充電できる街路灯を実証へ、糸島市サイエンス・ビレッジ構想と連携 岩崎電気

岩崎電気(東京都中央区)は1月21日、災害時の非常用電源にもなる多機能な街路灯「エネルギーポール」の実証実験を福岡県糸島市のサイエンス・ビレッジ構想と連携し、開始したと発表した。太陽光パネルを搭載し自立運転する街路灯で、ドローン用無線給電ステーション、蓄電池を実装。災害時の非常用臨時電源スポットにもなるという。実証は2026年までの予定で、耐環境性能やドローン運用の検証などを実施する。

 

■ドローン用無線給電ステーション装備の街路灯

この照明設備は、フレキシブル太陽光発電パネルをポール側面に設置し、通常時は再生可能エネルギーで自立運転する街路灯だ。さらに、上部にはドローン用無線給電ステーションを配置、蓄電池および制御機能も実装した。無線給電技術は、ビー・アンド・プラス(埼玉県比企郡)より提供を受けた。

 

■災害時でもドローンの活用・スマホ充電などが可能

災害時には、ドローンを活用したインフラ監視・確認などができることも視野に入れており、非常用臨時電源スポットとして、スマートフォンなどの小型機器の充電が可能だ。照明器具は、直流LED照明を採用しエネルギー効率を高めた。

■実証は2段階に分けて、2026年までに検証

実証実験の第1段階として、フレキシブル太陽電池および無線給電部の耐環境性能や電源供給能力を検証する。第2段階では、ドローンの運用方法の検証を含め、総合的な検証を2026年までの期間(予定)で行う計画。

なお実証は、糸島市サイエンス・サイエンスビレッジ構想の中で、DC Power Vil.(東京都港区)が行っている、地域の電力供給を再生可能エネルギーによる「直流給電システム」と連携している。

同構想は、糸島市が長期総合計画の基本構想に掲げている「学術研究都市づくり」の中で「糸島サイエンス・ヴィレッジ(SVI)の実現」に向け取り組んでいるもの。糸島市、九州大学、民間企業、金融機関が「SVI推進協議会」を立ち上げ、九州大学伊都キャンパス西側地区(志摩馬場)での「科学の村」をつくるための活動をしている。

 

2025年1月31日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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