パナソニック、独グループ会社ビルで3電池による電力需給運用の実証

パナソニック(東京都港区)は1月8日、独のグループ会社パナソニック インダストリー ヨーロッパのオフィスビルで、純水素型燃料電池と太陽電池を活用し電力を賄う実証を2025年春に開始すると発表した。この取り組みにより、オフィスビルは100%再エネ化される見込みだ。

 

10kW新型・純水素型燃料電池を導入

同社は2024年12月、水素を活用するエネルギーソリューションの総称を「Panasonic HX」と定めた。

同ソリューションでは、5kWタイプと10kWタイプの純水素型燃料電池を、太陽電池・蓄電池と組み合わせた3電池の活用により、高度な連携制御を行う。これにより、電力需要変化や天候による再エネの出力変化に追随する電力需給調整を行い、発電の余剰や無駄を抑えた安定供給を実現する。

これまで滋賀県草津にある燃料電池工場のほか、海外では英国ウェールズ・カーディフの電子レンジ組立工場に実証施設を導入してきたが、今回初めてオフィスビルを対象に、水素を活用した再エネによる電力需給運用の実証を行う。なお、水素型燃料電池は、10kWタイプの新型を導入する。

今後は、さまざまな使用シーンや地域特性に最適なソリューションを開発するとともに、水素事業に関連する現地パートナー企業やビジネス顧客との関係構築に取り組んでいく。

 

2025年1月25日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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