台風10号、九州・四国・中国で停電 けが50人以上

黄円の範囲は風速15m/s以上の強風域。赤円は風速25m/s以上の暴風域

大型で強い台風10号は7日、九州の西の海上を北へ進んだ。気象庁は九州を中心に暴風や大雨、高波、高潮などに厳重な警戒や注意を求めた。台風から離れた所でも局地的な大雨になる可能性があるとした。九州電力によると7日午前11時現在で管内の計約34万9310戸、四国電力によると午後0時半現在で計約3500戸、中国電力によると同11時現在で計約14万440戸が停電。早期復旧に取り組んでいる。

強風で飛ばされた自動車整備工場の屋根(7日午前、福岡市博多区)

強風で飛ばされた自動車整備工場の屋根(7日午前、福岡市博多区)

台風10号により、7日正午現在でこれまでに九州を中心に50人以上が重軽傷を負った。宮崎県は同日、台風10号により同県椎葉村で土砂災害が発生し、男女4人が安否不明となり、他に男性1人が重傷を負ったと発表した。

総務省消防庁によると、7日午前7時現在、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島の各県に避難指示が出され、対象は計87万1千世帯182万人。中四国と九州の11県で計320万8千世帯の694万人に避難勧告が出ている。

気象庁によると、台風10号は7日正午現在、日本海を時速50キロで北へ進んだ。中心気圧は960ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心の東側280キロ以内と西側165キロ以内が風速25メートル以上の暴風域となった。

7日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は、九州北部40メートル(60メートル)、近畿や中国、四国、九州南部25メートル(35メートル)、東海や奄美18メートル(30メートル)。波は、四国や九州10メートル、近畿や奄美8メートル、東海7メートル、中国や沖縄5メートル。

7日は南から暖かく湿った空気が流れ込むため、西日本から東日本にかけ、大気の状態が不安定になる。台風が接近している九州北部は猛烈な雨が降り、西日本や東日本でも、局地的に雷を伴った激しい雨が降る恐れがある。

気象庁や高潮や土砂崩れ、河川の氾濫などへの警戒を呼びかけている。

台風の影響で運休し、シャッターが下ろされたJR博多駅の新幹線改札口(7日午前、福岡市)

台風の影響で運休し、シャッターが下ろされたJR博多駅の新幹線改札口(7日午前、福岡市)

 

2020年9月10日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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