工場など省エネ設備更新の補助金 2024年SHIFT事業の公募開始

環境省は6月7日、工場・事業場における脱炭素化の取り組みを支援する補助事業(SHIFT事業)について、2024年度の公募を開始した。同事業は、「CO2削減計画策定支援」「省CO2型設備更新支援」「企業間連携先進モデル支援」で構成される。大規模電化やスコープ3削減支援では、最大5億円を助成する。

認定外部支援機関によるCO2排出量削減余地診断と診断結果に基づくCO2削減計画の策定を支援する取り組み。対象は、年間CO2排出量が50トン以上3000トン未満の工場・事業場を保有する中小企業など。

計画策定の支援は、「標準事業(A)」「大規模電化・燃料転換事業(B)」「中小企業事業(C)」の3つに区分され、それぞれに応じた支援のほか、DXシステムを導入し、その計測結果を利用して実施計画策定を行う支援がある。

補助率は、100万円を上限に、3/4(DXシステムを用いて運用改善を行うDX型計画の上限は、200万円)。その他、上限額は以下の通りに適用される。

なお、申請は1事業者当たり、最大5つの支援対象工場・事業場まで可能。

省CO2型設備更新支援

「CO2削減計画策定支援」同様、「標準事業(A)」「大規模電化・燃料転換事業(B)」「中小企業事業(C)」の3つの区分がある。

標準事業(A)

基準年度排出量が50t-CO2以上である工場・事業場において、工場・事業場単位で年間CO2排出量を15%以上削減または主要なシステム系統で年間CO2排出量を30%以上削減する、CO2削減計画に基づく設備更新を支援する。

補助率は、1億円を上限に、1/3。

工場・事業場単位での申請と主要なシステム系統での申請の2つの申請方法がある。双方の要件を満たす場合は、両方への申請が可能。

大規模電化・燃料転換事業(B)

主要なシステム系統が対象で、以下すべてを満たすことが要件となる。

  • 電化・燃料転換
    i4,000t-CO2/年以上削減
    CO2排出量を30%以上削減

補助率は、5億円を上限に、1/3。

中小企業事業(C)

中小企業などによる設備更新に対し、以下のいずれか低い額を支援する。

  • 年間CO2削減量×法定耐用年数×7700円/t-CO2(円)
  • 補助対象経費の1/2(円)

上限はいずれも5000万円。

なお、Cに応募する場合は、SHIFT事業運営事務局による事前チェックが必要となる。

 

2024年6月13日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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