東芝系の姫路工場にパワー半導体の新製造棟 使用電力100%再エネで
東芝デバイス&ストレージ(神奈川県川崎市)は3月5日、同社の姫路半導体工場(兵庫県太子町)内に自動車向けパワー半導体を製造する新製造棟が完成したと発表した。屋上に太陽光発電設備を備え、オンサイトPPAにより使用電力を100%再生可能エネルギーで賄う。2025年度上期から本格生産を始める。
製造工程に自動搬送・タグ管理導入しスマート化
姫路半導体工場の新製造棟は、建築面積が4760m2、延床面積が9388m2。製造工程には自動搬送システムの導入による省人化やRFIDタグによる自動認識管理など、作業効率の向上と高精度の在庫管理システムなどが導入され、工場のスマート化、省エネ化などの効果も期待できる。
加賀東芝が前工程、姫路が後工程を担当
車載用パワー半導体の製造における前工程は、加賀東芝エレクトロニクス(石川県能美市)の新製造棟(2024年5月完成)が担当し、東芝デバイス&ストレージ姫路半導体工場は、製造後工程を担う。両工場が工程を分担することで、高効率、高品質の多様な製品生産が可能になるという。
パワー半導体の生産能力2倍以上に
パワー半導体はEVなど自動車の電動化のほか、産業機器の効率化や省エネ化などに不可欠なデバイスであり、今後さらなる需要増が見込まれる。今回の新工場棟の完成によって、パワー半導体の生産能力は従来の2倍以上に拡大する見通しだ。
2025年3月11日 カテゴリー: 未分類