ペロブスカイト太陽電池普及拡大に向けて アイシンら3社プロジェクト開始
愛知県は1月15日、昨年末に開催した戦略会議において、アイシン(愛知県刈谷市)、中部電力ミライズ(同・名古屋市)、関西電力(大阪府大阪市)が共同提案した「ペロブスカイト太陽電池(PSC)普及拡大プロジェクト」の事業化支援を決定したと発表した。
県は同プロジェクトの支援に向けて、学識者や企業、市町村などから成る「あいちペロブスカイト太陽電池推進協議会」を設立するとともに、協議会の構成メンバーを募集する。
公共・民間施設にPSCを設置し、効果を検証
アイシンらが開始するPSC普及拡大に向けたプロジェクトでは、県や市町村の公共施設、民間施設などを対象に、アイシンが製造する太陽電池を実証導入し、効果を検証する。この運用によるCO2排出量削減効果は年間6.6万トンを見込んでおり、今後は実証で得られた成果を基にモデルケースを確立するとともに、有用性を広く訴求していく。
中部電力ミライズと関西電力は、県内におけるPSCの導入ポテンシャルの調査や普及拡大に向けたボトルネックの把握や解決策を検討する。
今後は、愛知県一帯にPSC導入モデルスキームを横展開し、PSC開発メーカーや発電事業者などの投資活性化を図ることで、全国に先駆けた社会実装を目指す。
中電ミライズや関電とともに、実証をサポートする事業者を募集
愛知県が立ち上げる協議会では、PSC実証事業に関するフィールド検討やモデルケースの確立、PR方策の検討、導入ポテンシャル調査、導入拡大に向けたボトルネックの把握・解決策検討などを話し合う。設立は、2025年春頃を予定している。
今回の協議会メンバー募集期間は、2025年1月15日から3月31日まで。参加資格や応募方法など詳細は下記県ウェブサイトで確認できる。
2025年1月21日 カテゴリー: 未分類