エア・ウォーター、4MW太陽光導入 オンサイトPPAでグループ各社に供給
エア・ウォーター(大阪府大阪市)は2月17日、同社グループ会社2社とともに、伊藤忠エネクス(東京都千代田)と電力購入契約を締結し、オンサイトPPAを活用した4MW級メガソーラー発電設備を導入すると発表した。稼働開始は12月の予定。
CO2排出量、年間約4000トン減
今回の取り組みでは、エア・ウォーターグループのFILWEL(山口県防府市)が防府工場構内に保有する約3万5000平方メートルの遊休地に、伊藤忠エネクスが太陽光発電設備を設置し、発電した電力を同敷地内に所在するエア・ウォーターグループ各社に供給する。この取り組みにより、エア・ウォーターグループのCO2排出量は年間約4000トン削減できる見込みだ。
今回の削減策は、工場で製造された産業ガスやファインケミカル素材を使用する企業のGHGプロトコルスコープ3削減にも貢献する。将来的には、マスバランス方式を活用し、メガソーラー由来の再エネ電力を特定製品の製造に紐付けし、製造時におけるCO2排出量を実質ゼロとした製品群の拡充も検討するとしている。
なお、産業ガスプラントへのオンサイトPPAスキームによる大規模太陽光発電設備の導入は国内では初めての取り組みとなる。
エア・ウォーターグループは今後、垂直型太陽光発電システム「VERPA」の導入拡大を図るほか、大規模な再エネ導入が可能なオフサイトPPAスキームの活用も検討する方針だ。
2025年2月23日 カテゴリー: 未分類