東電系、太陽光由来の再エネ電力をエコキュートで最大活用

東京電力グループのファミリーネット・ジャパン(FNJ/東京都港区)は4月9日、集合住宅で発電した太陽光由来の再エネ電力を、エコキュートによって最大活用する取り組みを開始すると発表した。

 

DR型電気メニューやエコキュートの自動制御で、各家庭の稼働時間を適切に管理

この取り組みは、

・電気利用の特性に応じて世帯をグルーピング

・ネットを介してエコキュートを遠隔管理

する点に特徴がある。

再エネ電力利用の最大化に向けては、デマンドレスポンス(DR)型電気料金メニュー「スマートプラン」を活用する。同プランは、FNJが設定した消費電力の閾値と電気料金単価の設定に応じて、電気の使用を抑制するよう家電製品を使用するタイミングを分散し、同時に消費する電力が小さいほど料金単価が安くなる電気料金メニュー。家庭ごとの電気利用状況を把握・分析した上でグループに分け、日中の稼働を最適化する。

使用するエコキュートは、同社のインターネットサービスを活用し、想定発電量などの情報を基に遠隔でコントロールするという。電気の利用状況の変化が生じた場合には、グループごとに稼働時間の変更を行う。

このほか、太陽光による発電が見込めない雨天時には、全グループのエコキュート稼働時間を電力需要の少ない夜間に移行させ、マンション全体の電力使用を抑えるエネマネも実施する予定だ。

 

高圧一括受電を活用したエネサービスを展開

近年、エネルギー価格の高騰や環境配慮への意識が高まる中、住宅分野における再エネ利用の有用性が認知されている。一方で、集合住宅では、電気の使用用途が共用部に限定されることや消費しきれず余るなどの課題がある。

こうした中、FNJではマンション事業者などとともに、集合住宅全体での全量消費に向けた協議を進めている。集合住宅における再エネ利用の取り組みでは、2022年3月に、三井不動産レジデンシャル(東京都中央区)の首都圏分譲マンションにおいて、DR型料金メニューと実質再エネによる高圧一括受電が標準採用された。

 

2025年4月17日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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