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2024.12.26
九州太陽光パネル資源循環で新たな動き 九電グループ・AGCなど7社が協業
九州電力(福岡県福岡市)は12月19日、同社を含む九電グループ5社が三菱ケミカルグループの新菱(同・北九州市)およびAGC(東京都千代田区)と、太陽光パネルリユース・リサイクルに関する包括連携協定を同日締結したと発表した。九州エリアにおける新たな太陽光パネル循環モデルの構築を目指す。
太陽光パネルに関する課題を整理し、各種検討を進める
新たな循環モデル構築に向けては、太陽光パネルのリユース・リサイクル技術やパネルの回収・運搬など多様な検討項目がある。
まずは7社でさまざまな検討を進め、そこで得た知見やネットワークを基に賛同企業を募りネットワーク拡大を図るとしている。その後、本格的な循環モデルづくりを推進していく。
九州電力によると、太陽光パネルに関しては、以下の課題があるという。
- 処理施設数の不足
- 収集運搬方法の未確立
- ガラスを再資源化後のガラスの活用方法 など
また、2030年代後半には、太陽光パネルの大量廃棄が予想される。こうした状況を踏まえ、7社は今回、九州の太陽光パネル循環モデル構築に向けて協業を開始した。
今回参画する九電のグループ会社は、九州電力のほか、九電みらいエナジー(福岡県福岡市)、九電産業(同)、、九電工(同)およびサーキュラーパーク九州(鹿児島県薩摩川内市)。
北九州市ら、全国初「太陽光発電の北九州トライアングルモデル」構築へ
九州における太陽光パネルのリユース・リサイクルの取り組みでは、北九州市が12月6日、太陽光発電の導入拡大と大量廃棄の課題を同時に解決する全国初の「太陽光発電の北九州トライアングルモデル」を構築したと発表した。
今後は、高いリユース・リサイクル技術を持つ地場企業と連携し、同市において実績の少ないリユースパネルの導入拡大を目指すとしている。
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2024.12.25
再エネ活用が不十分、エネルギー基本計画の練り直し要求 自然エネルギー財団
公益財団法人自然エネルギー財団は12月20日、政府による第7次エネルギー基本計画の原案発表を受けて、声明を発表した。脱炭素の失敗や高コスト化は日本の競争力を損なう危険な選択になるとし、エネルギー効率改善と自然エネルギー最大化の道を目指すべきと述べた。
自然エネルギー最大化に背を向ける目標設定と警告
12月17日に経産省の基本政策分科会で発表された原案では、2040年に2013年比でGHG排出量を73%削減するというエネルギー需給の見通しが示された。
国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)では、「2030年までに自然エネルギー設備容量の3倍化」「エネルギー効率の改善率の2倍化」という世界目標を打ち出したが、政府が基本計画案で示した内容は、この2つの方策を中核に据えていないと指摘する。
特に、同財団が問題視しているのが、太陽光発電とともに電力供給の中心になるべき風力発電の発電割合の低さだ。原案では、自然エネルギーによる供給を4~5割程度、風力発電は全体の4~8%程度としている。
政府は重点項目として浮体式も含め洋上風力発電の推進を掲げているが、このような低レベルの目標では、世界の風力発電産業と投資を日本市場に呼び込むことが困難になると強調した。
原発、火力活用については課題が残ると指摘
また、原案では、2040年に原子力発電による供給量を2割に、火力発電を電力の3、4割とする方針を示している。
原発については、2040年時点での新設原子炉の稼働を見込むことは現実的ではなく、再稼働を控える原子炉を活用したとしても不十分であると分析する。また、火力発電についても、脱炭素化に関する記述は曖昧であり、技術的に確立されていない脱炭素化火力発電に3~4割もの電力供給を見込むのは、日本の脱炭素化を失敗させる大きなリスクだと、警鐘を鳴らす。
自然エネルギー最大化に向けた戦略の練り直しを要求
同財団が公表した最新シナリオによると、日本には2040年に電力の90%以上を自然エネルギーで供給できる十分なポテンシャルがあり、大量の変動型電源を使っても電力の安定供給を実現できるという。
電力価格に関しても、安定的な水準とすることが可能であるとし、政府に対しては、エネルギー効率改善と自然エネルギー最大化を実現する戦略の策定と、それを実現する具体的な施策、制度改革を進めることを要求した。
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2024.12.24
