循環型の地域電力供給を実現

 ■住民の願いをかなえた太陽光発電

 福井県小浜市の仏谷区。小浜湾を挟んで市街地の対岸に位置し、海釣りを楽しむ観光客がたまに訪れるというわずか13戸の小さな地区だ。

ここに建設された太陽光発電設備が住民の願いをかなえた。「最初は本当にできるのか不安だったが、実際にできてうれしい」「災害で地区が孤立したこともあり、非常時に発電所の利用ができるのはありがたい」

◆処分場跡地を利用

仏谷区には1986年から2009年まで稼働していた一般廃棄物最終処分場の跡地がある。処分場跡地は廃棄物が埋め立てられているため、その再利用方法が限られると同時に、維持管理費の負担や荒れ地化などの懸念もあり、小浜市は跡地活用に悩まされていた。

小浜市は13年、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)を活用した太陽光発電事業の誘致を決めたが、日射量が少ないことや土砂崩れなどの懸念があることを理由に事業者が撤退を決めたため、事業が白紙となった。

図面などを見ると、処分場跡地の急斜面にも太陽光パネルを設置する計画があったことなどから、利益優先で無理な計画を進めていたため土砂崩れのリスクを考慮し撤退することになったと推測される。

エコスタイルは、この処分場跡地を小浜市から借り受けて太陽光発電設備を設置、今年10月13日からFITを活用した発電事業を開始した。

事業開始にあたり小浜市職員との打ち合わせや現地調査を行い、図面を引いて事業計画を策定。事業の採算性があると判断したら住民説明会を実施する。

実際の住民説明会は仏谷区の小さな区民会館で行ったが、区長をはじめ7人程度の住民が集まった。そこでは太陽光発電事業の誘致に一度失敗していることに対して不安を抱えているという率直な気持ちに加え、市街地につながる一本道の土砂崩れにより地区が孤立したことなどの話が出た。

若い住民から「廃棄物最終処分場跡地のある地区というネガティブな印象をなくしたい」という切実な思いも聞かれたが、これまでの実績や事業に対するコンセプトなどを丁寧に説明すると大きな期待に変わった。

◆非常時の安全・安心

地元自治体の意向や住民の思いを受けて、エコスタイルと小浜市は仏谷太陽光発電所を起点とした減災と環境教育に関する協定を締結し、7月29日に調印式とオープニングセレモニーを行った。

仏谷太陽光発電所は、埋設物の露出を招く過大な加重を避けるため、軽量のアルミ架台を採用し、コンクリート基礎を併用するような設計とした。

機能としては、大規模災害時などに停電が発生した場合、発電所の一部を自立運転に切り替えて発電した電気で家電製品などが直接利用できる給電ステーションを備えた。また夜間利用や在宅医療に必要な最低限の電気が確保できるように7台のポータブル蓄電池を設置。さらに環境教育の起点となるように、最終処分場の稼働当時に使われていた管理棟を改装して太陽光発電に関するパネルを展示している。近隣住民にはエコスタイルが電気を供給して常時の地産地消と、非常時の住民の安全・安心の向上につながる災害対策が一体化した。エコスタイルが目指す循環型の地域電力供給の形が仏谷区で実現した。(中島健吾 取締役電力事業部長)

 

2017年12月27日 カテゴリー: 未分類

 


 

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