リコー本社、再エネ電力の一部を福島県の営農型オフサイトPPAに転換
リコー(東京都大田区)は5月1日、本社事業所に導入している再エネ電力の一部を、グループ初の営農型オフサイトPPAによる再エネ電力に転換したと発表した。UPDATER (東京都世田谷区)、二本松ご当地エネルギーをみんなで考える(ゴチカン/福島県二本松市)と共に行う取り組みで、地域社会への貢献につなげる。年間想定発電量は19万5477kWhで、リコー本社事業所における総電力量の約5%相当となる見込み。
福島県の地域新電力が開発したソーラーシェアリングによる再エネを活用
2018年に設立した地域新電力のゴチカンは、地域のインフラ基盤を支える存在として、営農型太陽光発電設備設置を中心とした事業を展開してきた。
今回、リコー向けに再エネ電力を供給する発電所2基(福島県福島市/発電量:164.2kWdc)は、耕作放棄地を活用し、地元農家が主体となる理想的なソーラーシェアリングの取り組みとして、農林水産省の「営農型太陽光発電のモデル的取組支援事業」に採択されている。
垂直設置型などを導入し、発電効率を向上
同発電所は発電効率を高めるため、以下の発電設備を導入した。
- 可動式架台型太陽光パネル
農作物の生育に応じて日射を制御し、太陽光の日射角度に応じて最適な発電量を確保する - 垂直設置型太陽光パネル
朝夕などの日射が低い時間帯にも発電効率を高めると同時に、放牧柵としての機能も担う。同時に、農地の中央に配置した太陽光パネルは、放牧中の牛を夏の強い日射から防ぐ役割も併せ持つ100%再エネのリコー本社、一部を切り替え地域に貢献
リコーグループは2017年に日本企業として初めて「RE100」へ参加。また、2021年度より導入した再エネ総合評価制度に基づき、契約する電力会社および電力メニューを、経済面・社会面・環境面で総合的に評価し、電力の調達先を選定している。
現在、リコーの本社事業所は、UPDATERが供給する質の高い再エネ電力により、既に再エネ率100%を実現しているが、今回新たに導入した営農型太陽光発電所からの再エネに一部転換することにより、地域貢献につなげる。
2025年5月11日 カテゴリー: 未分類