進む北海道石狩市の再エネ導入 まずは京セラのゼロエミッション施設が始動
京セラコミュニケーションシステム(KCCS/京都府京都市)は10月1日、北海道石狩市で建設を進めていた再エネ100%で運営する「ゼロエミッション・データセンター石狩(ZED石狩)」が同日開所したと発表した。
生グリーン電力による施設運営を開始
ZED石狩では、石狩湾新港洋上風力発電所の電力と、データセンターの近隣に新設したKCCS所有の太陽光発電所の電力を活用し、生グリーン電力による施設の運用を開始する。
また、蓄電池とAI技術を用いた電力需給制御と電力需要のタイムシフトにより、時間単位でのカーボンフリー電力のマッチングを実施し、国内データセンターでは初となる(KCCS調べ)、常時再エネ100%(24/7カーボンフリーエネルギー)での稼働を実現するとしている。
東急不動産らによる再エネ100%データセンター建設も予定
石狩市は、環境省の第1回「脱炭素先行地域」に選定され、他自治体に先駆けて再エネの導入拡大に取り組んでいる。
中でも、石狩湾新港地域内の再エネ100%供給エリア(通称:「REゾーン」)では、今回始動を開始したKCCSのZED石狩のほか、東急不動産(同・渋谷区)、Flower Communications(フラワーコミュニケーションズ/東京都中央区)、北海道電力(北海道札幌市)による「再エネ100%データセンター」の建設計画が予定されている。
東急不動産らが手がけるデータセンター(石狩再エネデータセンター)は、3号棟から成る大規模プロジェクト。3棟合計の受電容量は300MWで、センター運営に必要な電力は、敷地内に太陽光発電設備を設置して電力を供給するオンサイトPPAと遠隔地から供給するオフサイトPPAで賄う計画だ。
9月30日には1号棟の起工式を行い、10月1日に工事に着手した。開業は、2026年4月の予定。
2024年10月8日 カテゴリー: 未分類