脱炭素技術を認証する「環境省LD-Tech」、2024年度の募集を開始
環境省は12月13日、先導的な脱炭素技術を認証する制度「環境省LD-Tech」について、2024年度「製品認証」の審査基準を公表し、これに基づいた環境省LD-Tech認証に向け、製品情報の募集を開始した。募集期間は2025年1月31日(17時)まで。
認証された製品には、審査時点のLD-Tech水準を識別するための識別情報が付与され、継続的に「環境省LD-Tech」の名称と認証マークを使用できる。
認定製品一覧は「環境省LD-Tech 2024年度」として公表
環境省は、募集期間の終了後に審査を行った上で、「環境省LD-Tech 2024年度」として、認証製品一覧を公表する予定。
また、「環境省LD-Tech認証制度」のウェブサイトでは、同制度を活用している、補助金、審査時の加点要素、税額控除などの取り組み・支援策を一覧にして紹介している。
2024年度 募集内容
募集対象は、日本法人が製造または販売する製品で、以下すべての条件を満たすが求められる。
- 2024年度環境省LD-Tech水準表(最新版)に掲載されている、設備・機器などに該当する製品(ただし、トップランナー制度に規定されている設備・機器などおよび該当する製品(型番)については、メーカーなどによる申請は不要)
- 発売済または2025年3月31日までに発売予定の製品
- 国内で製造または販売している製品
LD-Tech水準表では、産業・業務、家庭(給湯・照明・断熱など)、運輸(自動車など)、エネルギー転換(再エネ発電設備など)、廃棄物・リサイクルなどの部門を設けている。
審査項目は以下の通り。
- 技術の原理・しくみが科学的に説明可能であること
- 申請された製品の性能が、「LD-Tech水準」と一致しているまたは「LD-Tech水準」よりも優れていること
- 申請された製品の性能が、2024年度環境省LD-Tech水準表(最新版)に記載されている 計算方法と試験条件に準拠して算出されたものであること など
2023年度は1,605製品を認証
2023年度環境省LD-Tech認証製品として、1605製品(親型番製品数:667製品)が認証されている。また、トップランナー制度の対象機器として指定される製品(型番)は認証の対象外となるが、これら製品群のうち、CO2削減に係る最高性能を有する製品情報については、事務局にて調査を行い、「その他のCO2削減に係る最高性能を有する製品一覧」として取りまとめている。
環境省LD-Techとは
環境省LD-Techは、2050年カーボンニュートラルに向け、エネルギー起源CO2の排出削減に最大の効果をもたらす先導的な技術として同省が整理し、普及促進を進めているもの。事業者などが設備・機器などを導入する際に参考にしてもらい、大幅なエネルギー起源CO2の排出削減を推進することを目的としている。
環境省LD-Techでは、設備・機器などのカテゴリを整理した「LD-Techリスト」、認証製品の審査基準となる「LD-Tech水準表」「LD-Tech認証製品一覧」の3つのツールを用いて、先導的な技術を整理している。
今回、意見募集と、個社・業界団体からの情報提供や有識者からの意見を参考に、「2024年度 環境省LD-Techリスト・水準表」をまとめ公表した。また、この水準表に基づいた環境省LD-Tech認証に向け、製品情報の募集を開始した。
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2024.12.23
第7次エネルギー基本計画、再エネを最大電源に 太陽光は22〜29%程度
資源エネルギー庁は12月17日、「第7次エネルギー基本計画」の原案を公表し、2040年度に再エネを全体の4、5割程度に拡大して最大の電源とする方針を示した。また、再エネとともに、原子力を最大限活用していくことも盛り込んだ。
2040年度の電源構成、初めて再エネを最大電源に位置付け
今回公表された原案では、2040年度に発電電力量は、1.1、1.2兆kWh程度と、2023年度の9854億kWhから2割程度増えると想定している。
2040年度の電源構成については、再エネを初めて最大の電源と位置付けた。再エネの中では、太陽光が比率が最も高く全体の22~29%程度とした。そのほかは、水力が8~10%程度、風力が4~8%程度、バイオマスが5、6%程度、地熱が1、2%程度。
また、火力は3、4割程度、原子力は2割程度とする方向性が示された。原子力については、東京電力福島第一原発の事故以降、エネルギー基本計画には「可能な限り依存度を低減する」という文言が盛り込まれてきたが、第7次計画では、この文言が明記されなかった。今後は再エネとともに、原子力も最大限活用していくとしている。
