九州太陽光パネル資源循環で新たな動き 九電グループ・AGCなど7社が協業
九州電力(福岡県福岡市)は12月19日、同社を含む九電グループ5社が三菱ケミカルグループの新菱(同・北九州市)およびAGC(東京都千代田区)と、太陽光パネルリユース・リサイクルに関する包括連携協定を同日締結したと発表した。九州エリアにおける新たな太陽光パネル循環モデルの構築を目指す。
太陽光パネルに関する課題を整理し、各種検討を進める
新たな循環モデル構築に向けては、太陽光パネルのリユース・リサイクル技術やパネルの回収・運搬など多様な検討項目がある。
まずは7社でさまざまな検討を進め、そこで得た知見やネットワークを基に賛同企業を募りネットワーク拡大を図るとしている。その後、本格的な循環モデルづくりを推進していく。
九州電力によると、太陽光パネルに関しては、以下の課題があるという。
- 処理施設数の不足
- 収集運搬方法の未確立
- ガラスを再資源化後のガラスの活用方法 など
また、2030年代後半には、太陽光パネルの大量廃棄が予想される。こうした状況を踏まえ、7社は今回、九州の太陽光パネル循環モデル構築に向けて協業を開始した。
今回参画する九電のグループ会社は、九州電力のほか、九電みらいエナジー(福岡県福岡市)、九電産業(同)、、九電工(同)およびサーキュラーパーク九州(鹿児島県薩摩川内市)。
北九州市ら、全国初「太陽光発電の北九州トライアングルモデル」構築へ
九州における太陽光パネルのリユース・リサイクルの取り組みでは、北九州市が12月6日、太陽光発電の導入拡大と大量廃棄の課題を同時に解決する全国初の「太陽光発電の北九州トライアングルモデル」を構築したと発表した。
今後は、高いリユース・リサイクル技術を持つ地場企業と連携し、同市において実績の少ないリユースパネルの導入拡大を目指すとしている。
2024年12月26日 カテゴリー: 未分類