大阪ガスとパナ、EV充電器やエネファームなどを対象としたDR実証を開始
大阪ガス(大阪府大阪市)は8月22日、子会社の大阪ガスマーケティング(同)がパナソニック エレクトリックワークス社(同・門真市)と、EV充電器やエネファームなどを活用したエネルギーマネジメントの実証を行うと発表した。
住戸全体を対象にDRなどを実施
今回の実証では、EVや充電器、太陽光発電設備、エネファームなどを所有する住戸を対象に、2024年8月から2025年3月までの期間中、夏期・中間・冬期の各6週間ずつの期間を設け、以下のステップに沿った検証を行う。
最初のステップでは、実証の準備として、対象住戸のエネルギー需要や機器の稼働状況のデータを収集し、各住戸での電力の使用状況を計測する。
続くステップでは、対象住戸のエネルギー需要に合わせ、住戸単位で個別最適制御を実施し、前ステップで計測した情報を基に、EV充電器とエネファームを遠隔で制御し、ピーク電力の抑制や自家消費の最大化など、住戸単位での本格的な実証を行う。このステップでは、将来的なVPP構築を見据え、住戸全体でのエネマネにも取り組む。
最終ステップでは、電力系統の需給安定化を目的に、対象住戸全体でデマンドレスポンス(DR)を実施する。この取り組みでは、EV充電器とエネファームに加えて、エアコンを制御対象とし、電力余剰や需給逼迫時に合わせてDRを実施し、電力需給の安定化を図るとしている。
Daigasグループはこれまで、エネファームをエネルギーリソースとしたVPPやマイクログリッドの構築に向けた実証、コージェネレーションシステムなどを活用した業務用・工業用の企業向けデマンドレスポンスサービスなどを展開してきた。EV関連の取り組みでは、蓄電池の制御技術を保有するNExT-e Solutionsとの資本業務提携や、EVベンチャーのフォロフライ社への出資、2024年7月からはEV利用者顧客向けの電気料金メニュー「MY EVプラン」の提供を開始した。
パナソニックグループは現在、エネルギーの可視化や機器の最適制御に対応したIoT家電、HEMSの提供に加え、住宅のスマート化に注力している。
2024年9月2日 カテゴリー: 未分類