太陽光と農業セットで リニューアブル・ジャパンなど 国内最大級、岩手で
自然エネルギー関連の金融商品を手掛けるリニューアブル・ジャパン(東京・港)は農地を使った太陽光発電を始める。岩手県で営農中の畑で発電所の建設を始めた。畑に柱を立て頭上にパネルをつけるため、農業が継続できる。この形の発電所として国内最大級という。農地は日当たりが良く、発電に向く。
開発費は約20億円。同社、東急不動産、ベンチャーキャピタルの日本アジア投資の3社が出資し、東北銀行から融資を受けた。発電した電力は固定価格買い取り制度を通じて電力会社に売る。売電収入のうち数%を地元農家の支援に回す。
農地の地上3.5メートルに太陽光パネルを設置。トラクターなどの農業機械が通れるようにした上で小麦や大麦をつくる。パネルに遮られ光量は減るが影響は小さいという。農業と太陽光発電の両立で収益性を高める手法で「ソーラーシェアリング」と呼ばれる。
太陽光発電事業は広くて日当たりの良い場所が適地とされるが、最近では土地の確保が難しくなっている。農地の中には条件を満たせば発電に転用できるものもある。リニューアブル・ジャパンは今後も土地の確保を進める方針。
2017年12月11日 カテゴリー: 未分類