東京ガス系、災害拠点病院に都市ガスコジェネ導入 沖縄ガスと連携

東京ガスエンジニアリングソリューションズ(TGES/東京都港区)と沖縄ガス(沖縄県那覇市)は4月1日から、琉球大学大学病院および同大学医学部がある西普天間キャンパスで、都市ガスを燃料に電気と熱をつくるガスコジェネシステム(GCS)の全面運転を開始する。停電時も電気・熱の利用が可能となる。

 

GCS導入により、災害時の医療救護活動を支援

供給先の琉球大学病院は、「災害拠点病院」に指定されており、災害時の医療救護活動において中心的な役割が期待される。

この取り組みでは、沖縄ガスが延伸した災害に強い中圧導管を活用し、系統停電時における電気と熱の供給継続を図る。

キャンパス内に設置したGCSは、停電状態で発電機を自立起動させ運転を再開するブラックアウトスタート仕様のほか、TGES独自のエネマネシステム「ヘリオネットアドバンス」を導入。気象情報や施設の稼働状況を基に、エネルギー需要予測や最適自動制御を行い、平常時の省エネ・省CO2を推進する。

今回の導入設備は、ガスコージェネレーションシステム(1.2MW計2基)、廃熱投入型吸収式冷温水機(1.969MW計2台)、ターボ冷凍機(1.758MW1台)、空冷ヒートポンプチラー(1.08MW計2台)、蒸気ボイラ(1.0トン/h計2台)、温水ヒーター(465kW計2台)、非常用発電機(2.5MVA)、ほか特別高圧・高圧受変電設備一式。

なお、国立大学法人がエネルギーサービスプロバイダ(ESP)事業を採用するのは今回が初めてで、TGESとしても沖縄県内の医療機関にエネルギーサービスを提供するのは初の取り組みとなる。

 

2025年3月23日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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