北電と三菱商事、再エネアグリゲーションの新会社設立へ
北海道電力(北海道札幌市)と三菱商事(東京都千代田区)は3月12日、道内で再エネアグリゲーション事業を手がける新会社「北海道再エネアグリゲーション」(北海道札幌市)を設立したと発表した。
再エネ電力の地産地消を目指す
アグリゲーションとは、英語で「集約」を意味する言葉で、再エネアグリゲーションとは、風力や太陽光なの再エネ電源を束ね、需要家と電力会社の間に立ち、需要と供給のバランスを調整しながら、各需要家のエネルギーリソースの最大化を図る事業のこと。
新会社は今後、道内の豊富な再エネポテンシャルの最大活用に向け、市場取引などを通じて発電量が変動する再エネ電力を調整し、顧客のニーズに応じて電力を供給する。また事業推進により、再エネ電力の地産地消を促し、「ゼロカーボン北海道」の実現に貢献していく。
新会社は3月5日設立。資本金1億円、出資比率は50%ずつの折半となる。
北電、再エネアグリゲーション事業で東芝グループと連携
北海道電力は、2030年度までに2019年比で再エネ発電300MW以上増という目標を掲げ、再エネアグリゲーション事業や蓄電所制御、PPAなどを組み合わせた新たなビジネスモデルの構築を目指している。
このうち再エネアグリゲーション事業では、経済産業省「再生可能エネルギーアグリゲーション実証事業」の一環として、東芝グループがリーダーを務めるコンソーシアムに参画し、取り組みを進めている。
三菱商事は2016年に欧州で電力取引事業を展開するアイルランドのエレクトロルート社への出資を行い、電力事業の拡大を図っている。エレクトロルート社は2024年6月、同社日本法人を通じて、静岡ガスグループの静岡ガス&パワー(静岡県富士市)と需給調整市場契約を締結し、需給調整市場への参入を果たした。
2025年3月20日 カテゴリー: 未分類