長崎・五島沖で大型風車8基が稼働 出力16.8MW、国内初浮体式洋上風力
戸田建設(東京都中央区)を代表企業とする五島フローティングウィンドファーム合同会社(長崎県五島市)は1月5日、浮体式洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」の商用運転を開始した。
同発電所は、「再エネ海域利用法」の規定に基づき、国が指定した促進区域で選定された事業として運転を開始する国内第1号のプロジェクトであり、洋上風力発電の主力電源化に向けた重要な柱と位置付けられている。
複数風車を設置、出力16.8MWの商用浮体式洋上風力発電所
「五島洋上ウィンドファーム」は、出力2.1MW・全長176.1m・ローター径80mの風車8基で構成される。商用浮体式洋上風力発電所において、複数の風車を設置するのは国内では初めての取り組みとなる。
また、今回採用された「ハイブリッドスパー型浮体」は、浮体上部に鋼、浮体下部にコンクリートという異なる素材を組み合わせている点に特徴がある。重いコンクリートを底部に配置することで、重心が下がり、荒波や台風などの過酷な気象条件下でも風車が揺れにくく、安定した運用が可能となる。同構造体の実用化は世界初であり、戸田建設が設計から施工までを手がけた。
2021年に事業者決定、約3年5カ月の海上工事を経て完成
「五島洋上ウィンドファーム」が立地する長崎県五島市沖は2019年12月27日、「再エネ海域利用法(第8条第1項)」の規定に基づき、「海洋再生可能エネルギー発電設備整備促進区域」に指定された。
経産省と国交省は2021年6月に、洋上風力発電事業者として、五島フローティングウィンドファーム合同会社の前身となるコンソーシアムを選定。2022年4月に公募占用計画が認定され、同年8月から海上工事が始まり、今回、商用運転を開始した。
五島フローティングウィンドファーム合同会社は今後、運転管理として地元企業の参加を募る予定で、発電した再エネ電力は、エネルギーの地産地消の観点から、地域の小売電気事業者に優先的に供給する方針だ。
五島フローティングウィンドファーム合同会社の参画企業は、戸田建設のほか、ENEOSリニューアブル・エナジー(東京都港区)、INPEX(同)、関西電力(大阪府大阪市)、大阪ガス(同)、中部電力(愛知県名古屋市)。
【参考】
・資源エネルギー庁―長崎県五島市沖に係る海洋再生可能エネルギー発電設備整備促進区域において、五島フローティングウィンドファーム合同会社の浮体式洋上風力発電設備が運転を開始しました
2026年1月8日 カテゴリー: 未分類





































































