岩手県、県内自動車産業向けに再エネ電力を供給 トヨタ東日本工場などで活用

岩手県は4月1日、県企業局が運営する水力発電所「早池峰発電所(出力1400kW)」で発電した電力(岩手グリーン電気)を、東北自動車産業グリーンエネルギー普及協会(TAGA)に供給する取り組みを開始した。再エネの地産地消により、県内自動車産業の発展とともに県の脱炭素化を図るのが目的。

TAGAは再エネ電力を各施設で活用

岩手グリーン電気は主に以下の目的を達成するために開発された。

  • 岩手県内でカーボンニュートラルに取り組む自動車製造に関わる会社へグリーンエネルギーを供給することで、自動車産業サプライチェーンの競争力向上に貢献する
  • 岩手県で生み出されるグリーンエネルギーを岩手県内へ供給する「地産地消」により、循環型経済をつくる

再エネの提供期間は2024年度から2026年度までの3年間で、TAGAは企業局から受電した再エネ電気を県内の自動車産業を中心に供給し、工場などの各施設で活用する。

東北電力が電力供給をサポート

TAGAは、東北で再エネを調達し自動車産業で利用することを目的に、トヨタ自動車東日本(宮城県黒川郡)らが設立した一般社団法人。2023年9月、電力購入に関するプロポーザルにおいて契約候補者として選定されたことを受けて、東北電力(同・仙台市)の支援の下、再エネ電気供給の準備を進めてきた。

4月3日には供給開始を記念して、岩手グリーン電気供給開始式が盛岡地区合同庁舎で開催された。

 

2024年4月9日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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