ドコモ、国内初・「自家消費型」水力発電を活用する実証を開始

NTTドコモ(東京都千代田区)は5月30日、携帯電話基地局において、国内初(同社調べ)となる自家消費型の水力発電を活用する実証実験を開始した。実証では、熊本県立大学(島谷幸宏特別教授)が開発したJet水車と水力発電システムを活用する。期間は最大1年間。

商用電力に優先して電力を供給

Jet水車とは、ノズルから噴出する水の反動を利用し、噴出とは反対方向にノズル自体を回転させる水車のこと。今回の取り組みでは、水車によって発電された電力を、基地局で使用できる規格の電力に変換する。

Jet水車によって取得された電力データや水力データは、水力発電システムが収集し、EMS基盤と連携。EMS基盤が、基地局の電力状況や水力発電システムの発電状況をリアルタイムで把握し、電力の監視制御を行う。

これらの仕組みにより、水力発電システムで発電した電力を、効率よく基地局に供給するための電源システムと回路トポロジーの最適化を図るとともに、水力発電システムの設置候補となる基地局の選定や発電設備の実装、評価のノウハウ習得を目指す。

NTTドコモによると、同社の消費電力量のうち、約7割が携帯電話の通信を担っている全国の基地局で使用されている。

基地局電力消費によるCO2排出削減に向けては、太陽光発電システムや大容量蓄電池を導入したグリーン基地局を整備し、2023年度末時点で286局を運用する。

太陽光発電システムで発電した電力は基地局の給電に使われるほか、余剰電力は蓄電池に蓄え、災害などの長期停電時の備えとして活用している。

 

2024年6月4日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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