2040年度電源別発電コストを試算、事業用太陽光は7.0~8.9円
分科会では、2040年度の電源別発電コストの試算結果も示された。
2040年に発電設備を新設・運転した際の1kWh当たりのコストを⼀定の前提で試算したところ、事業用太陽光は7.0~8.9円、原発が12.5円以上、陸上風力は13.5~15.3円、着床式洋上風力は14.4~15.1円、アンモニア専焼は22.3~27.9円、バイオマス専焼は32.9円だった。
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2024.12.20
第7次エネルギー基本計画、再エネを最大電源に 太陽光は22〜29%程度
資源エネルギー庁は12月17日、「第7次エネルギー基本計画」の原案を公表し、2040年度に再エネを全体の4、5割程度に拡大して最大の電源とする方針を示した。また、再エネとともに、原子力を最大限活用していくことも盛り込んだ。
2040年度の電源構成、初めて再エネを最大電源に位置付け
今回公表された原案では、2040年度に発電電力量は、1.1、1.2兆kWh程度と、2023年度の9854億kWhから2割程度増えると想定している。
2040年度の電源構成については、再エネを初めて最大の電源と位置付けた。再エネの中では、太陽光が比率が最も高く全体の22~29%程度とした。そのほかは、水力が8~10%程度、風力が4~8%程度、バイオマスが5、6%程度、地熱が1、2%程度。
また、火力は3、4割程度、原子力は2割程度とする方向性が示された。原子力については、東京電力福島第一原発の事故以降、エネルギー基本計画には「可能な限り依存度を低減する」という文言が盛り込まれてきたが、第7次計画では、この文言が明記されなかった。今後は再エネとともに、原子力も最大限活用していくとしている。
2040年度電源別発電コストを試算、事業用太陽光は7.0~8.9円
分科会では、2040年度の電源別発電コストの試算結果も示された。
2040年に発電設備を新設・運転した際の1kWh当たりのコストを⼀定の前提で試算したところ、事業用太陽光は7.0~8.9円、原発が12.5円以上、陸上風力は13.5~15.3円、着床式洋上風力は14.4~15.1円、アンモニア専焼は22.3~27.9円、バイオマス専焼は32.9円だった。
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2024.12.19
プロロジス新データセンターは再エネ100%で稼働 屋根に太陽光設置
プロロジス(東京都千代田区)は12月11日、福岡県小郡市にある物流施設敷地において、コンテナ型データセンターの建設工事を開始したと発表した。
新施設では屋根に太陽光発電設備を設置し、施設内のサーバーへ直接給電を行う。消費電力の約3割を太陽光の再エネ電力で賄い、不足分はFIT非化石証書を活用し、実質再エネ100%を実現する。
余剰電力は入居企業が有効活用
データセンター(DC)の運営に必要な電力が余った場合には、「プロロジスパーク小郡」の入居企業である福岡ロジテム(福岡県宇佐町)が、倉庫内の電力に使用する。
また、サーバー(米半導体大手エヌビディアが開発した最新の半導体搭載)には計60枚のグラフィックス・プロセシング・ユニット(GPU)を搭載する。これにより、今後利用拡大が見込まれる生成AIに必要な高速演算処理に対応していく。
2025年4月運用開始、国内大手メーカーが入居予定
同施設は、福岡県小郡市で運営中のBTS型物流施設「プロロジスパーク小郡」の敷地内に完成する施設。サービス開始は2025年4月からで、すでに国内大手メーカーによる利用が決定済みだという。
なお、建造にあたっては、環境省の「二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金(民間企業等による再エネ主力化・レジリエンス強化促進事業)」を活用する。
送電ロスという運用上の課題克服に注力
同社では、運用中の物流施設の屋根に太陽光を設置する取り組みを推進している。2024年12月時点で、発電容量は67MWに及ぶ。
一方で、近年は物流施設内で消費しきれない電力の有効活用が課題だという。その対策として、現在は余剰電力の自己託送やPPAなどを実施しているが、送電ロスが生じ必ずしも最適な選択肢ではない、としている。今回は、DCへの直接給電という形で無駄なく利用するとともに、再エネの地産地消に貢献する。
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2024.12.18
気候変動による経済損失、2035年までに年間最大93兆円 WEFが警鐘
