使用量を変化させて電力需給バランスを調整するDRの重要性が高まっている。特に、家庭におけるDR施策が注目されている。
電力使用量を変化させるDRには、電力使用量を減らす「下げDR」と増やす「上げDR」の2パターンがある が、実際にDRに参加するユーザーからは電気事業者からの要請に対し「何をしたら良いのかわからない」「アクションを忘れる」といった意見が寄せられるなど、想定されるような成果につながっていないのが現状だ。そこで、両社は今回、常時稼働し年間を通じてDRに対応できるものの、ユーザーによるアクションが困難とされる「冷蔵庫」にDR機能を搭載し検証を行った。
冷蔵庫にDR機能搭載、アプリで要請依頼
具体的には、中部電力ミライズからのDR要請をユーザーのスマホアプリに通知。ユーザーはアプリを使い予約することで、冷蔵庫の下げDR運転・上げDR運転を自動化した。期間中、計114回のDRを実行したが、下げDR・上げDRともに、前日の通知に対してユーザー自身が考えてアクションする世帯と比べて、DR要請に対する貢献量が向上する結果が得られたことが確認された。
また、アプリや冷蔵庫のアラーム音による定期的な通知により、DR要請を思い出し、他の家電機器に対してもアクションするなどユーザーの行動変容につながったと報告している。今回、冷蔵庫が自動制御されたが、参加者からは不安の声はなかったという。なお、DR運転においても庫内の温度が適切に保たれ、保存食品への影響はないこととしている。
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2024.12.12
大雪による太陽光パネル破損に注意 本格的な冬到来を前にNITEが呼びかけ
製品評価技術基盤機構(NITE)は12月9日、大雪によるソーラーパネルの破損事故が急増していることを受け、対策などをまとめた資料を公開した。この中では、積雪対策やパネル破損時の対応方法などを紹介している。
氷雪起因の事故、1月・2月が最多
NITEは今回、電気事業法に基づく電気工作物に関する事故情報データベースを用いて、2019年度から2023年度までの5年間に発生した、氷雪による電気事故を分析した。その結果、積雪による太陽電池発電設備の破損は、大雪が観測された年に急増していることがわかった。
5年間に報告された氷雪起因の事故は56件。雪が降る12月から4月の間に発生し、中でも1月・2月が最も多かった。地域別では、東北地方、北海道、中部地方の順で多くなった。
事故発生箇所では、ソーラーパネルだけでなくソーラーパネルを支える架台の損傷を伴うが全体の約9割を占めた。
架台を適切に設計することや雪かきなどを実施し、架台への負担を軽減減することが重要だと、同調査は指摘する。
積雪対策やパネル破損時の対応方法を解説
また、分析結果と併せて、NITEは今回、事故防止の積雪対策やパネルが破損した場合の対応方法などを紹介している。
積雪への対策
積雪がソーラーパネルから落ちやすくなるようパネル傾斜角の設計をする。また、パネル軒先に荷重が集中することを軽減するため、架台の高さを落ちた雪が軒先まで達しないよう設計することも重要となる。
このほか、ソーラーパネルを固定する金具や架台の接合部のボルトを点検し、緩んでいないことを確認することや、巡視点検・除雪を強化することも大切だという。特に、雪がたまりやすい箇所を重点的に除雪する計画を事前に立てることや、優先的に除雪してもらえるよう除雪業者と契約を結んでおくことも有用である、と解説している。
ソーラーパネル破損の対応
氷雪によってソーラーパネルが破損した場合は、感電の危険性があるため不用意に近寄らず、復旧作業時は適切な安全装備を身につけた上で専門家の判断に従い実施すること。
実際に起きた過去の破損事故も紹介
今回作成した資料では、過去に実際に起きた4件の事故事例を紹介している。
2023年3月に東北地方で発生した太陽電池発電所の事故では、太陽電池発電所のソーラーパネル架台が積雪の影響により曲がった。原因は、ある時点で積もった雪の高さがソーラーパネル下部と同程度になり、雪がソーラーパネルから落下ができなくなったこと。架台前方に積雪荷重を上回る湿った雪が堆積し、その重さで鋼製の架台が曲がってしまったという。
2023年の立ち入り検査、50事業場のうち49施設で改善を提言
NITEでは、2021年度から、太陽電池発電所などを中心に電気事業法に基づく立入検査を実施している。2023年度の検査では、50事業場のうち、23事業場で、法令違反箇所を確認。49事業場で、対応は必須ではないが、改善を推奨される箇所が指摘された。
具体的な指摘としては、垂直積雪量を適切に設定し架台を設計することなどを伝えたとしている。
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2024.12.11
再エネ100宣言 RE Action、参加96団体が100%再エネ化を実現
一般社団法人再エネ100宣言 RE Action協議会(東京都千代田区)は12月4日、年次報告書を公表し、96団体が電力の100%再エネ化を達成したことを明らかにした。
約3割が「2025年再エネ100%達成」を表明
今回発表された報告書は、同協議会が運営している「再エネ100宣言 RE Action」について、2023年11月から2024年10月までの活動や参加団体の再エネ導入状況などをまとめたもの。
報告書によると、2024年9月時点の参加数は386団体で、昨年から52団体増えた。そのうち、2023年度は96団体が再エネ100%を達成した。2020年度は19団体、2021年度は45団体、2022年度は73団体で、達成企業の割合は徐々に増えている。一方で、再エネ率が30%に達していない参加団体が未だ半数を上回っており、再エネ率をいかに高めるかが継続課題となっている。
再エネ100%達成の目標年は平均2035年。また、全体の28%(106団体)が2025年までの達成を目指すことを表明している。
再エネ電力メニューのわかりづらさや導入手段の多様さがネックに
同協議会は今回、参加団体に対し、再エネ調達の課題についても調査した。その結果、「費用対効果の見極めが難しい」という回答が最も多かった。この状況は年次報告の取りまとめを始めた2020年から変わっておらず、背景には再エネ電力メニューのわかりにくさや、太陽光発電の導入手法の多さに加え、長期スパンの概算見積もりの難しさがあるという。
特に、約3割の団体は「太陽光発電では全電力に足りない」ことを課題に挙げる。自家発電以外の手法による再エネ需要が一定程度あるものの、「希望する再エネ電力メニューがない」「証書以外の方法がない」という回答の割合が前年度から増えていることから、提供されている電力メニューや現行制度が需要家の希望に沿っていないことが推測される、と報告書ではまとめている。
また、「追加性のある再エネ」調達では8割強の団体が「重要・意識して取り組むべき」と回答。3割強がすでに取り組みを実践していることがわかった。
報告書の詳細は同協議会ウェブサイトで確認できる。このほか、サイトでは、中堅・中小企業、地方公共団体、非営利団体による再エネ導入や脱炭素の取り組み事例64件を紹介している。
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