世界の太陽光発電導入25.6%増 15年、累積で中国が首位 2016/6/22
欧州の太陽光発電関連の産学官で形成するソーラーパワー・ヨーロッパ(旧欧州太陽光発電産業協会)は21日、2015年の世界の太陽光発電の新規導入量が前年比25.6%増の5060万キロワットと過去最高を更新したと発表した。中国と日本で過半を占めた。中国は昨年末の累積導入量が4300万キロワットに達し、ドイツを抜いて世界最大の太陽光発電国になった。
15年の国別の新規導入量は、中国が政府の支援を背景に46%増の1515万キロワットと急増。日本が13%増の1100万キロワットで続いた。3位の米国まで14年と順位は同じだった。15年末の世界の累積導入量は2億2900万キロワット。中国が18.9%を占め、以下はドイツ(17.3%)、日本(15%)だった。
20年までの世界市場予測では、中間シナリオで16年の新規導入量が22%増の6200万キロワットになり、中国が市場をけん引し続けると見通す。20年末の累積導入量は6億キロワットと、5年間で2.6倍に拡大すると予測した。
太陽電池モジュールを中心とした価格下落が続き、世界的に太陽電池の発電コストは低下。電力会社が手がける大型発電所でみた場合、一部の国では石炭火力と互角になってきた。ソーラーパワーは、太陽光でつくった電力を一時的にためる蓄電池の普及も促すとみている。
2016年7月6日 カテゴリー: 未分類