防風防雪型の太陽光発電開発へ 理研興業と北海道自然電力が提携
道路に設置する防雪柵などを開発製造する理研興業(北海道小樽市)と自然電力(福岡県福岡市)のグループ会社で、太陽光など再エネ関連の企画を手がける北海道自然電力(北海道札幌市)は11月11日、防風防雪対策がされた太陽光発電や野生動物被害を回避する製品の開発などで業務提携契約を結んだ。
自然災害に強い新たな太陽光発電システムの開発で、北海道だけでなく国内の他地域や海外への事業展開も検討する。
酪農学園大との垂直型パネル研究にも提携生かす
両社によると、理研興業の強みである道路関係の防風防雪柵、野生動物対策製品などの開発技術を、北海道自然電力が豪雪地帯である北海道で進めてきた雪に強い垂直式の太陽光発電システムなどと融合。北海道自然電力の親会社である自然電力が2023年12月から北海道の酪農学園大学と垂直型太陽光パネルの共同研究を進めており、この研究にも今回の提携を生かす。
両社で再エネ、動物被害の社会課題を解決
北海道では大自然を生かした太陽光、風力、バイオマスなどの再エネを用いた電源開発が進む一方、シカやヒグマなど野生動物による施設設備や農作物の被害が深刻化している。今回の業務提携を機に、両社はこうした社会課題を共同で解決することを目指す。
理研興業は1955年設立。防雪柵の分野では北海道、東北、北陸など雪の多い地域で高いシェアを持つ。
北海道自然電力は2024年3月設立。北海道内の自治体などに対し、脱炭素、再エネ推進に関わる企画提案、支援する事業を手がけている。
2024年11月20日 カテゴリー: 未分類