世界経済フォーラム(WEF)は12月11日、気候変動リスクに関する2つのレポートを公開した。気候変動対策で遅れをとった企業は、2035年までに年間収益の最大7%消失する可能性があると警鐘を鳴らす。
2023年までに年間収益の7%が焼失する可能性も
同団体は今回、アクセンチュアおよびボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の協力の下、「Business on the Edge: Building Industry Resilience to Climate Hazards(絶体絶命のビジネス:産業における気候災害レジリエンスの構築)」と「The Cost of Inaction: A CEO Guide to Navigating Climate Risk(無行動のコスト:気候リスクをナビゲートするCEOのためのガイド)」を作成し、気候リスクを乗り越え長期的な価値を引き出す企業のためのロードマップを提示した。
レポートの中では、猛暑をはじめとする気候変動による上場企業の固定資産損失は、2035年までに年間5600億~6100億ドル(約85兆円〜約93兆円)に上ると推測している。遅れをとった企業は、2035年までに年間収益の最大7%が消失するという。この数字は、新型コロナウイルス感染症レベルの混乱が1年おきに発生した場合と同様のインパクトだと解説している。
業界別では、電気通信・公益事業・エネルギー関連企業への影響が大きく、仮にエネルギー集約型セクターの企業が脱炭素化に失敗した場合、移行リスクの高まりに直面し、2030年までにカーボンプライシングのみで収益の最大50%が消失する可能性があると分析する。
一方、世界のCEO131人が参加する「CEO気候リーダー・アライアンス」の調査では、気候への適応とレジリエンスに1ドル投資するごとに最大19ドル(約2900円)の損失回避につながるという試算結果がある。これは、急速な移行を実施した場合に、ほとんどの産業が排出コストの50%以上を経済的に削減できるということを示すものであり、CEOや企業がリスクを回避し機会を捉えるための青写真だとしている。
グリーン市場、2030年には約2130兆円規模に拡大
また、レポートでは、進化する気候関連市場は大きな成長機会ももたらすとし、グリーン市場は2024年の5兆ドル(約762兆円)から2030年には14兆ドル(約2130兆円)規模に拡大すると予想する。
いち早く市場に参入した企業はさまざまなセクターやバリューチェーンにまたがっており、最大のセグメントでは代替エネルギー(49%)、持続可能な輸送(16%)、持続可能な消費財(13%)と、いずれもGDPを大きく上回る成長を遂げていると報告した。
世界経済フォーラム取締役のギム・フエイ・ネオ氏は、気候変動対策を積極的に推進する企業の先進的な取り組みは、環境を改善し地域社会を支援すると同時に、企業がどのように価値を創造できるかを示すものだとしている。
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2024.12.17
マンションの停電対策と再エネ制御を両立 DER設置無料の新サービス第1号
マンション一括受電サービスを手がけるレジル(東京都千代田区)は12月9日、「マンション防災サービス」を導入した第1棟目が完工し、運用開始したと発表した。
マンションの管理組合などが設置にかかる費用負担することなく、太陽光発電設備や蓄電池などの分散型エネルギーリソース(DER)を導入できるサービスで、マンション全体へ「実質再エネ」を供給し1棟全体の脱炭素化と共に、災害時の停電対策を強化する。
初期費用・メンテ費を抑え、停電時の不安を解消
同社の「マンション防災サービス」は、マンション一括受電サービスと DERを組み合わせたサービスで2023年4月から提供を開始している。設備設置などの初期費用は同社が負担するが、メンテナンス費用や保守・運用費用は電気料金に含まれているため、別途徴収は不要だという。
2024年は地震や風水害が頻発し、政府も11月に防災庁設置準備室を発足させ、防災対策を強化している。民間企業による防災対策も求められ、特にマンションは堅牢な建物であることから在宅避難が推奨されている。
マンションでの避難生活には、エレベーターや給水ポンプなどを復旧するDERが不可欠だ。しかしDERは初期費用が高額であることや、設置後のメンテナンスの負担などが障壁となり、多くのマンションでは導入が進まない。
