太陽光 FITの二歩先を行く、世界初の分散太陽光市場 (2/2)

市場価格に応じて自主的に「売電」

 太陽光の発電能力は時刻や季節によって規則的に変化し、天候によって不規則に変わる。電力需要も同じだ。

 このような状況に対応する手法は大きく2つある。全ての発電設備を中央で制御するというもの。もう1つは全てを分散処理することだ。

 deXが狙うのは後者。市場で電力が余っているとき(電力の価格が下がっているとき)は蓄電し、不足したとき(上がったとき)に放出する。これをdeXに参加する家庭や企業が、deXの提示する価格に従って個別に判断する。一方的に売電するFITとは全く異なる。

 このような処理にソフトウェア技術を利用し、設定に応じて自動処理することもdeXの特徴だ。手動で切り替える必要はない。各家庭や企業が能力に応じて発電し、必要に応じて電力を受け取る形になる。

 経済的なインセンティブもある。

 Blyth氏は発表資料の中で「エネルギー資源を接続して設定できる(deXのような)単一の市場があれば、発電・蓄電リソースによって生まれた系統に向かう電力の料金も自動的に支払うことができる。支払い手段は銀行口座やデジタルウォレットだ」と語っている。

家庭用電気料金が高騰

 オーストラリアは世界第5位の石炭埋蔵量・生産量を背景に、2400万人(2016年時点)の国民に対して石炭火力発電中心の電力を供給してきた。

 図A-1に、オーストラリアの電源構成の変化を示す。2004年時点は総発電量2298億キロワット時(kWh)のうち、石炭が77.7%、天然ガスが13.5%、再生可能エネルギーが8.2%を占めた。2014年には発電量が8%増加して2483億kWhへ成長。しかし石炭の比率は61.2%へと16.5ポイント低下。天然ガスが21.9%、再生可能エネルギーが14.9%へと伸びている。2015年時点でオーストラリアの太陽光の総導入量は世界10位だ*A-1)。

 ところが家庭用電気料金は上昇する一方だ(図A-2)。2016年時点で、1kWh当たりの料金が全OECD加盟国中、最も高額だ。人口密度が国内で最も高いビクトリア州の料金は日本の1.5倍に達する*A-2)。

 この結果、2002年以降1世帯当たりのエネルギー使用量が7%減少しているのもかかわらず、電力料金の支出が消費者物価指数の上昇を大きく上回ってしまった。

 FIT期間中であっても、売電せず自家消費した方が有利になり、太陽光や蓄電池の導入量が増えるという「皮肉な結果」が生じている。何が起こったのだろうか。

 

2017年3月18日 カテゴリー: 未分類

 


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