第一生命、国内生保初のバーチャルPPA 国内24カ所に専用太陽光発電所
第一生命保険(東京都千代田区)は11月27日、脱炭素ソリューションのクリーンエナジーコネクト(同)と太陽光を活用したバーチャルPPA(電力購入契約)を結んだと発表した。
国内生保業界のバーチャルPPA締結は初。クリーンエナジーは第一生命専用の太陽光発電所を24カ所に設置し、発電所で生んだ「環境価値」を提供する。
2025年1月から20年契約
今回の契約では、クリーンエナジーコネクトが専用の太陽光発電所を全国に設置。この発電所で発電した再生可能エネルギーは卸電力市場に売却し、第一生命は小売電気事業者から電力を調達する。契約期間は2025年1月から約20年間となる。
再エネ発電の環境価値や実績、第一生命に
太陽光発電所の運営はクリーンエナジーコネクトが担当し、関西電力系のE-Flow(大阪府大阪市)が太陽光発電設備における発電量予測の電力需給管理などを手掛ける。再エネを発電したという環境価値や実績が第一生命に付与されるため、2050年のカーボンニュートラルを目指す第一生命にとっては大きなメリットがある。
第一生命とエナジーコネクトは、これまでも脱炭素に向けた事業で連携している。2021年度には国内金融機関で初めて、PPAを活用した再エネ調達を開始。2022年度には中層木造オフィス「TDテラス宇都宮」でもPPAを結んだ。
両社は「今後も協業を通じて追加性のある再エネの普及・活用を促進することで、自社だけでなく社会全体のネットゼロ実現にも繋がる取組みを推進し、サステナブルな社会の実現に取り組んでいく」とコメントしている。
2024年12月4日 カテゴリー: 未分類