同社が実施した「マンションの備えに関するアンケート調査」によると、住んでいるマンションの防災対策が十分かどうかを住民に聞いたところ、「十分ではない」と答えた人が半数を超え(53%)、「全くされていない」「わからない」を含めると83.2%だった。多くの居住者が防災対策が不十分であると感じており、特に共用部の設備(各戸へ配水する給水ポンプ、非常用コンセント、エレベーター など)に対して停電対策を求めていると回答したという。
DERを、マンション住民の安心と、再エネ電気の需要側の制御に役立てる
同社はこのサービスを通じて、マンション住民が心理的・金銭的負担を感じることなく災害時の生活環境維持を図るともに、DERの設置を拡大し、供給が不安定な再生可能エネルギーを需要側で制御する仕組みを構築していく考えだ。低コストで提供する分散型エネルギープラットフォームを展開することで、日本社会全体におけるエネルギーの安定供給と再生可能エネルギーの有効活用を支える基盤構築を目指す。
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2024.12.16
マクドナルド関西約130店舗、100%再エネ化 コーポレートPPA活用
日本マクドナルド(東京都新宿区)は2025年2月から、関西地区にある約130店舗にコーポレートPPAを活用し再エネを供給する。太陽光発電による再エネ電力と環境価値の活用により、対象店舗は店舗での使用電力のCO2排出量が実質ゼロになる。
関西電力、KDSとフィジカルPPA実施
再エネ導入にあたり、日本マクドナルドは関西電力(大阪府大阪市)およびKDS太陽光合同会社(東京都港区)と、コーポレートPPA契約を締結した。
今回の取り組みでは、離れた場所から小売事業者を介して電力と非化石証書を提供する「フィジカルPPA」と呼ばれるスキームが活用される。
具体的には、KDSが太陽光発電設備(約4MW)を開発・運営し、関西電力が小売事業者として、対象店舗に再エネ由来の電力の供給と環境価値を提供する。さらに、コーポレートPPAと関西電力の電気料金メニュー「再エネECOプラン」を組み合わせることで、店舗における使用電力の実質再エネ100%化を図る。このコーポレートPPAにより、CO2は年間約3143トン削減できる見込みだ。なお、4MWの再エネを活用するのは、日本の外食産業としては最大規模となる。マクドナルドは、2050年までに店舗・オフィス・サプライチェーン全体でネットゼロエミッション達成という目標を掲げる。現在は、東北・中部・関西・九州エリア約450店舗で、CO2を実質排出しない電力による店舗運営を実施している。同社は今後も、他地域での再エネ導入拡大を目指す。
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2024.12.13
パナソニック、冷蔵庫を活用したDR実証実施 中部電力系と
パナソニックくらしアプライアンス社(東京都品川区)は12月10日、中部電力ミライズ(愛知県名古屋市)と共同で、家電機器を自動でデマンドレスポンス(DR)制御する実証実験を行い、その結果を公表した。家電の中でも「冷蔵庫」に対象を絞りDRを実施した。
あえてアクションしづらい家電を用いて実証
再エネ導入が拡大する中、電力供給に合わせて需要側が賢く電力使用量を変化させて電力需給バランスを調整するDRの重要性が高まっている。特に、家庭におけるDR施策が注目されている。
電力使用量を変化させるDRには、電力使用量を減らす「下げDR」と増やす「上げDR」の2パターンがある が、実際にDRに参加するユーザーからは電気事業者からの要請に対し「何をしたら良いのかわからない」「アクションを忘れる」といった意見が寄せられるなど、想定されるような成果につながっていないのが現状だ。そこで、両社は今回、常時稼働し年間を通じてDRに対応できるものの、ユーザーによるアクションが困難とされる「冷蔵庫」にDR機能を搭載し検証を行った。
冷蔵庫にDR機能搭載、アプリで要請依頼
具体的には、中部電力ミライズからのDR要請をユーザーのスマホアプリに通知。ユーザーはアプリを使い予約することで、冷蔵庫の下げDR運転・上げDR運転を自動化した。期間中、計114回のDRを実行したが、下げDR・上げDRともに、前日の通知に対してユーザー自身が考えてアクションする世帯と比べて、DR要請に対する貢献量が向上する結果が得られたことが確認された。
また、アプリや冷蔵庫のアラーム音による定期的な通知により、DR要請を思い出し、他の家電機器に対してもアクションするなどユーザーの行動変容につながったと報告している。今回、冷蔵庫が自動制御されたが、参加者からは不安の声はなかったという。なお、DR運転においても庫内の温度が適切に保たれ、保存食品への影響はないこととしている。
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