横浜市で太陽光の展示会、「自家消費」「水上」「営農型」「O&M」に脚光

図1●TMEICのコンパクトな新型PCS
(出所:日経BP)
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図2●ニチコンの「トライブリッド蓄電システム」
(出所:日経BP)
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図3●三井住友建設のフロートシステム
(出所:日経BP)
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図4●フジテックスの「営農ハウス型ソーラーシェアリング」
(出所:日経BP)
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図5●PV Japanの太陽光パネル洗浄機「PVcleaner」
(出所:日経BP)
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太陽光発電に関する展示会である「PVJapan2018」(主催・太陽光発電協会)と、再生可能エネルギーに関する総合イベント「第13回再生可能エネルギー世界展示会」(主催・再生可能エネルギー協議会)が6月20日~22日の日程で横浜市西区のパシフィコ横浜で開催されている。約200の企業・団体が製品やサービスを展示した。

今回の展示会の特徴は、固定価格買取制度(FIT)の売電単価の低下に伴い、自家消費型太陽光を想定したシステム提案のほか、水上設置型やソーラーシェアリング(営農型太陽光)など、開発余地の大きい立地に対応したシステムの展示が目立った。

加えて、既設のメガソーラー(大規模太陽光発電所)のO&M(運営・保守)サービスに関連したサービスや技術の展示も目に付いた。

ソーラーフロンティアは、「自家消費型システム」「産業用太陽光発電システム 無償設置プラン」「営農型太陽光発電システム」などのシステムを提案した。自家消費型システムでは食品工場に144kWの屋根上太陽光システムを設置し、年間の電気料金が330万円下がったケースを紹介した。同社によると「自家消費型太陽光によって、年間300万円以上の電気代削減を提案できるケースは多い」という。

東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、こうした屋根上に設置する自家消費型太陽光を想定した新型のパワーコンディショナー(PCS)の実機を展示した(図1)。今年6月に発売した「SOLAR WARE 250kW/450kW/500kW」の屋外型の3機種。筐体(エンクロージャ)が不要で、2t未満のコンパクト設計のため小型トラックでも運べる。

住宅向け自家消費型システムでは、ニチコンが太陽光と定置型蓄電池、EV(電気自動車)を連携制御する「トライブリッド蓄電システム」を展示した(図2)。太陽光で発電した直流を交流に変換せず、直流のままEVに充電できるため、システム効率が高い。昼間、家にEVがない場合でも、夜間に定置型蓄電池からEVに充電する機能もある。

水上設置型では、三井住友建設が独自開発したフロートシステムを展示した(図3)。同社のフロート架台は、高密度ポリエチレン(HDPE)製浮力体の内部に発泡スチロールを充填している。このため内部が中空の浮力体に比べて強度と耐久性に優れるという。

すでに国内で約10MWの設置実績があるほか、台湾でも引き合いが多く、年間に50MW程度の受注を目標に掲げている。

ソーラーシェアリングでは、フジテックス(東京都新宿区)が、「営農ハウス型ソーラーシェアリング」を展示した(図4)。農業用ハウスの屋根上に太陽光パネルを取り付けたイメージで、パネルとパネルの間を空けガラスにすることで、遮光率を33~35%に留めつつ、躯体の強度を維持できるという。ハウス内の栽培作物には、トマトやキュウリ、スイカなどが考えられるという。

O&M分野では、PV Japan(大阪市東淀川区)が、太陽光パネル洗浄機「PV cleaner」の実機を展示した(図5)。メガソーラーのアレイ(パネルの設置単位)上に装着し、横移動しながら水で洗浄する仕組み。すでに国内で約300MWの受注実績があるという。

同社では、「従来、日本ではパネルの汚れは雨で流れると言われてきたが、場所によっては汚れがかなり付くことが分かってきた。ここ2年ほどで引き合いが増えており、洗浄コスト以上の売電収入の増加効果が見込めるケースは多い」としている。

また、PCSのO&Mに関しては、TMEICが展示会を通じてその重要性を強調しており、稼働して5年を経たPCSの「精密点検」を推奨している。精密点検ではエアフィルタや冷却ファンの交換などを行うという。同社では、7月24日に都内で「現場で役立つPCS保守点検セミナー」を実施するという

 

2018年6月23日 カテゴリー: 未分類

 


 

 

 

 

 

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