下関でバイオマス専焼発電、「循環流動層ボイラー」で国内最大

住友重機械工業は、山口県下関市のバイオマス発電所向けに、75MW級バイオマス専焼発電設備を納入すると発表した。

下関バイオマスエナジー(山口県下関市)の計画する木質バイオマス発電所に納める。同社には、九州電力グループが出資している。発電所のEPC(設計・調達・施工)サービスを担う西日本プラント工業(福岡市)から受注した。2022年1月に運転を開始する予定。

調印式の様子
(出所:九電みらいエナジー)

循環流動層ボイラー(CFBボイラー)や蒸気タービン設備など、再熱方式の高効率バイオマス専焼発電設備一式を提供する。同社のCFBボイラーは国内外で490缶以上の採用実績があり、バイオマス発電の分野で高いをシェアを占めるという。今回、これらの実績が評価され採用につながったとしている。

発電端出力は74.980MWで、CFBボイラーを用いたバイオマス専焼発電設備としては国内最大級となる。年間発電量は約5億kWhを見込み、これは一般家庭約14万世帯分に相当する。主燃料は、木質ペレットやパーム椰子殻(PKS)を主に東南アジアやカナダなどから輸入し、年間約30万t使用する。

下関バイオマスエナジーは、九電みらいエナジー(福岡市)、西日本プラント工業、九電産業(福岡市)の九電グループ企業3社が共同で設立した。今年2月、下関バイオマスエナジーが、下関市と「事業用定期借地権設定契約のための覚書」を締結していた(関連記事)。

 

2018年4月7日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

ページの先頭へ