PXPら、曲がる太陽電池を搭載したEV三輪車の実証実験を開始

次世代太陽電池の開発を手がけるスタートアップのPXP(神奈川県相模原市)は5月21日、曲がる太陽電池を搭載したEV三輪車の実証実験を開始したと発表した。実証は、次世代モビリティーの開発を進めるスタートアップのEVジェネシス(東京都渋谷区)と共同で行う。

両社が開始した実証では、早期の実用化が見込まれるカルコパイライト型の曲がる太陽電池を活用する。

実証車両の屋根に貼り付けたパネルは、重さ1kg未満・厚さ1mm以下の超軽量・超薄型設計。1日の太陽光による発電のみで、最大20km走行できる見込みだ。

なお、現在開発中のペロブスカイトタンデム型の曲がる太陽電池にアップグレードした場合は、1日の発電で最大30kmの走行が可能になるという。

両社は、曲がる太陽電池の実用化により、日常の近隣への移動程度であれば、充電なしに再エネのみでカバーできるようになるとともに、災害時の非常用の移動手段としても期待できるとしている。

PXPは2020年、ソーラーパネルのデバイス研究と量産技術開発の豊富な経験を持つ技術者が集まり設立したグリーンテック開発のスタートアップ企業。ペロブスカイト/カルコパイライトのタンデム構造を用いた、「軽くて曲がる割れない」ソーラーパネルや全固体電池一体型ソーラーパネルの研究開発を行っている。2024年には、量産技術パイロットラインが稼働を開始した。

 

2024年5月27日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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