発電と農業の場所“シェア”始まる。太陽光発電の下でブドウ栽培

写真はブドウ畑のイメージ

写真はブドウ畑のイメージ

 千葉商科大学は、農地の上で太陽光発電を行う「ソーラーシェアリング」(営農型太陽光発電)を市川キャンパス(千葉県市川市)に導入する。太陽光で発電した電力を同キャンパスで自家消費しながら、発電パネルの下でブドウを栽培、将来はオリジナルワインに加工して販売する計画だ。再生可能エネルギーの啓発に役立てると同時に、農業関連ビジネスを実体験できる機会を学生に与えるなど教育の場としても活用していく。ソーラーシェアリングの設備は、同キャンパス内の運動場の一部を転用して1月をめどに設置する。当初は約330平方メートルの敷地に、太陽光パネル48枚を設置。出力は計8・64キロワットと微量ながら、学内の消費電力の一部に利用する。

太陽光発電パネルは高さ約3メートルの架台の上に設置し、その下の空間でブドウを栽培する。3年目以降にブドウの収穫を本格化してワインを造る。ワインの醸造は山梨県内の醸造会社に委託することを想定している。

ワインの商品化プロジェクトには学生が参加する。今春に学内から参加学生を公募してチームを立ち上げ、ブドウの栽培からワインの商品企画、販路開拓まで学生が主体となって取り組む予定だ。

千葉商科大は千葉県野田市に最大出力2・9メガワットのメガソーラー(大規模太陽光発電設備)を保有。大学の消費エネルギーと大学がつくるエネルギーを同等にする「自然エネルギー100%大学」を目指しており、今回はその一環となる。原科幸彦学長は「新しい発電形態を大学で実践してみせることで、再生可能エネルギーの普及拡大に貢献したい。日本の次世代農業の担い手の育成にも結び付けたい」と話している。

 

2019年1月14日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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