電気自動車17台で電力系統を安定化 東京電力などがV2Gの実証試験

V2Gアグリゲーター事業の実証試験概要
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東京電力ホールディングス(東京都千代田区)など7社は、電気自動車(EV)プラグインハイブリッド車(PHV)蓄電池機能を活用し、電力系統の間で双方向の電力需給調整を行うV2G(Vehicle to Grid)の実証試験の結果を公表した。

電気自動車17台で充放電制御

この実証試験では、静岡ガス(静岡県静岡市)東部支社、吉原基地と、三菱自動車工業(東京都港区)岡崎製作所の構内において、通勤車両のEV/PHEV計17台(EV5台、PHEV12台)と、それに対応するEV/PHEV用充放電器(EVPS)17台を配置。EV/PHEVと電力系統の間で双方向の電力融通を実現する国内最大規模の実証環境の構築に関する検証を行い、電力系統安定化に寄与する有効性を確認した。

V2Gアグリゲーター事業の実証試験概要

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具体的な実証項目は2つ。ひとつは、電力系統において発生した余剰電流をEV/PHEVで吸収する系統混雑緩和(電流制御)。この実証では、制御指令に対するEV/PHEV用充放電器とEV/PHEVの応答性と追従性を調査した。その結果、5~10秒程度で出力応答が可能であり、秒単位の高速な制御指令にも対応可能であることを確認した。将来的には、高速通信環境と合わせることで、遠隔地から秒単位の制御指令にも活用できると考えている。

もうひとつは、電力系統において発生した電圧上昇を、EV/PHEV用充放電器の無効電力出力機能を活用して抑制する、電圧上昇抑制(無効電力制御)。これについても、系統混雑緩和(電流制御)と同様に、制御指令どおりの出力応答が可能であることを確認した。

これらのことからEV/PHEVの活用により電力系統の安定化技術を向上させることで、太陽光発電などの自然変動電源のさらなる普及拡大など、電力系統の柔軟な運用に貢献できると捉えている。

「V2Gアグリゲーター事業」の実現をめざす

この実証試験は、EVを分散するエネルギーリソースとして束ねて活用する、リソースアグリゲーション事業の実現、EVと系統の間で電力を融通する技術の確立、EVのモビリティ機能と分散エネルギーリソース機能を両立させるビジネスモデルの構築を目的としている。

7社は、引き続き、V2G関連技術のさらなる研究を重ね、V2Gアグリゲーター事業の実現に向けて、ビジネスモデルの構築に取り組んでいく。

なお同実証試験は、経済産業省補助事業の採択を受け、バーチャルパワープラント(VPP)構築実証試験に共同で取り組んでいたもの。2月26日に、実証試験結果を経済産業省に報告した。

実証試験は東京電力ホールディングスがアグリゲーションコーディネーターを務め、東京電力エナジーパートナー(東京都千代田区)、東京電力パワーグリッド(同)、三菱自動車工業、日立システムズパワーサービス(東京都港区)、静岡ガス、日立ソリューションズ(東京都品川区)の6社と共同で実施した。

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2019年3月2日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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