MIT、蓄電コンクリート社会実装に向けたプロジェクト始動 會澤と連携
米マサチューセッツ工科大学(MIT)は米東部時間の9月16日、電子伝導性炭素セメント材料「EC3(蓄電コンクリ―ト)」の社会実装プロジェクトの開始式を開催した。
蓄電コンクリートの概要や社会的意義を紹介
式典には、MITの関係者のほか、MITとともに蓄電コンクリートの共同研究コンソーシアムを立ち上げた會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)の會澤 祥弘代表取締役社長が登壇し基調講演を行った。
會澤社長は、EC3-Hubをベースとする蓄電コンクリートの社会実装の目的などを紹介した上で、「MIT研究者たちのハイレベルな実証工学と同社の量産ノウハウの蓄積により、近いうちに同技術は確立できる」と抱負を述べた。
長期的な活用が期待できるEC3
EC3は、MIT土木環境工学部のフランツ・ヨーゼフ・ウルム教授とアドミール・マシック准教授らの研究チームが開発を進めているセメント系素材の最先端技術。
「カーボンブラック」と呼ばれる炭素の微粒子をコンクリートに添加することで、コンクリート内部に電気を蓄える機能を持たせることができる。
また、一般的な電池は、繰り返し利用することで蓄電能力が低下してしまうデメリットがあるが、EC3を活用する蓄電コンクリートは、劣化が起きることなく、長期的な活用が期待できる。そのため、たとえば、建物やインフラなどに適用することで、定期メンテナンスは不要となる。
2024年9月25日 カテゴリー: 未分類