石油資源開発、北海道苫小牧市で106MWhの蓄電所開発 2027年秋稼働

石油資源開発(JAPEX/東京都千代田区)は10月6日、北海道苫小牧市にある北海道事業所構内に、系統用蓄電池設備「JAPEX苫小牧蓄電所」を設置すると発表した。パワコンの出力は20MW、容量は約106MWh。運用開始は2027年秋を予定している。

 

JAPEX初の特別高圧蓄電所

同蓄電所は、8月1日に営業運転を開始した「JAPEX美浜蓄電所」(千葉県千葉市)に続く2カ所目の蓄電所で、JAPEXとして初めての特別高圧蓄電所となる。

営業運転開始後は、同社これまで電力事業で構築してきた体制や培ったノウハウを活かし、蓄電所の運営・管理や電力卸市場・需給調整市場・容量市場の3市場での取引を通じて、電力の安定供給を実現する。

 

パワーエックス社製系統用蓄電システム採用、EPCはKCCSが担当

今回の蓄電所は、パワーエックス(東京都港区)製系統用蓄電システム「Mega Power 2700A」合計39台を採用している。また、EPC(設計・調達・建設)業務は、京セラグループで太陽光発電事業を展開する京セラコミュニケーションシステム(KCCS/京都府京都市)が担う。

なお、同事業は、資源エネルギー庁の2024年度「再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金」に採択されている。

 

系統用蓄電池を活用し、再エネの出力変動を補完

再エネの導入拡大が進む中、電力の需給バランスを保つことが大きな課題となっている。この課題解決策として注目されているのが系統用蓄電池である。

太陽光や風力などは、気候条件によって左右される変動性を持つ。そのため、これらのエネルギーの出力変動を補完できる調整力を提供し、電力系統の安定化に寄与できる系統用蓄電池の重要性が高まっている。

 

2025年10月12日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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