ニチコン、家庭用蓄電システムに新モデル投入 蓄電池とEVの同時充電可能に
ニチコン(京都府京都市)は2月13日、太陽光発電、蓄電池、EVを統合制御する家庭用蓄電システム「トライブリッド蓄電システム」の新モデル「ESS-T5シリーズ/ESS-T6シリーズ」を発表した。
太陽光発電パネルの大型化に対応した過去最大9.9kWのパワーコンダクター(パワコン)の導入に加え、家屋の太陽光発電パネルから発電した電力を蓄電池とEVに同時充電することが可能になるという。
EV電池も活用する「家産家消」
2018年に第1世代を発売し、今回発表した新モデルが第3世代となる「トライブリッド蓄電システム」は、(1)パワコン(2)蓄電池ユニット(3)EV・PHVなどに充電、電動⾞の電⼒を家庭に給電できるシステム「V2H」(4)室内からタッチパネルで操作できるリモコンで構成されている。
このシステムを使うと、昼間に太陽光発電で蓄電池とEV電池に充電し、夜間や天候の悪い日に貯めた電力を家で使うことができる。
また、蓄電池からEV電池へ電力を移すことも可能で、電気代やガソリン代の削減にも効果が期待できる。
そのほか、新モデルの新たな特徴として、系統電力を使用しない設定も可能である点をあげており、家で生産した電気を家で消費する「家産家消」の暮らしを目指せるという。
長時間の停電にも対応
さらに停電時、蓄電池とEV電池に貯めた電力を家で利用することも可能。同社は、災害が起きても「これまでの避難所生活だけでなく、在宅避難も選択肢に入れることができ、『災害時も家族のくらしを守る』ことができる」としている。
電力を貯めることで、蓄電池では7.4kWhで約14時間、14.9kWhで約29時間、EV電池ではEV電池容量60kWh(平均的な家庭における使用電力量試算値(430Wh)で算出)で約70時間使用可能。全負荷の200Vまで対応している。
2025年秋発売予定
新モデルの発売時期は、2025年秋を予定。初年度は、パワコンと蓄電池ユニットのセットで2万セットの販売を目指す。
なお新モデルは、2月19日~2月21日に開催される『SMART GRID EXPO【春】~第17回 [国際] スマートグリッド展~』(東京ビッグサイト)で展示する。
2025年2月19日 カテゴリー: 未分類