トランプ大統領の上級顧問イーロン・マスク氏は、アメリカのNATO脱退に「賛成」(海外)
イーロン・マスク氏は、アメリカの北大西洋条約機構(NATO)からの脱退に賛成だという。 国務長官に就任する前、上院議員だったマルコ・ルビオ氏はNATO脱退のハードルを上げる動きを主導していた。 連邦議会は、アメリカがNATOから脱退するには議会の投票による承認が必要とする法律を成立させた。 イーロン・マスク氏はアメリカのNATOからの脱退に賛成だ。トランプ政権に入る前、ルビオ国務長官はNATO脱退のハードルを上げる動きを主導していた。
「賛成だ」とマスク氏は3月1日夜、X(旧Twitter)に投稿した。アメリカは国連とNATOから脱退すべきだとする保守系政治コメンテーターの主張に反応した。
トランプ政権に入る前、上院議員だったルビオ国務長官はNATOからの離脱を望む未来の大統領候補に手錠をかけるための議会活動を共同で主導した。トランプ大統領の名前が常に挙がっていたわけではないが、当時、大統領候補だったトランプ氏をけん制するために動くほど共和党、民主党、両方の議員を心配させていたのは明らかだった。
マスク氏のコメントは、決定的な局面で出てきた。
イギリスやフランスを中心に、NATO加盟国はウクライナ支援をいかに継続するか、話し合っている。トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談は先週、決裂した。ゼレンスキー大統領がロシアとの和平交渉の最後の守り手として、安全保障を求める一方で、トランプ政権はウクライナの鉱物資源の権益に関する”ディール(取引)”を提案するも、ロシアが停戦協定に違反した場合の防衛計画については明言を避けている。
トランプ大統領はNATOについて、モンテネグロといった加盟国が攻撃された場合、集団的自衛権条項(第5条)によってアメリカが戦争に巻き込まれるのではないかなどと、繰り返し懐疑的な見方を示してきた。ヨーロッパの国々が自国の防衛費を増額させなければ同盟を脱退するとも脅している。
Business Insiderはマスク氏の発言が大統領上級顧問としての発言なのかどうか、ホワイトハウスにコメントを求めたが、回答は得られなかった。マスク氏は政府効率化省(DOGE)の事実上のリーダーでもある。
2025年3月6日 カテゴリー: 未分類