医療業界の脱炭素を支援 UPDATERと医療法人ら5者

UPDATER(東京都世田谷区)は8月29日、伯鳳会グループ(兵庫県加古川市)、永生会(東京都八王子市)、湖山医療福祉グループ(同・中央区)、石川記念会 HITO病院(媛県四国中央市)、耳鼻咽喉科麻生病院(北海道札幌市)と共同で、「日本ゼロカーボン・ウェルフェア協議会」(兵庫県赤穂市)を設立すると発表した。医療・介護業界や関係業界の脱炭素化に向けた支援を行うことを目的とし、9月17日付けで設立する。

具体的には、病院や介護の現場における再生可能エネルギーおよび再生可能マテリアルの導入や転換、省エネルギー化への支援を行い、医療・介護関係事業とその周辺産業を含む全事業工程で、カーボンニュートラルに資する取り組みを推進していく。ゼロカーボン推進運動に関する出版・セミナーなどについて企画・開催も行う。

まずは設立日の9月17日に、設立記念セミナー(オンライン併用型、14:30~16:00、参加費無料)を開催する。医療業界を取り巻くESG関連の法的規制やその展望、マテリアルの転換や省エネ対策など環境に配慮した医療業界の実現可能な対策を紹介する予定だ。同セミナーは医療・事業者・研究者それぞれの視点から意見を交換するトークセッション形式で行われる。

医療業界と気候変動の関係性

大気汚染によるぜんそくや肺がん、猛暑による熱中症患者の増加、気候変動による自然災害など、昨今の環境問題が人類の健康や命にも与える影響は深刻だ。医療業界はこうした影響を直接的に受けながら、業界自体も大きなカーボンフットプリント(CFP)を排出しているという課題を二重に抱える。

これらに対処するため、設立された新たな組織を通じて持続可能な医療サービスを提供していくことを目指す。

医療介護施設をコーポレートPPAで100%再エネ化した取り組み実績

UPDATERは、小売電力事業「みんな電力」により再生可能エネルギー100%の電力を提供している。同社は2023年3月、伯鳳会グループが運営する23か所の医療介護施設に対し、コーポレートPPAを通じて再生可能エネルギー電力の供給を開始。この取り組みにより同グループ施設の使用電力の約30%が再エネ化され、残りの電力は「みんな電力」からの電力供給を受けることで、100%再エネ電力で施設が運営されることとなった。

 

 

2024年9月6日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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