ミネベアミツミ、海外拠点の太陽光発電事業を強化 合計228MWの発電へ

ミネベアミツミ(長野県北佐久郡)は5月10日、カンボジアおよびタイの拠点での太陽光発電事業についての計画を発表した。カンボジアでは、計画していた50MW規模の太陽光発電事業を2026年1月までに稼働させることを決定、タイでは154MWの発光容量となる太陽光発電所の建設を決定した。これにより、フィリピンでの太陽光発電事業を含めた海外3拠点で228MWを発電することになる。

カンボジアで50MV規模の太陽光発電へ、新工場建設へ

同社は、カンボジアでの50MW規模の太陽光発電事業の操業を、2026年1月までに開始する。2023年、カンボジア鉱業エネルギー省と覚書を締結。同国内の既存工場や工場拡張時に必要となる電力の全量を再生可能エネルギーで対応を目指し、カンボジア政府認定の電力事業者であるSchneiTecと協働で太陽光発電事業の操業に向け準備を進めてきた。

さらに、2026年1月までの操業が確実になり、カンボジア国内における再生可能エネルギーの積極的な活用が可能になることを受け、新工場の建設を決定。5月10日に、プルサット州クラコー地区内に新工場建設するための用地として約50ヘクタールの土地賃貸借契約を締結したことを発表した。

新工場用地は、同国の首都プノンペンから約170キロメートル北西に位置する。建設する「カンボジア第二工場」は主に機械加工品の製造予定で、2025年3月期中に一部建設を開始し、2027年3月期中に一部稼働開始を計画している。

タイでは太陽光発電所を建設、年間95,000tのCO2削減へ

一方、タイでは、154MWの発電容量となる太陽光発電所を建設し、太陽光発電事業を操業することを決定した。同社のタイ・オペレーションにおいては、16.5MWの発電能力の太陽光発電設備を工場敷地内に設置し稼働しており、新しい太陽光発電所の操業で、タイ国内における同社の太陽光発電量は170.5MWになる。

これにより、同社グループ全体の使用電力の12.5%に相当する電力を再生可能エネルギーにより調達することが可能となり、約95,000トン/年のCO2排出量を削減する計画。さらに、蓄電設備を活用することで、タイ・オペレーションで使用している電力の50%以上を、同発電所で発電した電力で対応するという。

3拠点合計で228MWの発電へ

同社グループでは、フィリピンのセブ工場でも太陽光発電設備(発電容量:約8MW)での発電をしており、計画通り操業となれば、カンボジア、タイ、フィリピンの海外三拠点の合計で228MWの太陽光発電が実現する。

 

2024年5月20日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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