豊田合成、ペロブスカイト搭載スマートウェア開発 大阪・関西万博で実証

豊田合成(愛知県清須市)は1月31日、ペロブスカイト太陽電池を衣服に搭載し、自己発電できるスマートウェアの実証実験を開始すると発表した。実証は、2025年4月13日開催の「2025年日本国際博覧会」(大阪・関西万博)で行われ、民間パビリオンの出展企業とともに、耐久性などを検証する予定だ。

エネコートテクノロジーズと共同開発

豊田合成は2023年、ペロブスカイト太陽電池開発を進めるスタートアップ企業のエネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)に2023年に出資し、共同開発を進めてきた。

また、豊田合成は、同社が強みとする高周波電源の制御技術を応用し、太陽電池で発電した電力を蓄電する「パワー制御ユニット」を開発。さらに、協業先であるセーレン(東京都港区)の縫製技術や企画・製造・販売まで一貫したデジタルプロダクションシステムを活用し、太陽電池を配線なしで衣服に装着する技術を確立した。

今回試作したスマートウェアには、これらの技術が生かされており、エネコートテクノロジーズ社製の同太陽電池を衣服に貼り付けることで、発電した電力で冷暖房や各種センサによる健康管理が行える。

大阪・関西万博では、搭載機能の有効性や衣類としての耐久性などを検証し、ペロブスカイト太陽電池の実用化につなげたい考えだ。

 

2025年2月9日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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