JR九州・日揮ら、博多駅屋根へのペロブスカイト設置実証開始
九州旅客鉄道(JR九州/福岡県福岡市)、エネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)、日揮ホールディングス(日揮HD/神奈川県横浜市)の子会社である日揮(同)は2月28日、国内で初となる、駅ホーム上におけるフィルム型ペロブスカイト太陽電池設置の実証実験を共同で実施することを発表した。開始は2025年秋頃を予定している。
博多駅ホームで実証開始 JR九州・エネコート・日揮が連携
実施にあたっては、エネコートテクノロジーズが開発したフィルム型ペロブスカイト太陽電池を、日揮が軽量・着脱容易なシートに成型の上、太陽光発電システムとして開発し、JR 九州が博多駅ホームの屋根上へ設置して実証実験を行う。
なお各社の役割は下記の通り。
- JR九州:実証実験策定、ペロブスカイト太陽電池の鉄道アセットへの設置
- エネコートテクノロジーズ:ペロブスカイト太陽電池の開発・提供
- 日揮:ペロブスカイト太陽電池の開発・提供

ペロブスカイト太陽電池は、従来型と比較して薄く・軽く・曲がる特性があり、これまで取り付けることが困難だった場所への実装が可能であることから、次世代型太陽電池として期待が高まっている。
鉄道運行においては列車、駅舎などで大規模に電力を使用する。ペロブスカイト太陽電池を実装することによる再エネ使用率向上の可能性に期待し、今回の実証実験に至った。
3社は今後も、同太陽電池の社会実装およびカーボンニュートラル実現に向けた取り組みを推進していくとしている。
2025年3月14日 カテゴリー: 未分類