東芝ESS、再エネ売買の支援開始 マッチングサイト公開
東芝エネルギーシステムズ(東芝ESS/神奈川県川崎市)は1月14日、再エネマッチングサイト「EneHub」の公開を開始した。電気を売りたい発電事業者と買いたい小売電気事業者・需要家のやり取りを仲介し、電力の売買を行うフィジカルPPAや環境証書のみの売買を行うバーチャルPPA締結を支援する。
多様な再エネ電源・スキームの売買が可能
「EneHub」は、再エネ売買に関するウェブ専用の無料マッチングサイト。太陽光・風力・水力・地熱・バイオマスなど幅広い再エネ電源や、FIP(FITからの移行含む)・フィジカルPPA・バーチャルPPA・補助金申請・非FIT/非FIP電源・余剰電力買取など多様なスキームに対応が可能。契約電力が50kW未満の低圧電源も対象となる。
対応エリアは、北海道・東北・東京・北陸・中部・関西・中国・四国・九州・沖縄と全国を網羅し、2025年1月14日現在、約69MW分の発電所情報が登録されている。
「EneHub」でのマッチング方法
売り手側の発電事業者は、発電量や発電所の開発ステータスなどの発電所情報や希望する売電価格・契約期間などを、買い手側の小売電気事業者・需要家は、希望するエリアなどをそれぞれサイト上で登録する。
小売電気事業者・需要家が購入を希望する発電所を選択すると、同社が仲介役として随時、該当する発電事業者に連絡を行い、円滑なマッチングが実現するとい仕組みだ。
マッチング成立、契約締結後は、同社がインバランスリスクを負担し、発電量の予測・電力広域的運営推進機関(OCCTO)への計画値提出など日々の運用に加え、発電量調整供給契約や需要家主導太陽光発電導入促進事業などの補助金申請など、各事業者が行う必要のある手続きのサポートも行う。
なお、マッチングサイト利用者が電力や環境証書の売買を行う場合は、同社アグリゲーションサービスの契約が必要となる。同社は2022年5月から、再エネ関連サービスとして、再エネ発電事業者向けに「再エネアグリゲーションサービス」を提供している。今後は「EneHub」で得られるデータをサービスに生かし、再エネ市場拡大に貢献していきたい考えだ。
2025年1月20日 カテゴリー: 未分類