福岡・糸島に「神」が宿る太陽光発電所?

その地は「神在(かみあり)」と言う。

グリーンコープ生協14団体で設立した新電力「グリーン・市民電力」(福岡市)が最初に造った太陽光発電所がある、福岡県糸島市の地名だ。縁起の良い響き。地名も場所選びの要因になったのかと思いきや、市民電力の大橋年徳専務は「たまたまです。いろいろな土地を探したが条件が合わず、最終的にここが残っただけです」と苦笑しながら話した。

「神在太陽光発電所」は、集落の氏神である神在神社の裏手にある。出力1057キロワット(一般家庭約280世帯分)で、運転開始は2013年9月。今は4千枚以上の太陽光パネルが整然と並んでいるが、かつてここは廃業した自動車学校の跡地だった。古びたアスファルトの隙間から伸びた木が茂り、不法投棄されたごみが散乱、暴走族のたまり場になっていた時期もあったという。

ただ、山林を一から造成する手間がない点や、地域住民も一定の理解を示したことから建設地として選ばれ、整備が進められた。「最初は『こんな場所でできるのか』と不安もあったが、地道に課題をクリアしていった」と大橋さんは振り返る。

併設施設は地域の交流拠点

この発電所の特徴は、研修施設「遊学舎」が併設されていることだ。糸島市志摩芥屋にあったグリーンコープ生協ふくおかの保養・研修所「遊学山荘」が老朽化していたことから、発電所の整備と併せて後継施設を建設した。2階建てで、研修室や料理教室ができる厨房などがある。

施設は組合員だけでなく、地域住民にも開放。自然エネルギーに関する勉強会や地元の音楽団体による定期コンサートなどが開かれている。管理を担うのは、遊学山荘の管理にも携わっていた小川智恵子さん(69)。小川さん自身、組合員と地域住民向けにそれぞれ月1回ずつ料理教室を開いている。

発電所に隣接する竹林も荒れ放題だったが、職員や組合員が所有者の了解を得て手入れを進め、今では竹炭作りやタケノコ掘りなどの体験活動の場になっている。発電所の横を通る道は草刈りが進んで通りやすくなり、道を進んだ先にある「神石」はパワースポットとして静かな人気を集めているそうだ。「ここができて良かった、と言ってくれる地元の声が励みです」と小川さんは手応えを語る。

発電所は昔から地域の「迷惑施設」として扱われる傾向がある。太陽光発電所も例外ではなく、大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設を巡っては反対運動が起こっている例も少なくない。こうした地域との共生法は一つのヒントになるのではないか


糸島市神在にあるグリーン・市民電力の「神在太陽光発電所」


神在太陽光発電所に併設されている研修施設「遊学舎」


遊学舎の中は、研修室や料理教室ができるキッチンなどがある


石田剛(いしだ・たけし)
雑誌編集部に勤務後、2008年入社。地域報道センター、福岡西支局、佐賀総局を経て経済部。顔つきからか九州出身によく間違われるが、東京出身(八王子ですが)。

 

2018年6月22日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

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