再エネ利用しネイチャーポジティブ実現へ 環境省、実証事業者を募集

環境省は7月23日、2024年度「ネイチャーポジティブとカーボンニュートラルの同時実現に向けた再生可能エネルギー推進技術の評価・実証事業」について、各種技術テーマに取り組む事業者の募集を開始すると発表した。先端的再生可能エネルギー発電事業の検証では、総額1億3500万円以内の予算を組む。

景観への影響がない最先端技術を募集

今回募集するテーマは以下の2つ。

  • 国立・国定公園における太陽電池パネル設備の景観評価試験事業
  • 自然景観への影響を踏まえてデザインされた先端的再生可能エネルギー発電事業の検証事業

事業の実施期間は、2024年度から2026年度の間の複数年度を前提に、最大3年度。予算としては、景観評価試験事業は総額8500万円以内(3年以内)、先端的再生可能エネルギー発電事業の検証事業は、各年度4500万円以内とし総額1.35億円以内(3年以内)。

まずは、8月29日に事前審査(書類審査)を開始し、10月上旬をめどに、評価審査委員会を開催する。

公募対象者は以下のいずれかに該当する事業者で、共同申請も可能。

  • 民間企業
  • 独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第2条第1項に規定する独立行政法人
  • 一般社団法人・一般財団法人及び公益社団法人・公益財団法人・特定非営利活動法人
  • 大学
  • 国立、または独立行政法人と認められる研究開発機関
  • 地方公共団体の研究開発機関
  • そのほか、支出負担行為担当官自然環境局長が適当と認める者

自然環境への負荷回避しながら再エネを推進

環境省は現在、再エネ普及によるCO2排出量の削減や吸収源の確保、省エネ対策の地域への実装などの取り組みを推進しているが、ネットゼロ社会の実現には、再エネ施策とともに、サーキュラーエコノミーやネイチャーポジティブの同時に実現が欠かせない。

こうした状況を踏まえ、同省では、目指すべきネイチャーポジティブやネットゼロ社会からバックキャストし、必要となる各種技術テーマについて公募を行い、自然環境への負荷を可能な限り回避し、トレードオフを技術的政策により解消していき、信頼される再エネの推進を目指す同事業を展開している。

 

2024年7月26日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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