名古屋電機工業、トレーラーハウスにカルコパイライト太陽電池設置 実証開始
道路情報板メーカーの名古屋電機工業(愛知県あま市)は6月20日、名古屋大学が文部科学省事業の一環として進めているプログラムの趣旨に賛同し、共創パートナーとして連携を開始したと発表した。
未利用の資源を変換し、循環させるプロジェクト
名古屋大学が展開する「COI-NEXT変環共創拠点」は、無理なく楽しく資源・エネルギーを共創することを図るプロジェクトで、社会システム・技術革新・地域共創の3層が一体となり、取り組みを推進している。従来の「生産→消費→廃棄というプロセスを変革し、未利用の資源・エネルギーを変換し循環させることで、市民自らが生産者になる社会を目指す。名古屋電機工業は今後、道路インフラ領域におけるエネルギー変換・活用技術の実装を進める。
カルコパイライト太陽電池の実発電量や耐久性などを検証
すでに長野県白馬村では、スタートアップのPXP(神奈川県相模原市)が開発したカルコパイライト太陽電池をトレーラーハウスに設置し、実発電量や耐久性を検証する実証を開始している。発電した電力は、トレーラーハウス内に設置された金属有機構造体「MOF」に活用し、大気中のCO2を回収してエネルギー源となるメタンガスを生成するシステムなどに使用する。なお同システムでは、太陽光や温泉熱、風力などの自然エネルギーの活用も検討していく。
名古屋電機工業は、実証の成果を基に、将来的には道路情報板など自社製品・システムなどに活用する。

2025年6月29日 カテゴリー: 未分類