「電力価格の高騰抑制と安定供給の実現を」 東京都、東電HDに株主提案
東京都は5月10日、東京電力ホールディングス(東京都千代田区)に対し、電力価格の高騰抑制と安定的な電力供給の確保、再生可能エネルギーの活用促進を強く働きかけていく必要があるとし、株主提案を行ったことを発表した。
電力価格の高騰抑制に向けて、コスト削減を含めた不断の経営改革を行うことや、省エネや電力の効率化による利用者の負担軽減につながる取り組みを最大限実施していくことを求めた。
また、電力需給の安定化や脱炭素社会の実現では、以下の取り組みに最大限努めていくことを盛り込んだ。
- 迅速かつ経済的な再生可能エネルギーの導入拡大
- 再エネ電力の出力制御抑制につながる優先的な系統利用や需要シフトの促進
- 国と連携した系統整備への積極的な取り組みの実施
都は、事業所における省エネ対策・エネマネの推進、再エネの導入やZEVの普及促進など、ゼロエミッション東京の実現に向けた取り組みを推進している。
一方で、電力の価格や需給の問題は、都民の生活や事業者の業務に直結することから、脱炭素化の視点も踏まえつつ、価格高騰を抑制しながら、確実に電力の安定供給を進めていくべきとしている。
2024年5月16日 カテゴリー: 未分類