蓄電池活用し安定稼働、電気料金削減

納入したリチウムイオンバッテリー(LIB)対応の瞬低対策機能付大容量パワーコンディショナー(PCS)

明電舎は26日、三井農林須玉工場(山梨県北杜市)にリチウムイオンバッテリー(LIB)対応の瞬低対策機能付大容量パワーコンディショナー(PCS)を1月に納入し、2月より運用開始したと発表した。同社として、LIBと接続したPCSの出荷は、国内メーカー研究所向けに提供した初号機に続く2号機目となる。導入することで、瞬低対策とデマンドレスポンス(DR)が期待できる。電力系統から切断された際に蓄電池への放電指示を自動で行うことができ、非常用発電機の安定運転が可能。蓄電池を夜間充電し昼間放電することで1日の電気使用量を平準化させ、負荷平準化により電力料金の削減ができる。

瞬低とは瞬時電圧低下のこと。落雷などにより瞬間的に電圧が低下すると生産ラインの緊急停止が発生し、製品品質に影響を与え、莫大な損害を引き起こす可能性がある。瞬低対策装置を導入することで、瞬低が発生しても一定の電圧を供給し続けることができ、生産ラインを保護する。

DRとは、電力ピーク(需給逼迫)時に安定した電力供給を行うための施策。需要家が電力会社などから電力ピーク前に受けた節電要請にともない、ピーク期間中に節電などで抑制した分の電力量に対し報酬を受け取る仕組み。蓄電池を導入すれば、夜間などに充電した電力を電力ピーク時に放電することで、購入電力量を抑えることができる。今回納入した蓄電池用PCSはDR要請の際に蓄電池への充電・放電を行う。

同案件は、東京電力エナジーパートナーの100%出資子会社である日本ファシリティ・ソリューションを通じて受注したもの。納入台数は1台で容量は2400kVA。接続したLIBは村田製作所製。同社によると、蓄電池用PCSは1996年の発売開始より現在まで100サイト以上、累計容量200MVAの納入実績があるという。「今後、生産設備の瞬低対策用としてはもとより、VPP(バーチャルパワープラント※)が普及することで年間販売目標10サイト以上として受注拡大を図っていく」とする。

※VPPとは、分散している発電設備などをひとつに束ねて、あたかもひとつの発電所のように利用する仕組みのこと。それぞれの設備の発電量や蓄電量が小さくても、まとめて制御することで、大規模な発電所のように電力の需要バランス調整に役立てることが可能。

 

2018年3月1日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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