太陽光 世界の太陽光発電市場 住宅用太陽光発電システムで攻勢

経済成長の鈍化の影響もあるが、住宅用太陽光発電システム市場が、長期的には堅調に成長・持続すると考えられている。新規参入やスマート化技術の進展、流通合理化、地域開発への融合等の多面的な広がりが予想されるなど、事業機会が期待される。

世界における太陽電池需要は、設置ベースに基づく太陽光発電システムの世界導入量でみると2015年に前年比25%成長の51GWに到達した。2016年の導入量は、これを上回る太陽光発電が導入され、世界導入量は60GW台になると予測されている。

上半期における世界最大の太陽電池の需要国は、中国であり、2016年上期には中国が22.5GW以上を導入し、通年見通しでは、本年の導入量は60GWを上回る見込みである。

世界最大の太陽光発電量の中国においては、FIT減額前の大きな駆け込み需要があり、上期だけで2015年通年の導入量15.2GWを上回る22.5GWの太陽光発電システムが導入された。ただし、下期の中国市場は、上期と比較すると縮小傾向にあり、太陽電池モジュール価格の低下が進展した。

中国における導入見込みは約8GWとなる見通しで、年間導入量は約30GWと予測される。

米国及びインド市場では、下期における導入の進展が期待されており、年間導入量は米国では14GW近くとなり、インドが5GWに到達する可能性も出てきている。

日本では、経済産業省の発表によれば2016年上半期に3.96GW(AC)の太陽光発電システムが導入されており、太陽電池モジュールレベルでは約4.5GWが導入されたと推定される。通年の導入量は前年の10.8GWには届かず、8~9GWになると予想される。

外資は日本市場における事業展開を継続して強化
大手太陽電池メーカーは、2016年第2四半期(4~6月期)の業績を報告しているが、旺盛な中国市場での需要を反映して、各社の出荷量は大幅に増加している。2016年上期の太陽電池モジュール出荷量のトップ5企業は表1に示すように、上位5社は1~6月期に2GW以上を出荷している。第1位は、中・JinkoSolarであり、第2位は中・Trina Solar(3,082MW)、第3位はカナダ・Canadian Solarであった。第4位は、2015年のランキングで初めてトップ10入りした中・GCL System Integration Technology(GCLSI)であった。第5位は、中・JA Solar(2,054MW)であった。上位5位までの企業はいずれも上半期に2GW以上の太陽電池モジュールを出荷した。

 

2017年2月14日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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